あらすじ
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
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Posted by ブクログ
面白すぎる。
小学生に裏庭を読んだきり、梨木さんの作品は読んでなく、大学生の今、今作を読んだ。
文体があまりに綺麗。背伸びをしている表現がなく、ただ綺麗なものがスーッと身体を過ぎていく感覚が実際に風が吹いているようで気持ちがいい。
涙あり、笑あいありの傑作。
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中学生の時に初めて読んでから、ふと思い出して読み返す度に心にじんわり温もりをくれる。思春期にこの本に出会えてよかった。
忙しない日常に息が詰まってきたときに読み返したい大好きな一冊。
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児童文学とのことですが、大人になった自分も救われました
魔女修行とのフレーズから、ファンタジーな物語を想像していましたが
現実を生きるためのコツやヒント、生き物として大切なことを、まいと共に教わった気持ちです
いちばん印象的だったのは、
直感は大切だが、その直感に取り憑かれてはいけないということ
直感がやがて妄想となり、支配されてしまうということ
そして自身を滅ぼしてしまうこともあると
身に覚えがありすぎて、肝に銘じました
又、精神力、意思の弱さは地道に努力することで鍛えることができるということも忘れたくないです
不安や疑心で身動きがとれなくなったとき、臆病になってしまったとき、
おばあちゃんの教えを思いだし、堂々と前にすすめるように
毎日の生活を規則正しく整え、自分の選択に責任をもち、一人前の魔女になれるよう精進したいと思います
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本作を読んで、まず胸に強く響いたのは"おばあちゃんと過ごした時間"の記憶だった。
主人公まいが祖母と過ごす穏やかな日常を描く場面は、私自身の祖母との思い出を鮮やかに呼び起こした。父方の祖母と同居していたこと、母方の祖母も近くに住んでいたこと。昨年亡くなった祖母の姿が、まいの物語を通して甦ってくる。
まいに強く感情移入してしまったのは、私の中にも「もっとこうすればよかった」「もっと好きだと伝えればよかった」という後悔が、今も頭のどこかで蠢いているからだ。
人は、相手が亡くなったから悲しいのか、それとも、してあげられなかったことを数えて悲しくなるのか。私の場合は後者に近い。生きているうちにできることは思っているより少なく、そのことに気づくのはいつも遅い。本作はそんな私の封印していた思いさえも掘り起こしてくれたような気がする。
まいが抱える思春期特有の人間関係のズレにも、覚えがあった。
誰かと仲良くなろうとして、無理に明るく振る舞ったり、したくもない言動をしてしまったり、時には誰かを傷つけてしまったかもしれない。自分に嘘をついているようで苦しくなるあの感覚は、まいの姿と重なった。
そんなまいが"魔女修行"を通して辿り着いた「自分のことは自分で決める」という答えは、派手ではないし、即効性のある教訓ではないが、日々を生きていくうちに痛感させられる遅効性の教えだと感じた。
大げさなメッセージではないのに、人生を生きる上で本当に大切なことのひとつだと気づかされる。
私は読書初心者だから、文学的な凄さとか、物語の構成とかは、ハッキリいってわからない。ただ、あの頃おばあちゃんに教わった小さな生活の知恵や、時には叱られて嫌いになったあの瞬間までも、物語を通してすべてが温度を持って鮮明に甦るこの本が大好きになった。
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とても温かいお話でした。SNSやAIなどから影響を受けやすい現代。まるで常に自分の心を殺しているようで悩んでいる人は、まいのような思春期の子供だけでなく大人にも多いのではないでしょうか。
魔女であるおばあちゃんは、直接的なアドバイスや解決策ではなく、「自分のことは自分で決める」ということ、心身を健康的に保つための生活術を教えてくれた。私も魔女の家に暮らしに行きたい。
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共通点も多く、祖母を思い出しながら読んだ。あの時間は幸せだったんだなと思えた。
そして自分の中にある後悔に胸が締め付けられた。
また読み返したい。
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自分も不登校で、保健室登校や別室登校も経験。
少し現実逃避しようかなと思い調べた時に『西の魔女が死んだ』を見つけて購入。
ずっとそばに置いておきたい一冊。
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規則正しい生活
シンプルで加工の少ない食事
自然の中で過ごす事
シンプルで良いと分かっているのに
こんなに難しい事は無い。
心の健康は体の健康が整っていないと
いけないのだとわかる。
主人公まいの抱えるものを
自分の力でクリアして行けるように
サポートする西の魔女。
まいの心の動きや子供らしい未熟さ、
後悔は今の私でも共感出来るものだった。
ラストは涙が溢れた。
Posted by ブクログ
昔の当たり前の生活がきっと人の心身を整えるんだろうな、昔の人はそれを知ってか知らずかやっていて本当すごいと思う。
まいはお母さんの何気ない言葉に傷付いていた。
言葉は人を救ったり傷つけたりする、大切に扱わないとなぁ。
押し付けるんじゃなく優しく導いてくれるおばあちゃんのあたたかさ。
おばあちゃんが亡くなって白い布をそんなもの被せるものじゃない!と取ったお母さんは亡くなったおばあちゃんの気持ちを汲んで尊重したかったんだとおもう。
なんか読後沁み渡るような作品だった
おばあちゃんと喧嘩別れして、まいが成長した事によって自分の間違いだった過ちに気付き、悔いるのだけどおばあちゃんの残したメッセージがそんなまいを救ってくれた。
Posted by ブクログ
とても優しい気持ちに、また日々の生活を大切に過ごしたいと思いました。いつも家事、子育て(もう中高生だから手は掛からないけど)、正社員としての仕事。慌ただしい日常にほっこりする、また丁寧な暮らしに少し憧れる心地良いお話。娘と同じくらいの主人公。女の子の派閥のようなところは娘の学校にもあるようで共感し、どこでも、いつでも難しい世界なのだと思いました。また、祖母との自然のなかでのやり取り、最後に死について涙が出るけど寂しいのとは少し違う清々しい感覚。その後のストーリーが成長を感じられ、読後感がとても良く満足です。
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「大丈夫だよ」って背中を強く押す本じゃなくて、「急がなくていいよ」って庭の椅子を出してくれる感じとチャッピーが言っていました。
人によってはつまらないと感じるかもしれないですが、私は読んでよかったと思いました。
Posted by ブクログ
タイトルに魔女とあることから、勝手にファンタジーチックな話かと想像していた。実際読んでいる間は、おばあちゃんとまいの暮らしが丁寧に描かれているので、夏休みにおばあちゃん家を遊びに訪れたあの時の感情や景色を思い出して懐かしい気持ちになったと同時に、無常な時の残酷さを感じた。近しい人にほど素直になれなかったり、感情が先走って言うつもりのなかったことを言ってしまうのがもどかしかった。おばあちゃんの最後の言葉にまいへの愛情が溢れていて、後悔や感謝の気持ちがブワーッと押し寄せて涙が出そうだった。短い話でここまで心を揺さぶられたのは初めてだったのでとても印象に残った。
Posted by ブクログ
素敵なストーリーです。
中学校の女子たちの関係はほんとにめんどくさい。若返ることができるといわれてもあの時期には決して戻りたくない。
それにしても、素敵なおばあちゃんだなぁ…ちょっと、ベニシアさんをイメージしながら読みました。最後のメッセージが、もう、ほんと、おちゃめで愛に溢れていて、素敵です。
Posted by ブクログ
中1の娘の課題図書。
以前から読んでみたいと思っていた。文章が優しくで雰囲気が好き。短いのも読みやすくて良かった。映画も見よう。
久しぶりに電車の中で本を読んだ。
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主人公のまいという、年頃の女の子の心理描写が素晴らしかった。子どもの頃に確かに感じたことのある、けれどうまく言い表せないような感覚が見事に言語化されていた。可能なことは何でもオートマチックに流れがちな現代に、優しく確かな警鐘を鳴らすような物語だった。自分の手、自分の言葉を大切に。ありのままの自然をもっと近くに。そうあることの力を感じた。
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心が温かくなるお話。
魔女の修行をして、心も体も元気になっていくお話だが、どこか現実離れしているようで自分と重ね合わせて元気をもらう場面も多々あった。
自分のことは自分で決める、好きな仕事をする、
好きに理由なんてない
中学でグループを作って、そこに合わせて仲良くすることに煩わしさを感じるっていう言葉がすごく共感できた。仲良しごっこのような時間に対して私も感じたことあったなぁ
西の魔女、東の魔女への最後の書き置きは、おばあちゃんがまいのことをずっと見ているよっていう温かいメッセージだったのかなと解釈。
また、心が荒んで疲れた時に読みたい。
Posted by ブクログ
学校での人間関係に行き詰まった主人公まいがおばあちゃんと1、2週間一緒に暮らす話。
おばあちゃんの暮らしがとても丁寧でクラシカル。
ジャムを作ったり飼っている鶏の卵を食べたり庭のラベンダー畑にシーツを干して匂いを付けたり。
そうやって暮らせたらいいなあと思わせる美しさがある小説。
そしてまいがおばあちゃんとの暮らしを通して少しずつ回復、成長していくのが良い。
読んでいて嬉しい気持ちになった。
Posted by ブクログ
西の魔女の住まいの様子が手に取るように描かれていて同じ空間に居て同じ空気を吸っているように読み進められた。
誰もが魔女の修行をしていけば世界は平和になるのだろうと思う。西の魔女の生死観には共感が持てた。うちにも確かに魔女が居たと思えた一冊
Posted by ブクログ
梨木香歩さんは好きな作家さんだし、オズの魔法使いシリーズも好きなので「西の魔女」というキーワードにも惹かれた。
「渡りの一日」は文庫版にしか収録されていないらしいので、文庫版で読めて良かったと思った。
魔女と過ごした時間があったかから、まいは、ちゃんと自分になる準備をしながら育っている。
中学生の自分に勧めたい。まいと同じ年令の頃にも読んで見たかった。
歳をとってから読んだらまた違うものを受け取るだろうか。
それも楽しみ。
Posted by ブクログ
ずっと前に読んだことがある気がしますが全く内容が思い出せないので再読しました。
子供の頃にしか味合わないあの特有の感覚が蘇りました。誰にでもあるものなのでしょうか?ちょっと知りたくなりました。
おばあちゃんとおじいちゃんの思い出って色褪せないですよね。
Posted by ブクログ
まいとおばあちゃんの関係にほっこりした。まいがおばあちゃんとの生活を通して、一人の人間として成長していく物語。
規則正しい生活や、朝は家事などの運動、昼は勉強するなどの整った暮らしの重要性を再認識した。
ただ、まいの他の人物(特に男性)に対する考え方や捉え方が気になった。少し偏見のようなものを感じた。もっと他者を受け入れていく姿勢を持った方が生きやすいだろうなと思った。
Posted by ブクログ
生きづらさや胸が締め付けられる時には、
西の魔女のような生活を心がけたい。
あとがきにもあったように、スマホやパソコンなど利便性が高いものやテレビなどの娯楽から一回離れてみる。衣食住を見直し自分のことは自分で決めるという生き方を選ぶことで、自分を見つめ直すきっかけになることを教えてくれた。
Posted by ブクログ
児童文学という事で、小学生向け、且つ祖父母との交流がある人向けの本のような気がします
ちょっとターゲットがせまいかも
とあるまとめによると、この本を読んで、自分の周りにこんな大人がいないって事でムカつく人がいるらしいですね
理解可能ではあります
でもフィクションと切り替えて読むことが出来れば、十分に味わうことができる、良書だと思いました
私にとっては少しライトな感じはしましたけどね
通勤時間でちょうど読めて良かったです
Posted by ブクログ
中学生か小学生の頃、国語の教科書に出てきた小説。
あの頃はただ教科書の話ってだけだっだけど一文一文が確かに記憶にあるから間違いなく名作なんだと思う。
魔女という割に魔法も何もないが、おばあちゃんは確かに魔女だった
Posted by ブクログ
中学生の女の子のお話。学校で上手にみんなとやっていくには、暗黙のルールみたいなものがある。どこかのグループに所属して、その結束を大事にする。そんな事に違和感を抱いてしまった女の子は学校で馴染めなくなる。
気力をなくしてしまった女の子はおばあちゃんの元で生活して元気を取り戻していく。基本的な食事、睡眠、掃除など自然の中で学んでいく。
学校生活だけではなくて、社会に出てからでも大事な事で、読んでるだけで癒されました。
どうしたって、自分の思い通りにはいかない事が色々出てくるけれども、それを受け流す精神を教えてくれるような本でした。
Posted by ブクログ
30年以上前の名作。恥ずかしながら題名しか知らずにきたので、これまでずっとファンタジーだと思ってた。
心温まる話だが、想定してたような大きな出来事は最後まで起こらず、少しだけ拍子抜け。
豊かな自然の中で主人公の心が整っていく様子は、バーネットの『秘密の花園』のようだ。
「そうね、何が幸せかっていうことは、その人によって違いますから。まいも、何がまいを幸せにするのか、探していかなければなりませんね」(p.58)
Posted by ブクログ
小中学生の、時に読めば、また違った感想があった様に感じた
自然の綺麗さと、その、反面の恐怖?の表現は、小さい頃に感じ記憶を思い出した
魔女の訓練を通して思春期?を迎えた主人公の成長を祖父母が優しく諭すかの様にしていたのが、印象的