杏奈は春待岬に(新潮文庫)

杏奈は春待岬に(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

3.8

少年の日、健志は恋をした。桜の咲く頃だけ春待岬の洋館で会える、美しい少女・杏奈に。なぜ、彼女が現れるのは一年のうち数日だけなのか。なぜ、館に暮らす老人を「兄さん」と呼ぶのか。杏奈の秘密を知った健志は、彼女をいつか救い出そうと決意する。月日は流れ健志は年を重ねていくが、杏奈はずっと少女の姿のまま……。幼い初恋はやがて究極の純愛へ。切なすぎるタイムトラベルロマンス。(解説・笹本祐一)

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杏奈は春待岬に(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    〈そこを、春待岬と呼ぶことを知ったのは、杏奈を見かけた年のことだ。
     春待岬という名前が、なんと皮肉な付けられかたをしているのだろうと思い知るのは、それからまた、数年を待たねばならないのだが。〉

     昔からの銃砲店を営む祖父母の暮らす海辺の町で、春休みの間を過ごすことになった小学生の白瀬健志は、桜

    0
    2025年01月28日

    Posted by ブクログ

    梶尾真治といえば時間ものですね。作中で発生している事象に対して、登場人物たちがあまりに無力なのがある意味でリアルですが、物語としては少し退屈かも。

    0
    2021年12月03日

    Posted by ブクログ

    久々に梶尾真治さんの本を読んだ.
    なんか,すごく懐かしい感覚がある.
    そして,ページを早くめくりたい衝動に駆られた.
    ずっと,この世界に浸っていたいと思う感覚があった.
    最後の方は,梶尾さんのタイムトラベルものによくある,心の中の純粋なパワーが発揮されるシーンが繰り広げられ,揺さぶられる.

    0
    2018年11月28日

    Posted by ブクログ

    「つばき、時跳び」の元のタイトルが「つばきは百椿庵に」だったというので、似た雰囲気の物語を想像して読み始めたのだが、生涯をかけた初恋をした、初恋に一生を捧げた男の、あまりに一途な姿には、春と桜と海(岬)という風景とは真逆の影の空気を感じさせられる。

    さて、杏奈のことばかりが語られ、家族やまわりの人

    0
    2018年10月19日

    Posted by ブクログ

    甘いのか苦いのかよくわからなかった。
    SFファンタジーなのかな、あまり得意分野ではないのです。
    所謂ファム・ファタール的な感じなのですが、女の私はもっと超現実主義なので主人公のような一生は自分はいやです。

    0
    2019年07月07日

    Posted by ブクログ

    SFというよりはファンタジーっぽいな~
    とりあえずこんな言い方はアレですが、梶尾さんも年を取られたのかなぁ。主人公が親目線になってる辺りでそんな事を感じたり。

    個人的にはストーカーの如く主人公に固執する梓さん?だかがちょっと怖かったり。子供の頃、他に相手が居なくて…というのはわかるんだけど、その後

    0
    2018年11月19日

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