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中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
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Posted by ブクログ
自然の描写や、一つひとつの気持ちを棚下ろしして、それを噛み砕いて、どう生きるのがいいのか、何か一つの答えを出すわけではなくて、答えのうちの一つとして伝えてくれるおばあちゃんの言葉がすごく優しくてあったかかった。 だからこそ、とても悲しかったし、最後の言葉には涙が出て余韻が残っている。 あのおばあち...続きを読むゃんにあのお母さんという性格もわかるが、何より朗らかで素直で優しいお父さんに救われた。おばあちゃんとマイの一夏の日常の出来事を垣間見る中で、他の世界線にも触れてみたいと思った。おじいちゃんとおばあちゃんが出会った頃の話や、おばあちゃんやおじいちゃんが子供の頃の話などにも触れてみたい。それぞれの目線で感じ、過ごしてきた時間を覗いてみたい。それくらい、世界の美しさを事細かに描写されていた。 田舎の草むらや田んぼや山に囲まれたところで育った人間として、草木の雨によって匂いが変わる瞬間や、カラッと気持ちよく晴れた天気の中で生き生きと生い茂る木々など。幼い頃に見ていた景色がこの本を読んでいると、頭の中に再現されてそれがすごく心地よかった。
よくおすすめされているので一度読んでみたかった。 児童文学のようでいてそうでない。 その時はわからなかったけど、後でわかって後悔することは大人の日常でもよくある。ずっと心にひっかかる後悔への癒しや、大切にしたいことがわかるお話。 疲れた時でもすーっと読めます。
小さい時に聞いた物語の世界に生かされていたり。もう思い出すことはできない記憶に支えられていたり。人生はいろんな奇跡のせいで、続いている気がする。
色々なところでオススメされている本書、何となく手が出ないでいたのですが、ようやく読んでみました。なるほど読んで良かった素晴らしい本でした!まさか泣かされることになるとは。主人公と同じくらいの中高生に是非是非読んで欲しいです。
面白すぎる。 小学生に裏庭を読んだきり、梨木さんの作品は読んでなく、大学生の今、今作を読んだ。 文体があまりに綺麗。背伸びをしている表現がなく、ただ綺麗なものがスーッと身体を過ぎていく感覚が実際に風が吹いているようで気持ちがいい。 涙あり、笑あいありの傑作。
中学生の時に初めて読んでから、ふと思い出して読み返す度に心にじんわり温もりをくれる。思春期にこの本に出会えてよかった。 忙しない日常に息が詰まってきたときに読み返したい大好きな一冊。
本作を読んで、まず胸に強く響いたのは"おばあちゃんと過ごした時間"の記憶だった。 主人公まいが祖母と過ごす穏やかな日常を描く場面は、私自身の祖母との思い出を鮮やかに呼び起こした。父方の祖母と同居していたこと、母方の祖母も近くに住んでいたこと。昨年亡くなった祖母の姿が、まいの物語を...続きを読む通して甦ってくる。 まいに強く感情移入してしまったのは、私の中にも「もっとこうすればよかった」「もっと好きだと伝えればよかった」という後悔が、今も頭のどこかで蠢いているからだ。 人は、相手が亡くなったから悲しいのか、それとも、してあげられなかったことを数えて悲しくなるのか。私の場合は後者に近い。生きているうちにできることは思っているより少なく、そのことに気づくのはいつも遅い。本作はそんな私の封印していた思いさえも掘り起こしてくれたような気がする。 まいが抱える思春期特有の人間関係のズレにも、覚えがあった。 誰かと仲良くなろうとして、無理に明るく振る舞ったり、したくもない言動をしてしまったり、時には誰かを傷つけてしまったかもしれない。自分に嘘をついているようで苦しくなるあの感覚は、まいの姿と重なった。 そんなまいが"魔女修行"を通して辿り着いた「自分のことは自分で決める」という答えは、派手ではないし、即効性のある教訓ではないが、日々を生きていくうちに痛感させられる遅効性の教えだと感じた。 大げさなメッセージではないのに、人生を生きる上で本当に大切なことのひとつだと気づかされる。 私は読書初心者だから、文学的な凄さとか、物語の構成とかは、ハッキリいってわからない。ただ、あの頃おばあちゃんに教わった小さな生活の知恵や、時には叱られて嫌いになったあの瞬間までも、物語を通してすべてが温度を持って鮮明に甦るこの本が大好きになった。
とても温かいお話でした。SNSやAIなどから影響を受けやすい現代。まるで常に自分の心を殺しているようで悩んでいる人は、まいのような思春期の子供だけでなく大人にも多いのではないでしょうか。 魔女であるおばあちゃんは、直接的なアドバイスや解決策ではなく、「自分のことは自分で決める」ということ、心身を健康...続きを読む的に保つための生活術を教えてくれた。私も魔女の家に暮らしに行きたい。
おばあちゃんとの魔女修行に心が温まるし、自然の描写が素敵だった。 死や魂について考えさせられる作品。
『魔女との修行』を通して、少女は生きる力を身につける。 厳しくも篤い愛情をもって包んでくれた西の魔女との夏。 生きることの楽しさと自立する勇気をもらえる作品。
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