【感想・ネタバレ】杏奈は春待岬に(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年12月03日

梶尾真治といえば時間ものですね。作中で発生している事象に対して、登場人物たちがあまりに無力なのがある意味でリアルですが、物語としては少し退屈かも。

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Posted by ブクログ 2018年11月28日

久々に梶尾真治さんの本を読んだ.
なんか,すごく懐かしい感覚がある.
そして,ページを早くめくりたい衝動に駆られた.
ずっと,この世界に浸っていたいと思う感覚があった.
最後の方は,梶尾さんのタイムトラベルものによくある,心の中の純粋なパワーが発揮されるシーンが繰り広げられ,揺さぶられる.

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Posted by ブクログ 2018年10月19日

「つばき、時跳び」の元のタイトルが「つばきは百椿庵に」だったというので、似た雰囲気の物語を想像して読み始めたのだが、生涯をかけた初恋をした、初恋に一生を捧げた男の、あまりに一途な姿には、春と桜と海(岬)という風景とは真逆の影の空気を感じさせられる。

さて、杏奈のことばかりが語られ、家族やまわりの人...続きを読む物との関係はまるで背景かのように味気なくしか触れられれず、特に梓との関係、梓の思いが男に(読者にも)明確に伝わってこないのは、時の間に閉じ込められた少女を待ち続け、流れ続ける時の中で時を止めてしまった男
にとっては、周りの人間との時間の流れに差ができて、
梓に限らず、自分を取り囲む人や世界は、まるで早送りのように流れ去って行ってしまっていた、のではないのか。
そういった想像も踏まえると、ある重大で皮肉な秘密が隠されていて、男が時を止めてしまっているようで、時の速度差、老い、限りある人生という現実も容赦なくのしかかっていた男にとって、ラストはある意味での約束の成就、つまりは自分の人生からの一つの解放、であったのではないか。

時の流れるスピードが異なる男女の姿は「美亜に贈る真珠」も思い起こさせる。あと「ジェニーの肖像」も。
クロノスをジョウントできる(ようになる)人物が登場するのはちょっとしたご愛敬か。

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Posted by ブクログ 2019年07月07日

甘いのか苦いのかよくわからなかった。
SFファンタジーなのかな、あまり得意分野ではないのです。
所謂ファム・ファタール的な感じなのですが、女の私はもっと超現実主義なので主人公のような一生は自分はいやです。

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Posted by ブクログ 2018年11月19日

SFというよりはファンタジーっぽいな~
とりあえずこんな言い方はアレですが、梶尾さんも年を取られたのかなぁ。主人公が親目線になってる辺りでそんな事を感じたり。

個人的にはストーカーの如く主人公に固執する梓さん?だかがちょっと怖かったり。子供の頃、他に相手が居なくて…というのはわかるんだけど、その後...続きを読むもひたすらずっと一途に思い詰めてるのがちょっとコワイ。まあ主人公もアンナに対してそんな感じだから似た者同士なのかもしれませんが…

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