ドミニク・チェンのレビュー一覧

  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    薄い本でとても興味深いのだが、サクサクとは読み進められなかった。哲学、言語学、文化人類学などといった分野や、それらを超えた広がりがある。
    日本語の共話という会話様式が特徴的とあったところが印象的だった。
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    「おわり」が別の「はじまり」。
    この感想もまた、読み「おわり」、感想という創作の「はじまり」になるのだろう。不思議な感覚だ。
  • 謎床
    本屋でセイゴオさんの本を見かけ購入。浅学でドミニク・チェンさんのことは存じ上げなかった。
    チェンさんがセイゴオさんの「空海の夢」に没入したとあり、ドキリとする。前に読んだが、歯の立たなかった本。

    二人の対談は最初ITコミュニケーションの進化についてなのだが、ヘルメティックとかアフォーダンスとか、知...続きを読む
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    人間関係で悩んでいる方、コミュニケーションが苦手な方、新しい考え方が見つかるかもしれません。
    人は一人ひとり違うのは尊くて。でも違いが争いのもとにもなる悲しい現実。
    一読すると、苦手な私でもコミュニケーションって素敵だなと思いました。
    コミュニケーションに新たな意味や価値を見出せます。また一つ学びま...続きを読む
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    大切に読み進めて、読み終わった後にすぐに再読しようと思った。読むタイミングが重要な本というのは各個人にあると思うけど、本書は自分にとってまさにそれであった。そしてそんな本は特別なものになりうる。これは今年ベスト本になっちゃうかもしれない。
    哲学に(改めて)興味を持ってみたり、ユクスキュルを読んだり、...続きを読む
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    子どもが生まれて自分の死が予祝された、という表現でようやく四半世紀前の自分の気持ちが言葉で表現された気がする。こういう話をうまく扱えるのは文の構造も語彙も違う言葉を両方丁寧に使える人ならでは。
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    またしても超相対性理論を聴いてたら、
    なんだか妙に気になってしまったのでポチった本。

    娘の出産に立ち会った際の鮮明な感情をきっかけとして、言葉や表現について、言語やコミュニケーションの歴史や変遷を織り込みながら、自身の半生を振り返りつつまた自身の未来を繋いでいくことに対する想いについて語る、という...続きを読む
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    差異が明確になっていく「対話」と、主体がコミュニケーションの場に融け込んでいく「共話」についてのお話が印象に残りました。

    難しく感じる話題も多かったので、また時を置いて、読み返していこうと思います。
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    美術作品のようなとても美しい本。

    コミュニケーションはわかりあえなさを互いに受け止め、なお共に在ることを受け入れる技法。
  • ウェルビーイングの設計論 - 人がよりよく生きるための情報技術
    ポジティブ・コンピューティングというものは複雑だ。それは人間というものが本質的に複雑であるから、致し方ないことでもある。
    それゆえ、背景から課題まで丁寧に記述された本書もいささか難解だ。ある要素を突き詰めればよいというものではなく、スイートスポットを探るような繊細なふるまいがもとめられるのだ。
    共感...続きを読む
  • わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術
    わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために

    最近、仕事でウェルビーイングに関連する講師を行うことになったため、手に取ったが、どちらかというとウェルビーイングを通じて日本文化やコミュニティ論を掘り下げている印象であった。
    ウェルビーイングにとって、他者との関係性が重要であるという前提のもと、西洋...続きを読む
  • わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術
    わたしではなく、あいだの関係や、わたしを超越したわたしたちのウェルビーングを考える。それは日本的なウェルビーング、「和」としても見れる。

    わたしではなく、わたしたち。弱さを引き出したり失敗を認める環境を作ったり、ネットワークをつくったり、目指すためのさまざまなアプローチは参考になる。特に弱いロボッ...続きを読む
  • わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術
    ウェルビーイングはすでに使われて久しい概念だが、あくまで個人差がありながら、その個人のためにどういう働きかけが必要かというところに重点が置かれてきた。一方で、アジアの儒教的な、禅の概念、神道の概念などからすれば、個人の幸せ=すべてではないということから、他人との関わり合い、つまりわたしたちが享受する...続きを読む
  • 【新版】UI GRAPHICS - 成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX
    UIデザインの哲学と事例が詰まった一冊。あらゆる視点・論点で「連続性」が重要だと語られている。Fluid Interfaceは全てが繋がっているような動的な体験をつくる。そもそも道具は身体的な、精神的な延長としての役割を担う。サービス設計の影響力は大きくユーザーのwell-beignまでを考慮する必...続きを読む
  • yom yom vol.50(2018年6月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー

    意外に早く最終回になり、少し物足りなさを感じましたが、ハッピーエンドで気持ちよく読み終える事ができました。私は、論理的に説明されないと心が動かない方ですが、三段論法で人の心は動かないと言うのも確かです。(しかし、昨今のおれおれ詐欺は、人の感情に訴えかける犯罪ですから、また厄介です。) 最終回は、...続きを読む
  • yom yom vol.49(2018年4月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー第2回

    前号に引き続き、「レトロゲームファクトリー」を読みました。これから一話完結のスタイルで進んで行くのでしょうか。今回は、各登場人物の背景的説明も徐々にされて来て、思いがけないコーギーの生い立ちも含まれていました。数日前には、レトロゲーム機の復刻の新聞記事もありましたので、40、50代である私達の世...続きを読む
  • 人工知能革命の真実 シンギュラリティの世界
    東京大学特任教授中嶋秀之氏と早稲田大学准教授ドミニク・チェン氏が行ったAIと人類の未来についての対話。
    歴史から現在、そして未来に向けて、AI以外のIT、脳科学、哲学、SF等縦横無尽に飛び交う話がとても刺激的です。
    また、「人間の認知を超える複雑なプログラムを書こうと思ったら細部はもうAIおまかせに...続きを読む
  • 未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―(新潮文庫)
    柔らかく書かれているようでいて、とても深いので、数年後にまた読み直したらいろいろなことにもっときづけそうな本。モンゴルの話がとても良かった。
  • ウェルビーイングのつくりかた 「わたし」と「わたしたち」をつなぐデザインガイド
    最初はゆらぎ、ゆだね、ゆとりの解釈が難しいなと感じたが、具体例とともにゆらぎ、ゆだね、ゆとりそれぞれがどのように作用されているか章末にまとめられていたので読み進めながら徐々に理解が深まっていった。自分はデザインに携わる者ではないが、人と働く全ての人に学びがある一冊だと思う
  • ウェルビーイングのつくりかた 「わたし」と「わたしたち」をつなぐデザインガイド
    ウェルビーイングの興味のきっかけとしてはブータンが1970年から唱えているGNH(国民層幸福量)の考え方で、経済成長だけではなく国民の幸福をバランス良く追求しようとするもので、GDPに代わる指標になり得る