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Posted by ブクログ
かなり前に書かれた(最初の話は1994年)お話のようで文体に少し古さは感じますが、とても面白かったです。
クロノス・ジョウンターという一種のタイムマシンに纏わる短編、中編をまとめたもの。本の紹介にも書かれてますが、行く過去は指定できるけど、いられる時間はわずか。しかも反動で今よりも先の未来に飛ばされるというかなり恐怖のマシン。そんなビックリ設定のマシンなので、後味悪そうな結末が待ってるのかドキドキしながら読みましたが、ほっこりするラストの話が多くホッとしました。
他の方も書かれてますが、最後の短編が余計な気がわたしも最初しました。なにしろ本のタイトルにもなっているクロノス・ジョウンターが出てこないんですよ。野方さんの話でいい感じに終わってたのに…と思いましたが、クロノス・ジョウンターがなくても…という話を著者先生が投げかけたかったのかもしれません。
そして、最初の吹原くんの話が何と映像化されてましたね。声優の下野さんがいい感じに吹原くんの朴訥さを好演されてましたが、クロノス・ジョウンターが!!!あれ、なんですか??製作費がもったいなかったのかもですが、クロノス・ジョウンターといえば機関車なんですよ。色は黒。そして威圧感溢れる大きさ。。それなのに床屋さんの座席みたいになってしまってて。。ハリボテでもいいから再現して欲しかったです。。
Posted by ブクログ
タイムマシン<クロノス・ジョウンター>をめぐる連作短編集である。以前に、朝日ソノラマ版を読んでいる。本書は、その後に執筆された物語を追加した、現時点での最新版となる。
開発中の物質過去射出機<クロノス・ジョウンター>には、重大な欠陥があった、過去にとどまれる時間は10分程度。しかも出発した時間にもどれず、より未来に跳ばされるのである。
本書の巻頭に掲載されている『吸原和彦の軌跡』は、一番最初に発表され作品である。舞台化、そして映画化もされている作品で、私自身も<クロノス・ジョウンター>といえば、この作品が思い浮ぶ傑作である。恋人とは呼べないかもしれない女性。しかし一番大切な人を救うために、吸原和彦は過去に跳ぶ。失敗しても何度でも。そのたびに彼は未来に跳ばされる。最終的には4千年以上も未来に。
梶尾真治氏は、『美亜へ贈る真珠』や<エマノン>シリーズなどのタイムトラベルや時間SF の著作がある。これらも、ハズレなしの傑作である。
Posted by ブクログ
感想
作品は面白く読めた。過去で救った人が追いかけてくるなんて年齢の概念が破綻してるw
ちょうどバックトゥーザ・フューチャーを見てたから自分にはホットな話題だが、時間退行のことを考えるとパラレルワールドなど頭が混乱してくる。
やっぱり時間は普遍で歪められないものとしてあった方が安心する。夢はあるけどね。
最後の話はなんだか尻すぼみ。野方で終わって良かったのでは?
あらすじ
住島重工で開発された物質過去射出機クロノス・ジョウンター。この機能に魅せられて、開発に関わったものが次々と過去へ戻る。
しかし、人間が過去へ戻る場合、過去に滞在出来る時間は僅かであるにも関わらず、その戻った時間の二乗の時間を戻るのに費やす。
自分の惚れた人を助けるために、自分の時間を犠牲にして戻った研究員、確執があった死に際の母親と会うために過去に戻る者、無名の建築家の作品が見たいために過去に遡るが、そこで女性と知り合い愛し合った男の話、子供の頃に出会った難病の男性を亡くし、その後自分が医師になって治療薬を発見して、過去に戻って男性を救い、結ばれる話、交通事故で亡くなった妻を救うため39年もの時をかけて救いにいった話、開発者である野方が、76年前に行き、親友を救う、最後は意識だけを過去に戻す装置にのった女性の話。
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