家守綺譚(新潮文庫)

家守綺譚(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。――綿貫征四郎の随筆「烏蘞苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

家守綺譚(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    売れない作家と日常生活の中で出会う不思議なもの達との交流のお話。風流な文体とほんの一匙の不思議さがあいまって独特の世界観に没入できます。主観ですが、文章の雰囲気は夏目漱石、不思議さは宮沢賢治、といった感じかな。なんとも良きであります。

    0
    2024年08月30日

    Posted by ブクログ

    タイトルのルビも読まず裏表紙も確認せず
    “ヤモリの物語だ!”と手に取った。家守の話なんだけど。
    手元に置きたいほど良き。

    0
    2024年07月30日

    Posted by ブクログ

    だいぶ前に単行本では読んでいたけれど、すごく好きだったことしか覚えていなくて再読。
    ちょうど今、散歩道のサルスベリが満開だ。

    高堂が来て、「──サルスベリのやつが、おまえに懸想をしている」と言ったあたりで、もう心をつかまれた。
    ああ、これやっぱり好きなやつだと思った。
    続編があると知ったので、そち

    0
    2024年07月26日

    Posted by ブクログ

    琵琶湖に消えた親友の高堂の家を借りる物書きに起きるさまざまな不思議。

    家守シリーズはファンの人も多いのではないかな、と思います。初めて読んだのはずいぶん前になりますが、あっという間にこの世界観に引き込まれました。ちょっと漱石を思わせるリズムの雅な文章と馥郁たる世界観に酔いしれたことをおぼえています

    0
    2024年07月10日

    Posted by ブクログ

    池のある庭、床の間、風鈴。日本の長閑な原風景、そこへ溶け込むように現れる不可思議な存在たちとの静かで穏やかな交流が愛おしい作品。
    美しいながらも、どこか弾むような愉しさがこめられた文体。登場人物たちの間で交わされる奥行きのある会話。締めくくりも、タイトル「家守綺譚」へ結実する見事さ。時間の流れを緩め

    0
    2024年06月22日

    Posted by ブクログ

    梨木香歩さんの小説を読んだのは初めてでした。実は『西の魔女が死んだ』を読みかけているのだけれど、先に『家守綺譚』を読んでしまった。目次を見たら全て植物で、季節が移ろう感じに惹かれた。内容もすごくよかった。「蟲師」とか、「陰陽師」になんとなく雰囲気が似ているな、と思って親しみを持ったので、これらの作品

    0
    2024年03月07日

    Posted by ブクログ

    大好きな作品です。
    生きとし生けるもの、そうでないもの、全てを愛しく感じます。
    梨木さんの作品からしか得ることが出来ない栄養のようなものがある気がします。

    0
    2023年12月27日

    Posted by ブクログ

    綺譚だけあって、不思議な話ばかり。それが話の中で淡々と、自然に受け入れられている書き方なので何故か違和感がなく読める。そして季節感があり、動植物にも心があることを感じさせる世界観がとても好き。読んでいて、何だか心が落ち着いてくるのは何故だろう。各章の最後はどれも心地良い余韻がある。出会えて嬉しかった

    0
    2023年11月01日

    Posted by ブクログ

    久しぶりにこの作者の本を読んだ。一時はよく読んんでいたのだが、なんとなく遠のいてしまっていた。
    亡くなった親友の家に家守として住み込むことになった。広い庭には池があり、多くの樹木や草花が生い茂る環境。時代は多分1890年頃、場所は琵琶湖の周囲のよう。池にカッパが流れ着いたり、不思議なことがたくさん起

    0
    2023年11月01日

    Posted by ブクログ

    植物や動物と触れることで人間は生きていけるのかもしれない。何となく受け入れて、それとなく面白がって過ごしている感じがとてもよい。

    0
    2023年02月10日

家守綺譚(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

梨木香歩 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す