やがて満ちてくる光の(新潮文庫)

やがて満ちてくる光の(新潮文庫)

825円 (税込)

4pt

作家として、旅行者として、そして生活者として日々を送るなかで、感じ、考えてきたこと――。読書に没頭していた子ども時代。日本や異国を旅して見た忘れがたい風景。物語を創作するうえでの覚悟。鳥や木々など自然と向き合う喜び。未来を危惧する視点と、透徹した死生観。職業として文章を書き始めた初期の頃から近年までの作品を集めた、その時々の著者の思いが鮮やかに立ちのぼるエッセイ集。(解説・河田桟)

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やがて満ちてくる光の(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    多岐に渡る作者の興味や行動が、見事な文体となって読者に静かに語りかけてくるさまに引き込まれずにおれない。ある時は作者の稀有な体験に同行し大満足、ある時は作者の体験にひたすら羨望が募り、夢見心地となる。今この瞬間にこの体験をしているのは自分だけ、ということが多くの人に起こっていることの感動は生きている

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    ・個性のはなし
    苦労して見つけた型にはまろうとしても、どうしてもはみ出してしまうものが個性。アニメや漫画のキャラクターみたいにひと方向に極端にモニョっとはみ出るものではなくて、生身の人間の個性っていうのは、自分で一生懸命作り上げた型をおしたら、360°全方向に少しずつ出てしまうものなんだろう。シーリ

    0
    2025年03月24日

    Posted by ブクログ

    ながーくちまちまと読んできた本。ついに読み終わってしまった。
    梨木さんの好きな事とか知りたい事とかをとことん追求する感じとか、社会の色々な問題とかいろんなジャンルのことが書いてあって素直に興味が湧いた。何回も手を止めて調べたりでいい意味で全然進まない本だった。
    全く別のものが突然線になって繋がる感覚

    0
    2024年07月26日

    Posted by ブクログ

    梨木香歩さんのファンなら必ず手元に置いておきたい本。

    デビューから2019年までに色々なところで発表されたエッセイをまとめたもの。
    鳥のこと、バードストライクのこと、植物のこと、イスタンブールやエストニアのこと、時間・空間の境界のことなど。

    これまで梨木さんがどれだけ丁寧に生きてきたかがよく分か

    0
    2023年08月30日

    Posted by ブクログ

    短編のエッセイがいっぱい。

    生活の中での繊細な視点とその言語化。
    自分も通じるところがあり、とても励まされるような感じがした。

    アン・シャーリーの孤独、村岡花子の孤独
    ...心に響いた。
    幼少期のマイナスと思われる出来事、感情もまた自分を形作るものであり、なくてはならないものではないか。
    嫌でた

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    書店で梨木さんのエッセイを見つけたので読んでみた。
    梨木さんの書く文章や表現は美しいなと改めて感じる。書かれている場所や植物を調べたりしながらゆっくり読み進めるのも楽しかった。

    0
    2024年04月02日

    Posted by ブクログ

    エッセイ
    梨木香歩さんが鹿児島出身ということで、途端に親近感
    とても美しい表現にうっとりする
    植物や鳥に造詣があり、愛を持つ

    学者のような
    こんな美しく丁寧で敢えて選んだような言葉使いにとても嬉しく思う

    言葉を大切にしてるいる方
    この先もいろいろ梨木香歩さんの本を読みたい

    0
    2023年12月03日

    Posted by ブクログ

    梨木香歩さんがデビューから様々な媒体で書き綴ったエッセイをまとめた一冊。悪くいえば雑多で脈絡がないのだけれど、むしろそうした雑多な感じが梨木さんという個人をより鮮明に浮かび上がらせてくる。作品を介さない、素の梨木香歩が垣間見える感じなのだ。個人的には「家の渡り」が読み応えがあった。

    あとがきで梨木

    0
    2023年06月16日

    Posted by ブクログ

    梨木さんのエッセイを読んでいると、著者が手を差し伸べてくれていて、一緒に森の中を散策している気分になります。ふと気づくと悩みが消えていく感覚。。どこへ行くか分からなくなってしまって立ち止まった時にいつも読む本です。

    0
    2023年06月15日

    Posted by ブクログ

    とにかくタイトルと表紙が好み
    南米旅行とイギリス旅行に持って行って読んだけど、やっぱりエッセイと旅は相性が良い
    知識がある、ということは、ある景色の解像度を高めることに繋がるんだなと改めて思った

    0
    2025年08月13日

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