幸田文の作品一覧
「幸田文」の「台所のおと 新装版」「駅・栗いくつ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「幸田文」の「台所のおと 新装版」「駅・栗いくつ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
2-3年前から登山を好きになった自分にとっては、木や山をもっとちゃんと見たいと思わされる本だった。
が、良かったのはそこじゃない。
なにより、幸田文の書く文章である。根が土中にそれを張るように、思ったこと感じたこと、あとは彼女の轍がつらつらと放り込まれ、生き生きとしていると感じた。「イカれた」といったぶっきらぼうだが下品ではない表現を時たま見ると、愛らしさでたまらない。
草木山に対する、背伸びもしなければちぢこまるわけでもない彼女のあっけらかんとした境地に、なんだか救われる。
読書をはじめてから、「出会えて良かった」と初めて心から思える本でした。
Posted by ブクログ
10の短編からなる、こちら。
基本的に、妻の目線から描いた短編なんだけれど、どの章にも心に残る文があり、驚いた。
いくつかを書き留めておきたい。
「仕事が思うように切り開けず、一生この程度の生活しかできないかもしれないけど、それはそれで仕方がないと思う。だからなおさら、家庭はいい家庭に持続しなければ、誰が損なのでもなく自分が損なのであった。」(「祝辞」)
「夫には妻をしいんとさせるいくつかの過去があっても、埴子には夫をしいんとさせるだけの過去はないが、それは馬鹿を見たような気もするものだった。」(「雪もち」)
「こういう場合、病気という弱さを持って、臥せているほうが、健康という強さをも