人生前半で成功した人、お金、権力、快楽、威信を得た人=ストライバーが、
その成功が下降曲線になったとき、つまり落ち目になったときに、
どう生きればいいか、を書いた本。
その意味で、ストライバーなんてそんな大勢いるわけないし、
少なくとも自分には関係ない本かな、と思いながら読んでいたが、、
意味はあ
...続きを読むった。
流動性知能曲線、結晶性知能曲線 という言葉を使っている。
前者、第一の曲線、能力は50歳前後で必ず落ちる。
これがストライバーの落ち目と直結する、らしい。
・・・ほんとはこれに違和感はあるんだけど。
能力だけでは成功なんかしなくて、多分に運、タイミング、縁の要素が強いと思うんだけど、
ここではそのあたりは単純化している。
とにかく落ち目になる。
ここで第二の曲線に乗り換えられれば、落ち込まず、幸せでいられる、
というのがこの本の趣旨のようだ。
バッハ、ベートーベンも事例として登場する。
ここで気づいた。
外発的見返りでなく、内発的価値観を持つことが、
心の安定、幸せにつながる、
とこの本は言いたいのだと。
ストライバーが得るものはお金、権力、快楽、威信。
まさに外発的見返り。
そのために仕事依存症改め「成功依存症」になる。
だからこそ第一の曲線の曲がり角で苦しむ。
そうではなく、内発的価値観を持てと。
第二の曲線を大切にせよと。
・・・その意味で私はストライバーにはならなかったし、
なろうともしなかった。
でももしかすると第二の曲線はうまくいっているのかもしれない。
自分が幹事をやるせいか、友人は多い、と信じている。
中学、高校、大学ゼミ、職場(転職を4度しているのでそれぞれ)、
勉強仲間、ラグビー仲間、日本酒仲間、ラン友。
いろいろ被るけど。
それぞれ利害関係なく、気楽に話せる友人がいる。
2人ほど死んでしまったけれど。これは仕方ない。
娘二人は結婚、仕事で家を出たが、ちゃんとつながっている。
妻とも毎日食事をしている。
62歳の今も中小企業で仕事をしている。
部下指導がたいへんだが、この本で一つヒントを得た。
彼の父親は経営者。ストライバー。
彼自身はなかなか結果が出ないが、
その背景にストライバーの父親があるのではないか。
価値観。
外ばかり気にしている向きがある。自分がどうみられるか。
中身が不十分なのだから、そんなこと気にしても仕方ない、
と言っているのだが、わかっていないようだ。
その理由がここにあったのでは。
価値観を外から中に切り替えれば、自分を見つめれば、
何か変わるのではないか。
そんな気がした。
どうすればそれに気づくかは、、この本を読ませようか。