【感想・ネタバレ】人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法のレビュー

あらすじ

なぜ人生は「後半」が不幸になってしまうのか?
誰にとっても不安な人生の変化が強さの源に変わる!

成功者の多くは、人生の前半は単純な成功法則に従っていることが多い。
プライベートを犠牲にして一心不乱に働き、出世階段を上り続ければ、
仕事も人生もうまくいくと考える。
その法則は確かに有効だが、永遠に通用するわけではない。

実は、人生の後半は別のルールに支配されている
だから中年になると、成功しづらくなり、犠牲の対価に満足できなくなり、
家族との関係が枯れ切っていることに気づく。
その状況への対応策として、ますます仕事に力を注ぐことで、
衰えと弱さをカバーし、年々明らかになる変化を否定しようとする。
やがては怒りや恐怖、落胆に見舞われ、想像していたような、
喜びや満足や誇りに満ちた人生は叶わずに終わりがちだ。

しかし、その運命は変えられる!
人生の変化は避けられないが、変化が苦難になることは避けられる。
本書を読めば、人生の後半に恵まれる才能を享受し、優雅に、活き活きと、
確かな目的とともに生きる方法が見つかる。

ハーバード大教授、幸福について研究する異色の社会科学者、ベストセラー作家、
『アトランティック』誌の人気連載シリーズ「人生の築き方」の著者が贈る、
人生後半の指南書としての一冊が登場!

※カバー画像が異なる場合があります。

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Posted by ブクログ

評判に違わない充実した内容。全般を通して時間がおいて再読、再確認をしたいと思える付箋を多く付けた。人生後半の・・・とある通り、読者のターゲット層は50歳代以上ではあるが、30代のミドル以上の方にはお勧め。「仕事依存症」「成功依存症」等のキーワードは、成功を納めたシニアだけでなく、「自分のことばかり考えている」凡人にもよく当てはまると痛感をした。著書に影響を受けて残りの人生を変えられるか、考えさせられる。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

人生をどのように善く生きるかについて、「人生の後半」にスポットを当てて様々な研究をもとに書かれた良書だった。

よくある一般的な成功本や自己啓発書と違って、下り坂を迎えた後の生き方が語られているところがとても参考になった。

・流動性知能から結晶性知能の活かせる仕事へと移行すること
・人生後半を善く生きるためには人間関係、信仰、趣味が大切になる
・お金は「多く貯める」よりも「うまく使う」ことにシフトしなければならない

そのほか、これからの人生の指針になる良書だった。

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2024年09月26日

Posted by ブクログ

僕は出世とは縁がなく、螺旋型のキャリアでストライバータイプではないけど、読んでいて思うこと感じることはたくさんあった。
55歳になる1ヶ月前に読み終わったけど、40歳ぐらいで読むのがいいかも

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2024年03月16日

Posted by ブクログ

人生前半で成功した人、お金、権力、快楽、威信を得た人=ストライバーが、
その成功が下降曲線になったとき、つまり落ち目になったときに、
どう生きればいいか、を書いた本。

その意味で、ストライバーなんてそんな大勢いるわけないし、
少なくとも自分には関係ない本かな、と思いながら読んでいたが、、
意味はあった。

流動性知能曲線、結晶性知能曲線 という言葉を使っている。
前者、第一の曲線、能力は50歳前後で必ず落ちる。
これがストライバーの落ち目と直結する、らしい。
・・・ほんとはこれに違和感はあるんだけど。
能力だけでは成功なんかしなくて、多分に運、タイミング、縁の要素が強いと思うんだけど、
ここではそのあたりは単純化している。
とにかく落ち目になる。
ここで第二の曲線に乗り換えられれば、落ち込まず、幸せでいられる、
というのがこの本の趣旨のようだ。
バッハ、ベートーベンも事例として登場する。

ここで気づいた。
外発的見返りでなく、内発的価値観を持つことが、
心の安定、幸せにつながる、
とこの本は言いたいのだと。

ストライバーが得るものはお金、権力、快楽、威信。
まさに外発的見返り。
そのために仕事依存症改め「成功依存症」になる。
だからこそ第一の曲線の曲がり角で苦しむ。
そうではなく、内発的価値観を持てと。
第二の曲線を大切にせよと。

・・・その意味で私はストライバーにはならなかったし、
なろうともしなかった。
でももしかすると第二の曲線はうまくいっているのかもしれない。
自分が幹事をやるせいか、友人は多い、と信じている。
中学、高校、大学ゼミ、職場(転職を4度しているのでそれぞれ)、
勉強仲間、ラグビー仲間、日本酒仲間、ラン友。
いろいろ被るけど。
それぞれ利害関係なく、気楽に話せる友人がいる。
2人ほど死んでしまったけれど。これは仕方ない。

娘二人は結婚、仕事で家を出たが、ちゃんとつながっている。
妻とも毎日食事をしている。
62歳の今も中小企業で仕事をしている。
部下指導がたいへんだが、この本で一つヒントを得た。
彼の父親は経営者。ストライバー。
彼自身はなかなか結果が出ないが、
その背景にストライバーの父親があるのではないか。
価値観。
外ばかり気にしている向きがある。自分がどうみられるか。
中身が不十分なのだから、そんなこと気にしても仕方ない、
と言っているのだが、わかっていないようだ。
その理由がここにあったのでは。
価値観を外から中に切り替えれば、自分を見つめれば、
何か変わるのではないか。
そんな気がした。
どうすればそれに気づくかは、、この本を読ませようか。



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2024年03月08日

Posted by ブクログ

まさに本書のターゲットなので、刺さる部分が多かった。流動性知能から結晶性知能にどうシフトしていくべきか、考えるきっかけを与えてくれた

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

本書のターゲット層であろう40代後半の自分にとっては刺さる内容が多く読み応えがあった。リスキリングの重要性が叫ばれる中、後半の人生をどう生きるか考えさせられる。その一つの解が、過去に拘泥せず新しい強みとスキルを身に付けながらも、真新しさだけを求めるのではなく、培ったスキルを活かせる別の分野に挑戦するというある種二律背反した営みが必要と感じた。

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2023年11月17日

Posted by ブクログ

人生の後半に必ず訪れるであろうキャリアの下降に対して人生とキャリアを再構築する方法をまとめた本。
正に自分自身が今悩んでいる内容であり、自分事して読むことが出来た。流動性知能と結晶性知能があり、キャリアの下降時に結晶性知能にシフトしていくことが大事である。成功依存から抜け出し、欲や執着を引き算で削っていき、明日死ぬかもしれないとの思いでその日を生きる。更に弱みを隠さず、自然体でさらけ出す。これが人生後半の賢い過ごし方であると、本当に腹落ちする事が出来た。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

人間関係や家族関係、他者への愛を中心において、流動性知能から結晶性知能へ乗り換える事が後半戦には必要であることがスッキリと理解でき、モヤモヤが解消しました。思い返してみると、2023年WBCの立役者の一人であるダルビッシュ投手のダルビッシュ塾にあったような行動が、この本で言う所の結晶性知能への他者への提供であったのではとおもえました(後半戦とはご本人は思ってないとは思いますが)。また、YouTubeなどでも、ご自身の弱い部分を表明し、助けを借りるべく、各方面の方と繋がろうとしている姿勢も、本著作の内容に似ていると感じた部分でもありました。

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2023年11月01日

Posted by ブクログ

物欲を手放し、人を愛し…みたいなことなんだけれど、少しまわりくどいかなぁ。教師をやるのが中年以降最も良いらしい。そしてよく言われる中年危機などそう滅多に起こらないとさ。戦略というほどのことは書いてなかったけれど、ためにはなった。

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2025年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「成功の方程式」は年齢と共に変化する

アーサー・C・ブルックス著『人生後半の戦略書』は、これまでのキャリアの積み重ねに誇りを持ちながらも、人生の折り返し地点に差しかかり「これからどう生きるべきか」と悩む中年以降の世代にとって、まさに人生の羅針盤となる一冊である。筆者はハーバード大学で幸福学を研究する教授であり、元アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所のトップという異色の経歴を持つ人物だ。

本書の中核を成すのは、「人生前半の成功モデル(流動性知能)」から「人生後半の成功モデル(結晶性知能)」への移行である。前者は問題解決力や記憶力といった若さに支えられた知的スキルであり、後者は知識や経験、洞察に基づく創造的・教導的能力である。年齢とともに前者は確実に衰えていくが、後者はむしろ年齢と共に高まっていく。つまり、過去の成功のやり方が通用しなくなるのは自然なことであり、それに抗うよりも、戦略的に方向転換することが人生後半を豊かにする鍵なのだ。

成功者ほど陥る「中年の罠」

筆者が特に強調しているのは「成功者ほど人生後半の苦悩に陥りやすい」という逆説的な構造である。若い頃に多くの成果を上げ、社会的評価を得てきた人ほど、その地位を失うことへの恐れが強くなる。そして、過去の自分と比較して「今の自分は劣化している」と感じ、焦燥感に駆られる。このような感情は、栄光を捨てきれない執着となり、人生後半の適応を妨げる要因となる。

本書ではこれを「流動性知能の賞味期限切れ」として位置づけ、それに固執する限り、人生は「過去の栄光の亡霊」に縛られたものになると警告する。一方、結晶性知能の価値を認識し、それを土台に「人を育てる」「意味を与える」活動へと軸足を移すことで、第二のキャリアはより満ち足りたものになると説く。

苦悩から幸福への「再構築」モデル

本書は「引退」「再出発」「再構築」といったキーワードを用いながら、人生後半を単なる余生ではなく、むしろ新たな使命を持った人生の第二幕として再定義する。ブルックス教授は、人生後半において幸福を感じるためには、以下の四つの柱が重要だと述べている。

信仰(Spirituality):宗教に限らず、自己を超えた存在へのつながりや感謝の念。
家族(Family):無条件の愛情と支えを提供してくれる関係。
友情(Friendship):自己の利益ではなく、相互の成長や支えを目的とする関係。
仕事(Work):単なる収入源ではなく、他者に価値を提供する活動。
これらを土台にしてこそ、キャリアの「次の章」を有意義に生きることができる。

とりわけ、筆者は「与えることの喜び」が最も強い幸福感をもたらすと強調している。これはまさに、結晶性知能の真骨頂でもある。

サイドFIRE民にとっての示唆とは?

本書は、FIRE(Financial Independence, Retire Early)を志す人々、特にサイドFIREとして労働と自由を両立させようとする読者にとって、極めて実用的な内容である。なぜなら、FIREは経済的自由を得ることが目的ではなく、その自由をどう活用して「意味のある人生」を構築するかが真の目的だからである。

実際、完全リタイア後に「燃え尽き症候群」や「喪失感」に悩まされる人も少なくない。ブルックス教授の言う「結晶性知能を活かした価値提供」は、まさにこの問題への解答である。たとえば、自らの経験を活かして他者にアドバイスを行ったり、地域や家族、あるいはインターネット上のコミュニティに貢献したりすることが、新たな自己実現の形となる。

また、本書は「幸福の構成要素」として経済的成功をほとんど挙げていない。これは、資産形成を終えた後のサイドFIRE生活において、「金銭」以外の報酬にどう意味を見出すかが問われることを示唆している。

経済的自由の後に訪れる「精神的自由」こそが、本当のFIREの本質なのかもしれない。

自己を超える視点が未来を拓く

ブルックス教授の示すアプローチは、いわば「自己の脱却」に近い。成功体験にしがみつくのではなく、それを土台として他者と社会に貢献する。このような自己超越的な生き方こそが、人生後半を実りあるものにする。と同時に、それは「幸福」という感情を能動的に生み出す知的活動でもある。

実際、本書の中で紹介されている複数の科学的研究や事例は、幸福感は「何を持っているか」ではなく「どう使うか」によって決まることを明らかにしている。

人生前半で蓄積した資産、知識、人間関係を、自己のためではなく他者のために活用すること。そこに、FIRE後の人生を充実させる本質があるといえる。

まとめ

『人生後半の戦略書』は、単なる自己啓発書でもなければ引退マニュアルでもない。それはむしろ、これまでの自分を解体し、再構築するための知的な指南書である。特にサイドFIREを志向する人間にとって、本書が示す「第二のキャリア」「自己超越」「与える幸福」は、今後の生き方の核心となる価値観を提供してくれる。

人生の後半を前半の延長と考えるのではなく、全く別のゲームとして再構築する勇気。そのために必要な知識と視点が、本書には詰まっている。

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

キャリアの下降、第二の曲線、成功依存症から抜け出す、など特に前半部分の考え方に強く共感することが出来た

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

『人生後半の戦略書』
賢く、豊かに、幸福に生きるための羅針盤
ーーーーーーーー
第1章:人生の後半戦、新たなスタートライン
•人生の後半は、衰えや変化と向き合う時期。しかし、それは終わりではなく、新たなスタートライン。
•重要なのは、コントロールできることに焦点を当て、健康と幸福を維持するための戦略を立てること。
•目標を明確にし、優先順位をつけることで、限られた時間を有効に活用できる。
ーーーーーーーー
第2章:健康という土台、幸福への礎
•晩年の健康を左右する要因は、生活習慣、精神的な安定、そして社会とのつながり。
•バランスの取れた食事、適度な運動、質の高い睡眠は、健康な体を維持するために不可欠。
•ストレスを管理し、ポジティブな思考を保つことは、精神的な安定に繋がる。
•家族や友人との絆を深め、社会とのつながりを維持することが、幸福感を高める。
ーーーーーーーー
第3章:変化を受け入れ、成長の糧とする
•人生の後半は、キャリアや社会的地位の変化など、様々な変化が起こりやすい時期。
•変化を恐れず、受け入れることで、新たな可能性が開ける。
•過去の経験や知識を活かし、学び続ける姿勢を持つことが、成長に繋がる。
ーーーーーーーー
第4章:与える喜び、分かち合う幸福
•人生で培ってきた経験や知識を、次世代や社会に還元することで、新たな喜びや幸福感を得られる。
•ボランティア活動やメンターシップなど、様々な形で貢献できる。
•与えることは、自分自身の存在意義を再確認し、充実感をもたらす。

ーーーーーーーー
【終わりに】
この本は、人生の後半をどのように生きるかという問いに対する、具体的かつ実践的な戦略を示してくれます。特に印象的だったのは、変化を受け入れることの重要性を説いている点です。

人は誰しも、変化を恐れるものです。しかし、人生の後半は、変化が必然的に起こりやすい時期でもあります。変化を否定するのではなく、受け入れ、その中で成長の機会を見出すこと。それが、人生の後半を豊かに生きるための鍵となるのでしょう。

また、他者への貢献についても深く考えさせられました。自分の経験や知識を分かち合うことで、誰かの役に立ち、それが自分自身の幸福にも繋がる。人生の後半は、自分だけでなく、周りの人々とともに幸せに生きることを目指したいと感じました。

この本は、人生の後半を控えた人はもちろん、すべての人にとって、人生をより良く生きるためのヒントを与えてくれる素晴らしい一冊です。

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2025年03月23日

Posted by ブクログ

人間には二種類の知能があり、加齢とともに使い方をスイッチした方がいいぞ、って本。なぜ老害が生まれるのか分かった気がした。

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2025年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人には2種類の知能がそなわっていて、流動性知能と言う30代ごろにピークを迎えるものと結晶性知能って言われる年齢をへるほど向上していくものがある。多くの成功者と呼ばれる人は、この流動性知能の能力によって成功しており、それがなくなっていったときに、喪失感を覚える。結晶性知能を使うキャリアを積んでいくべきであるが、それは今までの自分を否定することも必要であり、弱さを受け入れることも必要。

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2024年11月30日

Posted by ブクログ

本当に今、この本に書いてある岐路。今この要素と向き合って挑めるかどうかで今後の自分が決まると思うので、(信仰の部分はちょっとキリスト教的な思考が強いと思うからアレだけど)愛について考えて実践するべき時なんだと思う。

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2024年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生をより良く生きるためには、心を通わせられる友達
趣味でつながる、何気なく会える
そんな仲間を作る
何よりも人間関係

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2024年07月10日

Posted by ブクログ

努力に比例して能力が伸びていく人生前半と衰えていく後半ではゲームのルールが変わる。
人生後半になっても前半と同じ価値観にしがみつくと、いくら成功しても幸福にはなれない。
歳を重ねるごとに若者と競って成功し続けるのは難しくなるし、成功の幸福への効果は逓減していく。
成功を追い求めることにある程度で区切りをつけて、友人や家族との良好な人間関係、足るを知ることなどが重要になる。
近しいテーマの『「若者」をやめて「大人」を始める』(著:熊代亨)でも後進の指導育成が中年以降の役割と述べられていたが、まさに本書における結晶性知能を活かした仕事だと感じた。

---以下メモ---

用語
ストライバー 不断の努力で一流の地位を築いた人
流動性知能 柔軟な思考、推論力、新しい問題の解決力
結晶性知能 過去に学んだ知識の蓄えを活用する能力


流動性知能は加齢とともに衰える
人生の後半で結晶性知能の乗り換えることが幸福度に影響する
若い頃と同じ成功を追い求めても辛くなる、終わりがない
自分の知恵を活かす

成功を追い求めすぎると成功依存症になる
ストライバーの最悪の依存症は仕事依存症
仕事依存症の定義:絶え間なく働かなくてはいけないという強迫観念または制御不能な欲求

幸福で健康になるための重要な因子
1.禁煙
2.禁酒
3.健康的な体重
4.運動。毎日の散歩
5.適応的対処。問題に真っ向から立ち向かい対処する。過剰に思い詰めたり、情動的な対処をしたり、回避的な行動をしない。
6.教育。読書をたくさんする
7.安定した長期的な人間関係
良好な人間関係がいちばん重要

最も成功した起業家=聖パウロ
神学体系をまとめあげ、現在では20億人以上に広まった
パウロは自分の弱さを認めて、他者にも隠さず話した

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2024年07月17日

Posted by ブクログ

宗教のパートから急に内容が入ってこなくなりました。金銭的に成功している人が書いた成功している人向けの本です。

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2024年06月26日

Posted by ブクログ

人生の後半戦、中年の危機との向き合い方


以下目次
第1章 キャリアの下降と向き合う
―「その時」は思っているより(ずっと)早く訪れる
第2章 第2の曲線を知る
―流動性知能から結晶性知能へシフトチェンジ
第3章 成功依存症から抜け出す
―「特別」になるよりも「幸福」になる
第4章 欲や執着を削る
―死ぬまで足し算を続ける生き方をやめる
第5章 死の現実を見つめる
―必ずある終わりを受け入れる
第6章 ポプラの森を耕す
―損得勘定なしの人間関係をはぐくむ
第7章 林住期(ヴァーナプラスタ)に入る
―信仰心を深める時期
第8章 弱さを強さに変える
―自然体がもたらしてくれるもの
第9章 引き潮に糸を垂らす
―人生とキャリアの過渡期に必要なこ

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2024年06月18日

Posted by ブクログ

んーちょっと後半宗教的な話が多いかな...結局スピリチュアルかよとか思っちゃう。日本人は小学生でも諸行無常って概念習うしね。いつまでもバリバリ第1線であくせく働く訳にも行かないし、サラリーマンなら出世はいずれ頭打ちになるし、第2の人生をいかに幸福に過ごすかの指南書。偉人達の知られざるエピソードが面白い。デロリアンってそんな人だったのか!とか。

結晶性知能を活かして生きていきましょう。

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

印象に残った話
・キャリアの下降と向き合う
・ストライバーの呪い
・成功依存症から抜け出す
・弱さの中で偉大さを獲得する
・西洋、東洋美術の違い

要約の言葉
モノを使い
人を愛し
神をあがめよ

書を手に取った背景はこれからのキャリア人生をどう生きるかのヒントになればと思ったため。

28歳で管理職に立った自分は
ここに出てくるまさに『ストライバー』だった。最近、引け目を感じる事も多かった。それら弱さを認めるのが怖かったから。

今思えば年々歳を重ねるうちに成功依存症が患い
求めるものが『成功』や『威信』で
仕事が目的化していたのかもしれない。

そんな所からの離脱するためのヒントになればと思いこの本を読んだ。

話の一説に東洋美術と西洋美術の違いが出てくる。
一方は白地に書き『足す』一方は無駄を『削る』
キャリアも同じで自分は積むことに意識が向いていたと感じる。

何を大切にし、どんな意義と楽しさを戻るのだろう?
そう考えることが大切だと感じた。

稲森さんの生き方 と重ねて読めば
さらに心に届くものがあると感じる


ただ、海外の要約本なので
表現が少しわかりづらい点が理解しづらかった。

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

翻訳本に多い印象の、誌面量に対して内容が少なめだった気がします。やや論文っぽく、読み進めるのに手こずりました。
内容的には共感しかないです。積み上げた社会でのキャリアを維持し続けるのは困難。新しいレールに乗り換えるタイミングと勇気が重要とのこと。
やはり終わりである死を受け入れて、年相応に…ということですね。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

人生の折り返し後にピボットするとか友達を大切にするとか。まあそうなんだけど。
自分で当てはめてアクションすることが肝要。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

40代以降に流動性知能が衰えて、逆に結晶性知能が開花する。だから50代で新たなキャリアに移行する勇気を持つべし。
概念としては、まぁ理解できなくもない。ただ何の能力がどこまで落ちていて、飛び移るべき結晶性知能を活かすキャリアが何なのか、具体的な所が全然見えない。日本の多くのビジネスマンでずっとスペシャリストとして過ごす人は少ないから、出世するしないにかかわらず、年齢とともに結晶性知能を活かすような業務にいい感じにシフトしていく。この本を読んでも今ひとつピンと来ないのは、こう言う日本的な雇用慣行が理由かも知れない。そう思うと終身雇用を前提とし、ゼネラリスト育成を重視する(古臭い)日本企業の人の使い方は合理的と言える。

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2025年07月08日

Posted by ブクログ

バケットリストよりリバースバケットリストというのは、なるほどと感じた。
過去に生きず現状を受け入れつつも穏やかかに老いていくのは、なかなか難しい。

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2024年11月25日

Posted by ブクログ

「人生後半」に至る前に読んでみようと手に取ったので主たる読者の対象ではないかもしれないが、前半(1章〜3章あたり)の内容はおおむね予想通りで、キャリア下降期の身の処し方や価値観の持ちようは参考になった。後半は思想的な内容が多く、(これは全体を通してだが)図表なども無いのであまり印象に残らなかったが、個人的には、本書で紹介している、孤独な男性たちの人間関係を構築する「メンズ・シェド」という取組が興味深かった。もう少し年を重ねてから再読してみたい。

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2024年10月25日

Posted by ブクログ

((帯 紹介))
ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法

ジャーナリスト津田大介氏がXに掲載しているのを見て、興味を持ち読んだ。

啓蒙されるところ多々あり。
非常に興味深く読んだ。

"落ち込みは、一人で体験しなくてもよいのです"
"絆を深めたいとはっきり口にすることです"

なるほどね。肝に銘じよう....

でも、この本に書いてある"あなた"には、自分はやや当てはまらない人間であるが....

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2024年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

永遠に続かないものは、いつか終わる=仕事の成功もいずれは終わる。
ダーウィンは、50歳で『種の起源』を書いたのち、名声も富もあったがそれ以降の業績はなく、不幸だった。
物理学者なら50歳、科学者なら46歳、医学者なら45歳が新しい発見のピーク。
ベンチャーキャピタルの出資を受けた創業者の年齢は、20歳から34歳に集中している。
クリエイティブな仕事は経験20年目にピークを迎える。
ポーリングは30代の著書『化学結合論』でノーベル化学賞をもらった。その8年後反核運動でノーベル平和賞をもらった。その後優生学を推進したりビタミン大量療法で主流派から偽医者扱いわれた。
高い業績を出したスポーツ選手は引退すると一時的には不幸になる。

落ち込みに抵抗する、落ち込みに屈する、新しいスキルを身に着ける、の3つしか方法はない。
第一の曲線から第二の曲線に飛び移る。うまく移らないと失望が待っているだけ。
林住期を始める。

高齢者は語彙を身に着けるのが得意。語彙力は伸び続ける。
流動性知能は低下するが、結晶性知能は伸びる。教える仕事に適している。
依存症は幸福になるよりもハイになることを優先する。仕事中毒も同じ。
アルコールが脳に与える作用に夢中になっている。成功依存症も同じ。
バケットリストを潰すことは、成功依存症と同じ。
依存症は、どんどん深まるだけ。
世間の基準で選んだバケットリストは、どんどん深まるだけ。
世間の定義を捨てて、自分の本質を探し出す。

満足とは、欲しいものを手に入れること、ではなく
持っているもの÷ほしいもの、である。
欲しいものが多くなればどんなに持っていても満足ではない。
リバースバケットリストを作る=世俗的な欲と執着を書く。今後、これらのために人生を費やす価値があるか、を考える。なければ消す。

ひとりを喜ぶことが孤高、一人でさみしいと思うことが孤独。
孤独な職業のランキングは弁護士と医者。

終わりを意識して時間を割り振る。
自分にしかできない役割を果たす。
誠実、思いやり、信頼、に投資する。
エピクロス主義とストア哲学に関心が高まっている。エピクロス、セネカ、マルクスアウレリウスなど。物質的ではない精神的なものに浸る。
瞑想、祈り、読書、実践に時間を割く。健康増進と同じくらい重要な自己改善。
林住期を始める。

自分のマシュマロを見極める=本当に欲しいものは何か。
今やっている仕事そのものが報酬になる。成果や目標達成の手段ではない。
仕事の楽しさと意義が重なる領域を見つける。
キャリアは直線的でなくていい。

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2023年11月07日

Posted by ブクログ

能力は衰えていくので若い頃からのキャリアにしがみつかず人間関係を大事に豊かに過ごすことを提案している。東洋の芸術は、既に存在しているもの(例:翡翠の仏像)を周囲の部分を削り落として目に見える形にする、というところは取り入れたい考え方だなあと思った。足し算ではなく、無駄を剥ぎ取って本当の自分を見つけることが大事、ということ。

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

私は30代後半にさしかかったところなので、本書のターゲットとなる50歳前後ではない。私はまだ流動性知能が高められる年代なので、その時点で第二曲線に移行することについては筆者は何と言うのか気になる。早めに気づいてよかったね、さっさと移るべきだ、と言うのか、いや第一曲線でまだ頑張った方がいい、と言うのか。オチはそうなんだろう(第二曲線に移った方がいいんだろう)とは思うけど、まだ第一曲線で「やり切った感」がないからなかなかえいやと移る気にならない。
あ、これが罠なのか?そう思うことは本能的に自然なことではあるけど、それだと50歳になっても満足できませんよって、そういうことか。じゃあ今移ったほうがいいんかなぁ…

◾️心に残った箇所
・「私は幸福になるよりも、特別になりたいのかもしれないわ。幸福になることは誰にだってできるけど、特別になることは、誰にでもできることじゃないから」
※私だ!!!!と思った。ドンピシャ言い当てられている。

・人は何かを崇拝せずにはいられない。問題はなにを崇拝するかだーー自分の偶像を崇拝してはいけない。
※大企業勤務かとか、難関資格を持っているかとか、見た目がいいかとか、子供がいるかどうかとか、そういう「ラベル」をかき集めて惚れ惚れするのは、「自分の偶像を崇拝」していること(そして、永遠に満足できずに足し算を続けることになる)なんだ、ということ。人は何かを崇拝せずにはいられず、ともするとこういう不適切なものを崇拝してしまうから、その「崇拝の隙間」の余地がなくなるように、神を崇拝せよ、ということになるんだろうな。とてもしっくり来た。

・心からの親友を持つべき。そのために時間を使うべき。配偶者も親友であるべきだが、配偶者しかいないとなると婚姻関係の破綻が人間関係全ての破綻になってしまうので、家族の外に親友を持つべき。これは私の両親を見ていても強く思う。

・足し算を続けるのではなく、削ぎ落とすべき。真っ白なキャンバスに色を足し続けるのではなく、岩から彫刻でない部分を削ぎ落していくように、本質的に自分に必要ないものを引き算することが大切。赤の他人の評判が下がることなど恐れず、本当に大切な人のために時間を使う。

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2023年08月04日

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