作品一覧 2023/10/03更新 ウェルビーイングの設計論 試し読み フォロー ウェルビーイングのつくりかた 「わたし」と「わたしたち」をつなぐデザインガイド 試し読み フォロー オープン化する創造の時代 著作権を拡張するクリエイティブ・コモンズの方法論 試し読み フォロー コモンズとしての日本近代文学 試し読み フォロー 【新版】UI GRAPHICS 試し読み フォロー 人工知能革命の真実 シンギュラリティの世界 試し読み フォロー 謎床 試し読み フォロー ネオ・サピエンス誕生(インターナショナル新書) 試し読み フォロー VISIONARY FES 試し読み フォロー 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫) 試し読み フォロー RE-END 死から問うテクノロジーと社会 試し読み フォロー わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術 試し読み フォロー 1~12件目 / 12件<<<1・・・・・・・・・>>> ドミニク・チェンの作品をすべて見る
ユーザーレビュー ウェルビーイングの設計論 - 人がよりよく生きるための情報技術 ラファエル・A・カルヴォ / ドリアン・ピーターズ / 渡邊淳司 / ドミニク・チェン / 木村千里 / 北川智利 / 河邉隆寛 / 横坂拓巳 / 藤野正寛 / 村田藍子 ウェルビーイングの向上にテクノロジーはどう関わるか。 心理的ウェルビーイングと人間の潜在力を高めるテクノロジーの設計および開発を「ポジティブ・コンピューティング」と呼ぶ。 ウェルビーイングの因子、具体的には、ポジティブ感情、動機づけ、没頭、自己への気づき、マインドフルネス、共感、思いやり、利他行...続きを読む動を取り上げ、それぞれの研究の動向、設計のヒントが書かれていた。 Posted by ブクログ ウェルビーイングの設計論 - 人がよりよく生きるための情報技術 ラファエル・A・カルヴォ / ドリアン・ピーターズ / 渡邊淳司 / ドミニク・チェン / 木村千里 / 北川智利 / 河邉隆寛 / 横坂拓巳 / 藤野正寛 / 村田藍子 原題は「ポジティブ・コンピューティング」ということで、ITあるいはデジタル技術をいかに人間のウェルビーイングにつなげるか、を問いかけた本になります。そのため前半ではウェルビーイングの定義やそれを規定する要因について、医学、心理学、社会学、経済学など様々な分野のアプローチを紹介し、どのような要因がウェ...続きを読むルビーイングを構成しているのか解説しています。大きくは3つの因子が紹介されています。 1. 自己因子(ポジティブ感情、動機付け&没頭、自己への気づき、マインドフルネス、心理的抵抗力・回復力) 2. 社会的因子(感謝、共感) 3. 超越的因子(思いやり、利他行動) そしてそれぞれについて、どうすればテクノロジーがプラスに働くのか、それはなぜか、ということが本の後半に様々な研究成果を通じて紹介されています。 私自身、デジタル技術をいかにウェルビーイングにつなげるかを社会学的な視点から研究をしているのですが、その意味で本書は様々な分野の研究成果を紹介してくれているので、最良のレファレンス本になっています。デジタル・ウェルビーイングに携わる研究者にとっての必読者だと思います。 Posted by ブクログ 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫) ドミニク・チェン 弱点を晒したことで多くの人とつながりが生まれて、そのことに驚き、喜ぶ。素敵な心の動き方だ。 わかりあえなさを受け入れ、それでも繋がろとする、そんな気持ちを忘れないでいたい。 Posted by ブクログ 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫) ドミニク・チェン クロスボーダーという言葉が地域を指す言葉だけではないことを、文章という純粋なものだけで示した作品。本人がトリリンガルであること、リセに通っていた頃の語学がエキサイティングな自分の領域を拡張するものであったこと、さらに、ゲームはこうした意識、世界観をただスイッチを入れるだけで変えるツールであったこと、...続きを読むそして何より娘を授かったことによって自分の死を予報されたと感じたこと。生死を考えることと、意識を拡張していくこと、その二つが織りなす美しい体験ができる。 昔であれば筆跡から、その書いた人の息遣いを感じることができた。今は、タイピングであり、もはやデジタルである。しかし、そのタイピングそのものに息遣いを感じられるのではないかと捉えたのが、タイプトレーシング的な概念で、デジタルでありながらしかし、その打ち方に息遣いや感情を感じることができるという。 また、AIに関しては、人工知能と計算という本質的な能力を見つつ、人間とは何か、人間が進化することは何か、と思考を展開していく。自身で社会的関係の中で子供を産み育てるという社会的行為を伴う営みを生命とするとすれば、人工知能はそれに当たるのかどうか。 将来の子供達の世代を想像した時に、この親が子を産み、育て、子孫を残していくという脈々と培ってきた、人類の生き延びる術が、続いていくのかどうか。そして、アメリカでもっとも日本人が優れていると感じるポイントは、共話と書かれている部分だ。私は、ということを入れないで話を展開する日本人は多いが、これはある程度の親しい間柄であったり目的をいつにする仲間であったりする。明らかに感じ取れる場合は主語を抜いてしまうのだ。世界と自我が溶け込んで一体となるという考え方が根底にあるのは間違い無いだろう。一方で、この主語をとった会話はフランス語では通じない、アメリカで英語で主語をとれば大混乱だ。それは、同じサイドにいるということを暗に、前提にしている会話であり、人類を等しく同じサイドに置いた考え方だ。分かり合えないことを前提にする言語体型であるフランス語や英語は主語をおかないと展開していかない。これは対話という考え方だ。目から鱗というわけでないくらい日本にいると普通のことが、外国の人、とりわけ対話を前提にした人たちと会話する時には注意しないといけない。 生から死へ、思考の旅とはまさにこのことだ。アメリカという世界最大の人種ミックスの国の中心で感じている、分かり合えなさと、信頼できる関係との違い、話しやすい人と、意志が通じる人との違い、身近な人でさえ、本当に自分の言いたいことを正しく理解してもらえない悩み、逆にそれをすっと理解できない自分自身を鏡のようにして読み進められる、素晴らしい本書との出会いに感謝したい。 Posted by ブクログ 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫) ドミニク・チェン 言葉は「わかりあう」ために用いられるだけでなく、「わかりあえないこと」をつなぐ力を持っていて、人は言葉によって未知の領域に踏み出し、新たな「世界」と「自分」を作り出していくことができる。そうした言葉の可能性を説く、希望の書です。 Posted by ブクログ ドミニク・チェンのレビューをもっと見る