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中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
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Posted by ブクログ
本作を読んで、まず胸に強く響いたのは"おばあちゃんと過ごした時間"の記憶だった。 主人公まいが祖母と過ごす穏やかな日常を描く場面は、私自身の祖母との思い出を鮮やかに呼び起こした。父方の祖母と同居していたこと、母方の祖母も近くに住んでいたこと。昨年亡くなった祖母の姿が、まいの物語を...続きを読む通して甦ってくる。 まいに強く感情移入してしまったのは、私の中にも「もっとこうすればよかった」「もっと好きだと伝えればよかった」という後悔が、今も頭のどこかで蠢いているからだ。 人は、相手が亡くなったから悲しいのか、それとも、してあげられなかったことを数えて悲しくなるのか。私の場合は後者に近い。生きているうちにできることは思っているより少なく、そのことに気づくのはいつも遅い。本作はそんな私の封印していた思いさえも掘り起こしてくれたような気がする。 まいが抱える思春期特有の人間関係のズレにも、覚えがあった。 誰かと仲良くなろうとして、無理に明るく振る舞ったり、したくもない言動をしてしまったり、時には誰かを傷つけてしまったかもしれない。自分に嘘をついているようで苦しくなるあの感覚は、まいの姿と重なった。 そんなまいが"魔女修行"を通して辿り着いた「自分のことは自分で決める」という答えは、派手ではないし、即効性のある教訓ではないが、日々を生きていくうちに痛感させられる遅効性の教えだと感じた。 大げさなメッセージではないのに、人生を生きる上で本当に大切なことのひとつだと気づかされる。 私は読書初心者だから、文学的な凄さとか、物語の構成とかは、ハッキリいってわからない。ただ、あの頃おばあちゃんに教わった小さな生活の知恵や、時には叱られて嫌いになったあの瞬間までも、物語を通してすべてが温度を持って鮮明に甦るこの本が大好きになった。
とても温かいお話でした。SNSやAIなどから影響を受けやすい現代。まるで常に自分の心を殺しているようで悩んでいる人は、まいのような思春期の子供だけでなく大人にも多いのではないでしょうか。 魔女であるおばあちゃんは、直接的なアドバイスや解決策ではなく、「自分のことは自分で決める」ということ、心身を健康...続きを読む的に保つための生活術を教えてくれた。私も魔女の家に暮らしに行きたい。
魔女になるために必要なのは意志の力、自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力。魔女修行の第一歩は早寝早起きと、規則正しい食事に適度な運動ーー。不登校の少女が祖母との生活を通して、生きる力を取り戻してゆく物語。野いちごのジャム、自家製ミントティ、採れたて卵のハムエッグ…。読んでいるこちらまで癒さ...続きを読むれるような里山の暮らし。ほろ苦い経験を経て辿り着くラストシーンは哀しいほど美しく、愛おしい。
学校へ行けなくなったまいが、おばあちゃんとの暮らしの中で少しずつ心を整え、成長していく姿がとても良かった。静かで温かい気持ちになれる作品だった。 “魔女修行”として描かれていたのは、特別なことではなく、早寝早起き、きちんと食事をすること、身体を動かすことなど、生活の基本だった。こういう日々の積み重...続きを読むねが、心を整えることにも繋がるのだと感じた。 野いちごのジャム作りやラベンダーの上で乾かすシーツなど、自然に囲まれた丁寧な暮らしの描写にも癒された。 特に印象に残ったのは、「自分の意思で決めること。決めたことをやり通すこと」が大切だという言葉。そして、「感情や直感に振り回されないこと」も忘れたくないと思った。 「自分が楽に生きられる場所を求めたって後ろめたく思う必要はありませんよ」という言葉にも救われた。これからも大切に読み返したい一冊になった。
自分の意思をもって毎日を過ごすこと。 周りの目や評価軸を気にすることなく、自分軸を持つことの大切さを感じた。 おばあちゃんが無くなるシーンは泣けました。 何時どうなるか分からないから、会える時の最後は愛の言葉や気持ちで、別れを告げたいと思いました。
言わずもがな名作。疑惑と憎悪に対するおばあちゃんの解釈が納得すぎてまいと共に項垂れた。まいの消化しきれない感情の描写が昔の自分を思い出す。子供がいたら必ず読ませたい1冊。
4.5 おばあちゃんの言葉は当たり前のことを言ってるけど、難しいこと 言葉が多くないところもすきです 自分が死ぬまで持ち続けたいし 死んだ後は、大切な人に渡したくなる本です
中学生の時に1度読み、社会人になって再読。 中学生の私には平坦で退屈な印象を持っていたと記憶しています。当時の私の鈍く健やかなメンタルは、主人公の繊細な感覚や物語全体の暗さや明るさをはじき飛ばしていたのでは無いかと思います。あるいは、「私は誰かに諭されなくても上手くやっている」という幼いプライドが言...続きを読む葉を直視することを避けていたような気がします。完全に反抗期でした笑 社会人の今、再び読んでみると、まいの気持ちに共鳴しておばあちゃんの言葉の一言一言が心に染み渡りました。自身の感性の成長と社会の中で受けた小傷を認識して、私も魔女トレーニングが必要だと思いました。 心持ちの教科書として読み返せるように、心に残った言葉に付箋を貼ったので、疲れた時には時々手に取って読み返そうと思います。
とても優しい気持ちに、また日々の生活を大切に過ごしたいと思いました。いつも家事、子育て(もう中高生だから手は掛からないけど)、正社員としての仕事。慌ただしい日常にほっこりする、また丁寧な暮らしに少し憧れる心地良いお話。娘と同じくらいの主人公。女の子の派閥のようなところは娘の学校にもあるようで共感し、...続きを読むどこでも、いつでも難しい世界なのだと思いました。また、祖母との自然のなかでのやり取り、最後に死について涙が出るけど寂しいのとは少し違う清々しい感覚。その後のストーリーが成長を感じられ、読後感がとても良く満足です。
「大丈夫だよ」って背中を強く押す本じゃなくて、「急がなくていいよ」って庭の椅子を出してくれる感じとチャッピーが言っていました。 人によってはつまらないと感じるかもしれないですが、私は読んでよかったと思いました。
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