コモンズとしての日本近代文学

コモンズとしての日本近代文学

2,750円 (税込)

13pt

5.0

重たい文学全集はいらない。

日本近代文学は、いまや誰でも今ここでアクセスできる我々の共有財産(コモンズ)である。そこにはまだまだ見知らぬ隠されている。日英仏の文化とITに精通する著者が、独自に編んだ文学全集から、今の時代に必要な「未来を作る言葉」を探し出し、読書することの本質をあらためて問う。

【目次】
はじめに
文芸オープンソース宣言

寺田 寅彦『どんぐり』
織り込まれる時間

夏目 漱石『夢十夜』
夢をいきる時間

柳田 国男『遠野物語』
死者への戦慄

石川 啄木『一握の砂』
喜びの香り

南方 熊楠『神社合祀に関する意見』
神々と生命のエコロジー

泉 鏡花 『海神別荘』
夢と現実の往還

和辻 哲郎『古寺巡礼』
結晶する風土

小川未明『赤いろうそくと人魚』
死者と生きるための童話

宮沢 賢治『インドラの網』
インドラとインターネットの未来

内藤 湖南『大阪の町人学者富永仲基』
アップデートされる宗教

三遊亭 円朝『落語の濫觴』
落語の未来

梶井基次郎『桜の樹の下には』
ポスト・ヒューマンの死生観

岡倉 天心『茶の本』
東西翻訳奇譚

九鬼 周造『「いき」の構造』
永遠と無限の閾

林 芙美子『清貧の書』
世界への信頼を回復する

谷崎潤一郎『陰鬱礼賛』
闇のウェルビーイング

岡本 かの子『家霊』
呼応しあう『いのち』

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コモンズとしての日本近代文学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年03月29日

    「日本近代文学は、いまや誰でも今ここでアクセスできる我々の共有財産(コモンズ)である。そこにはまだまだ底知れぬ宝が隠されている。」(本書の帯より)
    帯に記されたこの言葉と、本書の冒頭に示されている「文芸オープンソース宣言」だけでも、一読の価値がある。とくに、文学の教育、言葉の教育に関わる人たちには読...続きを読む

    0

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