作品一覧

  • RE-END 死から問うテクノロジーと社会
    4.0
    ──私たちは、よりよく死ねるだろうか? 死を問うことは、近現代が築いた社会を問い直すことでもあります。これまでいくつもの未来予測が描かれてきましたが、災害やパンデミックといった不可避の混乱に陥ったとき、どれだけ技術が進化しても生物に降りかかるものが「死」であり、多様な視点で文明を根底から見直す必要性に私たちは気づいたはずです。 いまや故人のデータはネットワーク上に残り、データ上で私たちは“死ねなくなる”ともいわれています。AIが過去の偉人をコピーしたり、バーチャル空間で死者と再会したりすることも可能な時代となりました。少子高齢化に伴い、住む土地への帰属意識や共同体が変化し、墓や葬儀のシステムも見直されてきています。そんな現代で、私たちは「死」とどう対峙していくのでしょうか。自分がいつか死ぬとき、大切な人が亡くなるとき、これからの時代では何が変化し、何が遺されるのでしょうか。 本書では、気鋭のマンガ家による描き下ろしのショートマンガや絵を織り交ぜながら、民俗学や人類学、情報社会学や人工知能研究といった多様な論者と、「死」という切り口からこれからのテクノロジーと社会を読み解いていきます。個人では向き合いづらいテーマであるからこそ、皆の知見をヒントに人間観を捉え直し、死生観のアップデートを試みましょう。死と向き合うことは、いまの生をとらえ直すことにもつながります。死の定義が変わるAI時代、本書が生と死のウェルビーイングを捉え直す契機となるはずです。 特別描き下ろし 【表紙・巻頭マンガ】五十嵐大介/【絵】諸星大二郎/【マンガ】しりあがり寿/【マンガ】うめ(小沢高広・妹尾朝子)/【マンガ】ハミ山クリニカ+原作・宮本道人 寄稿 ドミニク・チェン/畑中章宏/石倉敏明/岡本亮輔/折田明子/水野祐/庄司昌彦/橋迫瑞穂/栗原聡 インタビュー 玉置妙憂/木村光希/Whatever(川村真司+富永勇亮)/小門穂/尾藤誠司 対談 しりあがり寿×畑中章宏/宇川直宏×山川道子

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  • だれかの記憶に生きていく
    4.1
    NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」出演で大反響! 業界に変革を起こす、若き納棺師初の著書。納棺師の家に生まれ、数千人の納棺と葬儀に接して気づいた死生観。「あの人といえば」──関わった人にどう覚えられるか意識すれば生き方は変わる!
  • だれかの記憶に生きていく

    Posted by ブクログ

    ルールやマニュアルがある中で、どうしてもその通りではいけない気がする瞬間。考えて寄り添うからこその行動だなぁと感じました。必ず誰にでも訪れる「死」、こわがらずに何をやり遂げたいかを考え続けたいと思います。p66 きっとその経験は生きる力になっていると信じたい。

    0
    2024年04月07日
  • RE-END 死から問うテクノロジーと社会

    Posted by ブクログ

    「死」を学際的に検討する過程で、よりよい「生」とは何かについて考えされさせられた。死とは生物学的な個体の絶命という意味を超えた観念であると感じた。死者を弔うのは他者であるが、その死者の存命中はもちろん、死後に至っても相互作用の中で誰かの自己と社会が形成されていく。そのような「分人」的観点で捉えると、「死」は自己完結するものではない。また、「弔う」ことの本質は儀式という表層的なものではなく、生成変化を伴う生者と死者の社会的な共生だと思った。
    一方で、テクノロジーによって新たに生じる死者の権利、死後労働の観点は非常に悩ましい。生命はその有限性によってこそ輝くが、死後も残り続ける SNS 上の情報や

    0
    2022年06月05日
  • だれかの記憶に生きていく

    Posted by ブクログ

    20年前の祖母の昏睡状態や死に際して自分が感じたこと考えたことがタイトルに言語化されているように思われ読んでみた。
    生き方を考えるのは大きなテーマで難しいが、自分がどう憶えられていたいかを考えるとすれば具体的なイメージが湧きやすくより前向きに行動しやすくなりそうだ。余命半年だとしたら?で判断の軸ができるような気がする。
    何気ない日常の写真をほぼ撮っていないことを反省。少し撮って保存しておくようにしよう。

    0
    2022年02月18日
  • だれかの記憶に生きていく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分が死んだあと、他から見た自分はどのような人なのか?
    ひとことで言えばこの著者の
    「自分はどう憶えられるか?」
    素晴らしく端的に捉えたいい言葉だと思う。

    このような人だったから、このように送ってあげたい、そういう思い。
    賑やかなことが好きな人だったから、カラオケで送る、そんな例があったとも。

    死を受け入れられない遺族のグリーフケアを行いながら美しい所作で、綺麗にしてもらい納棺してもらう。
    この本に書かれているような事をしてもらえたら、遺族はそれだけで、大切な人を大切におくってもらえた、と満足するだろう。
    そして穏やかに、その時の気持ちを思い出してその後も生きていけるように思う。

    最後の

    0
    2021年05月23日
  • だれかの記憶に生きていく

    Posted by ブクログ

    読んでいて涙が出た。葬儀会社の裏側も知れたし、自分や家族のおくり方、生き方を考えるきっかけになった。

    0
    2022年09月07日

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