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Posted by ブクログ 2024年03月07日
梨木香歩さんの小説を読んだのは初めてでした。実は『西の魔女が死んだ』を読みかけているのだけれど、先に『家守綺譚』を読んでしまった。目次を見たら全て植物で、季節が移ろう感じに惹かれた。内容もすごくよかった。「蟲師」とか、「陰陽師」になんとなく雰囲気が似ているな、と思って親しみを持ったので、これらの作品...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月01日
綺譚だけあって、不思議な話ばかり。それが話の中で淡々と、自然に受け入れられている書き方なので何故か違和感がなく読める。そして季節感があり、動植物にも心があることを感じさせる世界観がとても好き。読んでいて、何だか心が落ち着いてくるのは何故だろう。各章の最後はどれも心地良い余韻がある。出会えて嬉しかった...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月01日
久しぶりにこの作者の本を読んだ。一時はよく読んんでいたのだが、なんとなく遠のいてしまっていた。
亡くなった親友の家に家守として住み込むことになった。広い庭には池があり、多くの樹木や草花が生い茂る環境。時代は多分1890年頃、場所は琵琶湖の周囲のよう。池にカッパが流れ着いたり、不思議なことがたくさん起...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月02日
とても味わい深い1冊だった。
本書は、駆け出しの物書きである綿貫征四郎による随筆のような体をなした作品。
物語は、ひょんなことから綿貫が、学生時代に亡くなった親友・高堂の実家の家守となるところからスタートする。
死んだはずの高堂が出てきたり、植物であるサルスベリに慕われたりするのに、綿貫も物語も慌て...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月29日
時間がゆるりゆるりと流れる、非現実的な世界観。こんな時間が其処にあっても、手に余してしまう忙しない性分だけど、憧れる。
西の土地という共通点から有頂天家族のようでもあるし、主人公が物書きでのらりくらりとした生活が夏目漱石のそれから、のようでもある。
植物に明るくないので、無粋だけど植物調べながら...続きを読む
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