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Posted by ブクログ
●自由を奪い、肉体を改造し、死ぬまで利用する――自然界の『えげつない』生存戦略に知的好奇心が悲鳴を上げる一冊。
●寄生生物の特殊な実態について詳しくなろう。→有名どころも多かったけれど、知らない寄生の実態もあって驚きだった。
●まず寄生生物たちの巧みな生存戦略に驚く。徹底的に宿主を利用する実態はもちろんのこと、死ぬまで利用し尽くすことを可能にする寄生のメカニズムには、ただただ戦慄する。脳をピンポイントで外科手術のように制御し、死ぬまで利用し尽くすそのメカニズムは、単なる「捕食」を超えた、あまりにえげつない「ハッキング」ではなかろうか。深く考え込んでしまったのは、このようなあまりに巧みな生存戦略を、彼らが一体どのような進化の積み重ねで手に入れたのかという点だ。偶然の積み重ねにしては、宿主を「利用可能な状態で生かし続ける」技術があまりに完璧すぎて、そこには自然界の冷徹な知性すら感じてしまう。寄生というのは「共生」の一つの形態だということを初めて知ったが、「共生」という言葉が持つ温かなイメージを根底から覆す、恐ろしい寄生のシステムについて、イラストも使って分かりやすく説明してくれる本だった。
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