家守綺譚(新潮文庫)

家守綺譚(新潮文庫)

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。――綿貫征四郎の随筆「烏蘞苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    家守綺譚(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1144365
  • 電子版発売日
    :
    2022年05月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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家守綺譚(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まさしくタイトル通りの物語だった。

    学生時代亡くなった親友の家。
    彼は湖でボートを漕いでいる最中に行方不明になった。
    庭の手入れはご随意に、ということだったので、全く手を入るということはしなかった。
    しかしそのせいか草木の勢いがやけに良い。
    山の裾には湖から引いた疎水が流れている。
    隣家のおかみさんが、庭のサルスベリの花の咲きぶりを称賛した。
    煮詰まって庭を回るときはサルスベリを撫でてやるようになった。
    床の間の掛け軸から音がする。
    掛け軸の雨の風景の向こうから亡くなった親友がボートに乗ってやってくる。
    彼は言う。
    サルスベリのやつがおまえに懸想している――。

    0
    2026年10月26日

    Posted by ブクログ

    なんという心地よさだ。
    怪しき異世界に身を任せて。
    死と生、妖怪、化け物と人、さらに自然が混沌として境なく混じり合う世界の怪しい日々の暮らしは何物も差別せず許し合って生きる、心がとろけるような甘い心持ちがする。

    0
    2026年10月15日

    Posted by ブクログ

    現実と幻想の境目が曖昧で、現実ではない世界に迷い込んだような感覚になる。

    静かで穏やかでとても不思議な世界へ連れて行ってくれる一冊。

    0
    2026年09月12日

    Posted by ブクログ

    ニラ吉推薦書
    引き込まれる文章。
    梅雨時、私自身も朦朧とした時間を過ごしていたタイミングも相まって、作中の世界は、地続きで広がっていく。
    摩訶不思議な空間への実在感。
    違和感なく受け入れていける表現力
    言葉の運びにわかりにくさがなく
    時折、挟まれる実在地名がさらに
    この作品の登場者たちがそこにいると感じる

    喧騒に苛まれていた私に
    ふんわりとした世界を彷徨わせてくれた

    単元の植物名が今はスマホで確認できる
    時に読めたのは振り返読みによかった

    0
    2026年07月13日

    Posted by ブクログ

    西の魔女が死んだの作者の本が漫画化されたようで、本屋さんで目に留まり、なぜか文庫の方を読みにいく。主人公の鷹揚さに感服しながら「ここ」と地続きの「あちら」に身を任せるのが心地よかった。
    最終章で見せる主人公の芯の強さと細やかさが印象に残った。

    0
    2026年06月19日

    Posted by ブクログ

    本に出てくる植物、わからないものは調べたけど本に出てくる表現そのままなのが素晴らしかった。
    綿貫の素直な性格も良いし、高堂のミステリアスで聡い感じも良かった。

    0
    2026年06月06日

    Posted by ブクログ

    とにかく物語全体を通して、あるがままを受け入れる征四郎の人間性というか人生観が魅力的だなぁと思う。
    最後の湖底に赴く話がとても素敵。
    続編の冬虫夏草も買って読もうと思う。

    全面的に同意したいキラーフレーズ↓
    「寝床の中にいて、この世の彼方此方に思いを遣るのは、これもまた立派な精神活動であるからして、肉体労働の向こうを張って、(知的とは云えぬにしても)精神労働者とぐらいは自ら称してもいいのではないかと開き直っている。進化か退化か」

    0
    2026年05月23日

    Posted by ブクログ

    あぁ、なんて優しい世界なのでしょう

    植物の名前がついた28章
    1話ずつ丁寧にゆっくり読み進めました



    主人公の征四郎は、学生時代に亡くなった親友の実家に〝家守〟として住んでいる。

    最初の【サルスベリ】の章から、次々と不思議な現象が起き、えっ?と思ったものの美しい文章にのせられて、気付けば物語世界に身を委ねていた。


    掛け軸の中から出てくる亡き友
    サルスベリの木に惚れられた征四郎
    タツノオトシゴを孕んだ白木蓮
    ふきのとうを取りに来た子鬼
     ──等々

    これらをごく普通に受け入れ、植物や怪異たちと心を通わせながら巡る季節は、とても豊かなものに思える。


    本書を読んでいる間、現代社会で一日を終えた私は、早くこの本を開きたくて仕方なかった。
    優しさに満ち、ゆったりと時の進むこの世界に帰りたくて…

    この本は、私の心が〝帰る場所〟になるのかもしれない。
    大切な一冊になった。


    0
    2026年04月26日

    Posted by ブクログ

    再読です。やっぱり好き!
    「家を、まもらなければならない。友人の家なのです。」で終わるのも最高。こんな不思議な物語なのに感動させてくれる。

    0
    2026年04月10日

    Posted by ブクログ

    今から100年以上前(明治時代頃?)が舞台で、主人公の綿貫征四郎が書いている体なので古典的な文体が特徴的。
    草木や花、動物、虫に至るまで全てのものに神聖さがあるという日本独自の宗教観を感じられた。

    不思議な出来事がたくさん起こる中で、中々動じない綿貫征四郎と周りの人々の受容性は、当時の自然との共生意識と宗教観があってこそのものかもしれないが、現代においても見習うべきことがあると思った。

    0
    2026年04月06日

家守綺譚(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    家守綺譚(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1144365
  • 電子版発売日
    :
    2022年05月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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