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Posted by ブクログ
奥田亜希子に、相変わらず揺さぶられてる!
ティーン雑誌「Can•Day!」にある、お悩み相談室こと〈ハートの相談室〉の回答者「ろく兄」のパートと。
「Can•Day!」の読者である中学生の女の子、郁美のパートが交互に展開されていく。
二つのパートがどんな風に重なるかというのは、まぁ読んでのお楽しみなのですが。
個人的には、雑誌のお悩み相談室という存在と、時間感覚という組み合わせが秀逸だと思う。
こういう文通募集とか雑誌の投稿欄って、どんどんインターネット、つまりオンラインに換わっていっているわけだけど。(もはや文通は死語?)
本当に、即時即答が良いのかっていう疑問を提示してくれている。
「手紙なら、ものすごい力で一方向に流れていく時間に、少しだけ逆らえるような気がするんです」
この台詞、良いなぁって思って。
タイムラグがあって、届くこと、返ってくること。
それまでの時間、モヤモヤしたりもするんだけど、反対に整うものも、多分あって。
ついつい、直ぐに見てほしい、返してほしいって思いがちなのだけど。
そういう、時間がかかるから、間があるから、ストンと落ちたことや分かったことって、素敵だと思う。
それと、ろく兄にとって悩みに回答することが「いつかの自分への罪滅ぼし」になっていることの意味も、よく分かる。
あの時は傷つけてしまったこと、を、今度は救いに変えたいという思いは、自分勝手なのだけど。
償うことは自分への祈りでもあると思うから。
解説の朝井リョウさんの奥田亜希子レポ(笑)も、すごく的確で面白いので、ハードカバーで読んだ人も、解説読んでみて欲しいです。
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