ドミニク・チェンのレビュー一覧

  • ウェルビーイングの設計論 - 人がよりよく生きるための情報技術
    ウェルビーイングの向上にテクノロジーはどう関わるか。

    心理的ウェルビーイングと人間の潜在力を高めるテクノロジーの設計および開発を「ポジティブ・コンピューティング」と呼ぶ。

    ウェルビーイングの因子、具体的には、ポジティブ感情、動機づけ、没頭、自己への気づき、マインドフルネス、共感、思いやり、利他行...続きを読む
  • ウェルビーイングの設計論 - 人がよりよく生きるための情報技術
    原題は「ポジティブ・コンピューティング」ということで、ITあるいはデジタル技術をいかに人間のウェルビーイングにつなげるか、を問いかけた本になります。そのため前半ではウェルビーイングの定義やそれを規定する要因について、医学、心理学、社会学、経済学など様々な分野のアプローチを紹介し、どのような要因がウェ...続きを読む
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    弱点を晒したことで多くの人とつながりが生まれて、そのことに驚き、喜ぶ。素敵な心の動き方だ。
    わかりあえなさを受け入れ、それでも繋がろとする、そんな気持ちを忘れないでいたい。
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    クロスボーダーという言葉が地域を指す言葉だけではないことを、文章という純粋なものだけで示した作品。本人がトリリンガルであること、リセに通っていた頃の語学がエキサイティングな自分の領域を拡張するものであったこと、さらに、ゲームはこうした意識、世界観をただスイッチを入れるだけで変えるツールであったこと、...続きを読む
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    言葉は「わかりあう」ために用いられるだけでなく、「わかりあえないこと」をつなぐ力を持っていて、人は言葉によって未知の領域に踏み出し、新たな「世界」と「自分」を作り出していくことができる。そうした言葉の可能性を説く、希望の書です。
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    ドミニク・チェンさんの康太郎性を感じ、渡邉康太郎さんのドミニク性も感じた。

    集合知?文脈の共有?おもしろ。

    とても興味深く、多数の他分野・他書籍への好奇心が湧く素敵な本。
  • 謎床
    時間軸、国を超えた単語が飛び交う、無重力空間での問答。
    曼荼羅がミクロになり、マクロになり、ぐるぐるした。
    謎床とはよく言ったもので、頭の中をぐうぐる捏ねくり返ってもらった。
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    色とりどりの言葉で、自身の体験をもとに考えを深めながら、ひととひととの関係性とコミュニケーションが語られている素敵な本でした。

    言語的相対論に基づいた、言葉が世界認識の多様性をもたらしているとする考えは、個人的に非常に納得します。

    「こんな言葉があるんだ!」としった時に、世界の見え方が少し変わっ...続きを読む
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    安田登さんとの対談を読んで
    著書に興味を持った
    最初の文章が美しい
    涙出そうになった
    内容を頭で理解するというより
    感覚的にストンと落ちて
    理解出来る感じ
    他の著書もいずれ読んでみたい

    三省堂書店名古屋本店にて購入
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    コミュニケーションについて深く考えさせられます。自律した人の間で、分かり合えないままでも共にあり、伝えよう、理解しようとする中で生成発展するそんなイメージが浮かびました。
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    コミュニケーションツールとしての言語、
    自分にとっての環世界を形成するための言語、
    波打ち際を彷徨うための言語。

    境界線を明確にすることで、自己を知り
    境界線を曖昧にすることで、他者を受け容れる

    対話、共話、ダイアローグ、シンローグ。
    それらは何が正解というより、
    どのツールがどの場面で自分と他...続きを読む
  • RE-END 死から問うテクノロジーと社会
    「死」を学際的に検討する過程で、よりよい「生」とは何かについて考えされさせられた。死とは生物学的な個体の絶命という意味を超えた観念であると感じた。死者を弔うのは他者であるが、その死者の存命中はもちろん、死後に至っても相互作用の中で誰かの自己と社会が形成されていく。そのような「分人」的観点で捉えると、...続きを読む
  • コモンズとしての日本近代文学
    「日本近代文学は、いまや誰でも今ここでアクセスできる我々の共有財産(コモンズ)である。そこにはまだまだ底知れぬ宝が隠されている。」(本書の帯より)
    帯に記されたこの言葉と、本書の冒頭に示されている「文芸オープンソース宣言」だけでも、一読の価値がある。とくに、文学の教育、言葉の教育に関わる人たちには読...続きを読む
  • 謎床
    消化できないほど豊富。わかる人にはわかる連想。知の巨人のような松岡正剛さんと、ネットや近年の日本と世界に開けたドミニク・チェン。ふたりがお互いから引き出し、響きあう。思考やアイディアを拡げるとき、刺激になります。
  • ウェルビーイングの設計論 - 人がよりよく生きるための情報技術
    ◾️概要
    ポジティブコンピューティングの設計論を、自身の専門分野へ生かすため読みました。本書で最も印象に残ったのは、「ウェルビーイングと相関する因子は、全ての因子が全ての人にとって同じように良いわけではない。
    自律性をどう刺激するか、ということが重要。」です。

    ◾️所感
    テクノロジーが進歩したのに...続きを読む
  • わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術
    日本の子どもたちの精神的ウェルビーイングがまずい!ということで、ウェルビーイングについて色々と調べる中で出会いました。各章の切り口が大変興味深かったです。
    「絆」の息苦しさは、職業柄なかなか人に明かせずに苦しんでいた部分で少し胸が軽くなりました。
    途中で出てきた「ウェルビーイング向上のために他者が介...続きを読む
  • わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術
    東アジアに住むわたしたちのウェルビーイングは、個人としてだけでなく私達としてのウェルビーイングもあるよねという本。
    ウェルビーイングを考えるにあたり、医療の面からだけでは足りないだろうなと感じていた。この本、執筆者が様々な領域から多彩な方々が書かれていてとても読んでいて楽しい。身近でもこうやってごち...続きを読む
  • ウェルビーイングの設計論 - 人がよりよく生きるための情報技術
    デジタルテクノロジーは私たちの生活に深く浸透している。人と人をつなぎ、知識を拡張し、より便利に、賢く生きることを可能にしてきた。では、テクノロジーは人々を幸せにしているだろうか?この問いに技術者として答えるには、そもそも幸せとは何か?幸せかどうかをどうやって評価するか?が分からないと難しいだろう。
    ...続きを読む
  • 人工知能革命の真実 シンギュラリティの世界
    対談のおもしろさは、本音が 漏れてくることである。
    人工知能について、あれこれ言われているが、
    結局 人工知能とはなにか?が 人によって
    まったく認識が違い、その認識が違うままに 論議されて
    混乱していると言うのが 現状なのである。

    シンギラリティとは、技術的特異点ということであり
    人間の知能、知...続きを読む
  • 謎床
    ドミニクさんに話を聞いてから、発売を心待ちにしていた一冊を読んだ。情報の書が世に溢れるなか、思考の書は貴重。発酵と腐敗の"あわい"で、学際的に知を有機化すること。最適化ではなく、思考そのものを目的にする思考をもっとしていかなくては。

    フラジリティ、発酵と腐敗のあわい。
    オントロジック・サイエンス。...続きを読む