家守綺譚(新潮文庫)

家守綺譚(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。――綿貫征四郎の随筆「烏蘞苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。

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家守綺譚(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月07日

    梨木香歩さんの小説を読んだのは初めてでした。実は『西の魔女が死んだ』を読みかけているのだけれど、先に『家守綺譚』を読んでしまった。目次を見たら全て植物で、季節が移ろう感じに惹かれた。内容もすごくよかった。「蟲師」とか、「陰陽師」になんとなく雰囲気が似ているな、と思って親しみを持ったので、これらの作品...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月27日

    大好きな作品です。
    生きとし生けるもの、そうでないもの、全てを愛しく感じます。
    梨木さんの作品からしか得ることが出来ない栄養のようなものがある気がします。

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    Posted by ブクログ 2023年11月01日

    綺譚だけあって、不思議な話ばかり。それが話の中で淡々と、自然に受け入れられている書き方なので何故か違和感がなく読める。そして季節感があり、動植物にも心があることを感じさせる世界観がとても好き。読んでいて、何だか心が落ち着いてくるのは何故だろう。各章の最後はどれも心地良い余韻がある。出会えて嬉しかった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月01日

    久しぶりにこの作者の本を読んだ。一時はよく読んんでいたのだが、なんとなく遠のいてしまっていた。
    亡くなった親友の家に家守として住み込むことになった。広い庭には池があり、多くの樹木や草花が生い茂る環境。時代は多分1890年頃、場所は琵琶湖の周囲のよう。池にカッパが流れ着いたり、不思議なことがたくさん起...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月10日

    植物や動物と触れることで人間は生きていけるのかもしれない。何となく受け入れて、それとなく面白がって過ごしている感じがとてもよい。

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    Posted by ブクログ 2022年11月02日

    とても味わい深い1冊だった。
    本書は、駆け出しの物書きである綿貫征四郎による随筆のような体をなした作品。
    物語は、ひょんなことから綿貫が、学生時代に亡くなった親友・高堂の実家の家守となるところからスタートする。
    死んだはずの高堂が出てきたり、植物であるサルスベリに慕われたりするのに、綿貫も物語も慌て...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月29日

    日本にまだ不思議な生き物が沢山いて、人と生きている話だった。

    犬のゴローが不思議の世界に通じているみたいで面白いし、隣のおかみさんは何を聞いても知らないと言わずに答えをくれる。
    狐やたぬきは、きっちりと人を騙すし、川にはカッパが来る。
    こんな世界に居てみたい。

    また、忘れた頃に読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2022年11月29日

    短歌友達から薦められて手に取りました。
    初めて読むのに懐かしいような不思議な感覚
    木々や動物など自然に囲まれて対話している
    よく考えると奇妙だけど豊かな時間
    他の作品も読んでみようと思いました。

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    Posted by ブクログ 2023年11月29日

    時間がゆるりゆるりと流れる、非現実的な世界観。こんな時間が其処にあっても、手に余してしまう忙しない性分だけど、憧れる。

    西の土地という共通点から有頂天家族のようでもあるし、主人公が物書きでのらりくらりとした生活が夏目漱石のそれから、のようでもある。

    植物に明るくないので、無粋だけど植物調べながら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月23日

    移り変わる四季の描写の美しさ。 自然に在る異端のもの達との交流。 花、小鬼、狸、河童…。 主人公、「私」が彼方の世界へ迷い込む幻想小説短編集。 面白かったです。

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