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Posted by ブクログ
全国で突然何の前ぶれもなく子どもたちが失踪しはじめる。どうやら、いなくなった子どもたちはある場所を目指しているようなのだが……。マスメディアが「おかげ参り」にちなんでこの現象を「OKAGE現象」と名づけるなか、おとなたちはそれぞれの立場から子どもたちを追いはじめるが……。
世紀末テーマの作品なのだが、ホラーというのとはちがうんじゃないか?あえて分類するならやっぱりSFなんじゃないかと思う。子どもたちは自分の目の前に現れた精霊のような存在「幻獣」に導かれているわけだけど、その設定もやはりSF的だ。しかも現代的だし。夜の街を徒歩で行進する子どもたちが自分たちを元気づけるために合唱する歌とか「幻獣」たちのヴィジュアルイメージとかもよい。
プロローグに登場する霊視能力のある「おばちゃん」についてのエピソードがふたたび語られるエピローグが余韻があって美しい。さらりと「三十年」などと書いてあるが、この物語の中で子どもたちが経験する「幻獣」たちとの交流とその背景を思う時、その「三十年」っていったいどんなものだろうと思うのだ。
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小説・文芸
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