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詩的で文学的
思っていた以上に、詩的で文学的で、素晴らしい映画の冒頭を観ているかのようでした。謎めいたヒロインに、惹き付けられる気持ちがとても良くわかる!
Posted by ブクログ
鶴田氏の絵がやはり素晴らしい。
「Spirit of Wonder」に続き触れたのは二作目だが、
絵の巧みさだけでなく「構図の取り方」がびっくりするほど秀逸。
ころころ変わるエマノンの表情を追いかけるだけでも楽しい。
梶尾氏は、映画化された「黄泉がえり」の印象で、若い作家なのかと思っていたが、
それなりに高齢でとてもキャリアの長い作家さんだと、今回知った。
いつまでも年をとらず生きる少女、という幻想は多くの人が持つものだろうと思うが、
それを無理のないかたちにまとめ、記憶という観点から見つめなおして、さわやかな印象を残す。
原作小説の文体も想像できるくらいだ。
十三年後に邂逅したエマノンの言う、
数時間一緒にいても
数十年間一緒にいても
好きだったという
思い出は
私にとっては
同じことなんだもの
という台詞は美しく、作品の根幹にかかわっているすばらしい台詞だった。
Posted by ブクログ
生命誕生からの記憶をすべて持っているエマノン。
主人公の青年とエマノンが、船旅の船のなかで出会い、語り合い、惹かれあう、ほとんどそれだけの話。
たったそれだけなのだけど、1コマずつ、1ページにあふれる叙情によって、自分の体験であったかのように感じた。
不死ではないが記憶を持ち続けるということは、つまり、数時間も、数十年も、同じことだと彼女は言う。
ちなみにヒロイン「エマノン」の名は、「NO NAME(名無し)」の逆さ読み。
遅筆で、作品を宙吊りにしてしまうことも珍しくない作家さんだそうだけど、こんな世界が見えているのならば、それは因果であると思った。
精読に耐える、素晴らしい漫画作品である。
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