梶尾真治の一覧
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ユーザーレビュー
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本作品は既に2004年10月に光文社文庫から出版されているもの。今回の本には「白鳥山奇譚」との副題が添えてある。今回舞台となる白鳥山は実在しており、熊本県と宮崎県の県境にある標高約1,640mの山である。Google mapで見ると素人がハイキングで気軽に行ける山ではなさそうだ。宮崎県側から登った方
...続きを読むが近いような気がする。
一回舐める様に読んだため、読み進めるうちに徐々にストーリーが脳内に蘇ってきた。まあ、結末が判っているので安心して読める(ネタバレか?)のだが、ワクワク感にはちょっと乏しい。また、新しく徳間文庫から出版されたものは、光文社文庫のものを加筆・修正されたとのことだが、残念ながらその差を認識できる能力を私は持ち合わせていなかった。
ストーリーのキモである時間跳躍方法及び相互時間通信方法については、2004年に読んだ時には感動したものだが、2回目を読んだ後には相互時間通信方法の方はちょっと都合良すぎるかなと思った。しかし、愛する二人の思いは18年経った今でも十分に万人の心を震わせる内容だと信じて疑わない。余計なことだが、27年の時の隔たりは、時代背景の差は多少あるにしても、主人公二人の実年齢にはあまり差がないので2033年以降の世界でも仲良くやっていけるものと勝手に思っている。
今回の本には特典として作者によるシナリオが付いている。いずれ舞台か映画化を考えてのことだと思うが、これは偏に作者が映像化を望んでいることに他ならない(実際に3回映画化の話があったらしい)。SF的要素よりも不変の愛がテーマになりそうであり、今回の文庫の帯と解説には映画監督の犬童一心氏の熱き思いが綴られている。犬童一心監督、是非とも映画化して下さい!
239ページに、作者が撮影した白鳥山と山芍薬の写真が載っているが、帯を本から外すとカラー写真を見ることができる。意外と気づかないかもしれないので一応コメントしておきます。
明日(12/21)は、キャラメルボックスの「クロノス・ジョウンターの伝説」に行きます。久々の再演なのでとても楽しみにしています。この時にしかサンシャイン劇場に行かない。池袋に行くのもホントに久しぶり。作品への思いが強すぎて、もしかしたらタイムスリップするんじゃないか?2022年に戻ってこれるかな?
Posted by ブクログ
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来たよ、来た来た、「クロノス・ジョウンターの黎明」。告白します、2回読みました。1回目は一気に1日で読みました。そして2回目は2日に分けて舐める様に読んだ!おかげで本はベトベト(嘘)。舐める様に読んだことで、あるもの(p263の最後から2行目の「自転車」)を発見してしまいました。興奮してあまり読み過
...続きを読むぎるのも良くないな。
全体像は、いつものクロノス節を踏襲していて安心して読めた。これだよ、このストーリー展開。もう徐々に読むスピードが速くなってしまう。落ち着け、俺。
今回も新しいヒロインの登場。もう絶対に映画化すべき。映画的には、清水杏子と青井秋星との淡い恋愛を中心に進める。そして、最後のクライマックスで仁科克男が「時の風」に抵抗すべくクロノス・ウィンドブレーカーのボタンを必死に押し続ける所でSFX, VFX, CG, VR, AR等のあらゆる映像技術を投入するのはどうでしょうか。もう止まりません・・・
今回、住島重工株式会社や子会社のP・フレックス社の人事情報について新しい情報も加えられており、クロノスの開発工程管理や内部事情が一部明らかになった。今後のクロノスシリーズで少しずつでも構わないので社内事情の公開をお願いしたい。社風からして、さすがに社内恋愛は期待できそうにもないな・・・。一方、もしクロノスの技術が産業スパイに持って行かれたら、もしくは一般公開(特許公開、するか?)されたら、世界中で更なる改良が加えられて時間旅行が容易に行えるパラレルワールドが枝分かれ社会として無数に成立していっているんだろうなと朧気に思った。誰かが時間旅行するたびに新たなパラレルワールドが無限に発生することになるのか。まあ、発生するのにお金は必要ないからいいか!
エピローグで、市立美術館のギャラリー横に「海賊亭」があるという話を聞いた時、そこに清水杏子と青井秋星がいて、笑顔で迎えてくれるのではないかと一瞬思ったが、その程度のどんでん返しではあまりにも単純・短絡過ぎた。俺には作家の才能は無い事が証明された。あ~あ、何作後になるか判らないけど、なんか「黎明」の続編を期待しちゃってもいいですか?
最後の最後にあるクロノス・ジョウンターの年表を見ていたら、これまでの作品の一つ一つが思い出され、ちょっと涙ぐんでしまいました。吹原和彦、今どこでどうしているんだろう。とても心配です。
この興奮冷めやらぬ勢いで、調子に乗って、梶尾先生にMessenger で感謝の言葉を送るに留まらず、263ページの「自転車」の件も御報告。更に図々しく3つのお願いもしちゃった。
(1)勿論、「黎明」の続編。
(2)飛ばされた青井秋星の(パラレル)世界の話。
(3)吹原和彦が4回目に飛ばされた6090年の話。
まあ、一読者の単なる戯言・希望ですから、一笑に付して下さい。
余談ですが、来月のサンシャイン劇場で行われるキャラメルボックスの「クロノス」をまた見に行きます。
ああ、誰か、梶尾先生の次回作に関する情報を教えて下さい!お願いします!
この感想を書き終えると同時にドイツ戦が始まりました。頑張れ!日本!
そして、勝ちました!日曜日のコスタリカ戦にも勝ち、来週スペインにも勝って、勝ち点9を引っ提げて決勝トーナメントに行って欲しい!
Posted by ブクログ
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"数時間一緒にいても数十年間一緒にいても
好きだったという思い出は私にとっては同じことなんだもの"
Posted by ブクログ
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梶尾真治さんの時間SFとしては最高傑作だと思う。時間遡行は可能なタイムマシンでありながら、利用者に過酷な代償を求める「過去射出装置=クロノス•ジョウンター」。第一話は、そんなマシンが、そもそも、"失敗作"として博物館に陳列されている所から始まる。Pフレックスという大会社の一部門が開発していた点もリア
...続きを読むル。物語の後半には、他の部署が別理論から開発していた"時間遡行機"も登場するなど、短編連作としての面白さもある。
個人的に一番好きなのは第4話「鈴谷樹里の軌跡」ロバートFヤングの「たんぽぽ娘」が必読です!
Posted by ブクログ
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新海誠作品を観た後のような
この切なさ、読後感。幸福感。
一巻切りの作品で、
鳥肌立ったの初めてに近いかも。
SFと恋の相性ってすごいな。、
傑作、って言いたくなる作品だった。
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
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