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コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、少女のような表情でコウコと話をするようになる。ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは――なぜ、こんなむごいことに。コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす……。
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Posted by ブクログ
洋酒の効いたパウンドケーキ。 昔はよくわからなかったけれど、大人になるとその苦さも甘さも全部美味しくなってしまうような。 子供の時に読んで、大人になってまた読むべき本。 昔はふんふんと流して読んでいたフレーズが、「私が、悪かったねぇ」という彼女から溢れた何気無い言葉が、やっと救いの言葉に響いて、朝か...続きを読むら涙ぐんでしまった。 ご馳走様でした。
中学生くらいの時は全く意味がわからなかったけど、30過ぎて読んだら面白かった。いろんなところが呼応しててドラマの脚本みたい。
これも すごい梨木さんの世界。 あっちの世界とこっちの世界。 人の中も複雑。 天使と悪魔。 それは本当にそれほど違う?? なにもかも認めることができれば、それはすごいことだと思う。 梨木さんの本は やっぱり良いなぁと思います。 まだ買い置きしているものがあるので、順番に読んでいきたいと思います。
さりげない日常が昔の記憶を呼び戻すことがある。聖書をちゃんと読んでいたらもっと理解が深まっただろうけど、個人の罪とその懺悔の物語の深さは十分理解できた、と思う。これ何度読んでもラストシーンで泣いてしまうんだよな。ラストがどうなるか分かってるのに。梨木香歩すきすぎる。
寝たきりになったばあちゃんの夜のトイレの付き添いをママの代わりに手伝うことになったコウコ。 最近のコウコの精神不安はカフェインの取り過ぎだという思いと、熱帯魚を飼うことで心の安らぎを取り戻そうとしていること。 その頃からばあちゃんと私は、さわちゃんとコウちゃんお呼び合い、ここにいないかのようなば...続きを読むあちゃんとの不思議な会話をするようになる。 キリスト系の女学校に通うさわこが好きな人たちは、ばばちゃま、女中のツネ、担任の翠川先生と仲良くなりたいと思っている山本孝子さんだった。 翠川先生と山本さんが親密な関係であることを知り、嫉妬のあまり山本さんにきつくあたり、彼女の不幸を願ったさわこは、その時から悪魔の側に行ってしまった自分を悔やんでいた。 熱帯魚のエンゼルフィッシュはネオンテトラを攻撃するようになり、その様子をどうすることもできないままでいた、ばあちゃんとコウコ。 人はどんな時にでも、誰だって良い人でありたいと思うと同時に心にいる悪魔を飼っているのかもしれないね。 それが悪意となって外に出てしまった後の後悔を、ばあちゃんはずっと抱えていたのだけど 孫のコウコを通じて気持ちの整理がついたとき、ばあちゃんは本当の天使になった。 純粋に、こんな時代を超えての人の人生を書けるって すごいなあって思う。 梨木さんの書く文は好きだなあ。
p80「ずっと後になって、私は、本心、というものが、それを言った当初はそう思えなくても、実は段々にそれに近くづいていくこともあるのだと思った。 むしろ、その時にはわからなかった本心がひょこっとかおをだす、ということがあるのかもしれない」 自分はその場の雰囲気に馴染まないような意見が言えない。はじめ...続きを読むに賛同してしまう。こうちゃんの気持ちに自分を重ねてしまった。 でもその時は本心じゃなかったって悩んでいたこともこれで正解かもって思えるような勇気をくれた言葉だなぁ。 陀羅尼助っていう馴染みの腹痛薬が出てきて嬉しい。奈良県民には良薬として親しまれているんだ。 p79「時間というものは不思議だと思う。 その時点ではわからずにいた言動が、あとになって全体を振り返ってみると、あらかじめ見事にコーディネートされた一つのテーマに統一されているように見える。」 今の自分は過去の自分の積み重ねだ。 その積み重ねが糧となって一歩ずつ前に進んでいる。時間は繋がっている。
過去と現在が 交差しながら進む物語 ひとつひとつの繋がりが 徐々に徐々に解けてゆく 押し付けがましくなく 程よく空想の余地を残して展開し 閉じていくのがよい
梨木さんはあの世とこの世行き来するような作品が多いイメージがあるが、この作品もそんな感じ。 少ないページ数でも読んだ後の満足感が得られた。
熱帯魚を飼う代わりにおばあちゃんの夜のトイレの介助をする事になってから起こる不思議な出来事 おばあちゃんが昔の事を思い出したり、エンゼルフィッシュが攻撃的になったり…… 以下、公式のあらすじ ------------------------ コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を...続きを読む引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、少女のような表情でコウコと話をするようになる。ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは――なぜ、こんなむごいことに。コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす……。 ------------------------ おばあちゃんの回想が旧仮名遣いなので、ところどころ読みにくい でもまぁ、そんな仕掛けなので雰囲気はよく伝わってくる こうこ、さわちゃんという名前の呼び方の一致 過去と現代の重なる部分 そして、 エンゼルフィッシュがネオンテトラを殺す残酷さ 昔読んだときの事は殆ど覚えてないんだよね でも、何となく不思議な話だったのは覚えてた ラストの展開は結構あっさりしている ただ、単行本の方とはラストがちょっと違うらしい 文庫本の方が削除されている部分があるようで 普通は文庫化に際して加筆する事が多いんですけどね 単行本の方を読んでないので何とも言えないのだけれど 「語りすぎた」という事なのでしょうねぇ 読者に想像の余地を残したかったのかな?
目を背けたい現実を突きつけられているようでもありながら、優しさに包まれているような感覚もある不思議な物語だった。 私の家でもエンゼルフィッシュを飼育しているため(今は何代目だろう…)、彼らの凶暴性や残虐性を初めて見たときの悲しさや怒りのようなものを思い出し懐かしく感じた。 ━━━━━━━━━━━━━...続きを読む━━━━━━ コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、少女のような表情でコウコと話をするようになる。ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは――なぜ、こんなむごいことに。コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす……。
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