運命の終い

運命の終い

1,683円 (税込)

8pt

運命もロマンも信じない今の大人の恋愛とは。

花屋でパート勤務をしている主人公の彩香は、30代で未亡人となった。高校生の頃恋焦がれた20歳以上年の離れた数学教師との出会いを運命と信じ、想い続け、卒業後に2人は結ばれた。
娘も授かり幸せな生活を送っていたが、その最愛の夫はガンで他界。当時の彩香にとってすべてだった夫。
喪失感を抱え「もう運命なんて信じない。ロマンも要らない」とすべてを諦めて暮らしていたが、ある日、自分が失ってきたものの大きさに気づく。そして、焦燥感にも近い熱い衝動から偶然出逢った男性・今井と「雑な大人の恋愛」をすることに。
ほどよい距離感と大人のルールを決めて始まった二人の恋。だが、徐々にその関係性は歪に綻び始める。お互いを、「運命の果てに立ち尽くしていた者同士」と実感していたはずだったが、徐々に彩香の心には違和感が生じる。そして今井にも、打ち明けられずにいた「真実」があった・・・・・・。
不倫、泥沼、女性が悩み泣き濡れる恋愛・・・・・・。そんな「昭和・平成までの大人の恋愛」とは一線を画す、現代<いま>の大人の恋愛に「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」受賞の著者が真っ向から取り組んだ渾身の一作。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    224ページ
  • 電子版発売日
    2025年05月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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運命の終い のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     教師と教え子の恋愛、年齢差のある結婚生活、夫との死別、死別後の恋愛、全て自分とは無縁のものばかりだった。なのに、特別感がなく、友だちの話を聞きながら、恋愛や結婚って何だろうと思いを巡らせる感覚だった。
     彩花は、前夫との結婚生活、大地との恋愛を通して、関係がぎくしゃくしたことについて、上下関係が固

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    あまり深入りしなければ、いつまでも付き合っていられたのかな。人と繋がりができるというのは、面倒なことも引き受けるということなのかもしれない。

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    まったく初めての作者、誰かが推奨していたのだろう(北上次郎?2025なのでちがう!)。年の差婚で残されてしまった彩香が、出会った時からずっと導いてもらう関係だったことを振り返るあたりが切ないな。
    きれいな日本語の文章がとても読みやすい。他の作品も読んでみたくなる一作でした。

    0
    2025年10月25日

    Posted by ブクログ

    花や花屋を題材にしている作品は他にも読んだことありますが、この作家さんらしい所々の人物描写や背景表現が独特で味わい深かったです。いろいろな種類の花が出てきて分からないのはどんな花か調べて確認しながら読んで、そういう意味でも楽しめました。ストーリーとしても登場人物の相関性や関わり方の変化等幅広く楽しめ

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    高校の生徒と教師という関係の頃から「運命」を感じ、卒業後に結婚した20歳年上の夫と30代で死別した40歳(作中で41歳に)の女性主人公が、自分が失ってきたものの大きさに気づき、「雑な大人の恋愛」をしようとするというあらすじの現代の「大人の恋愛小説」。
    20歳での年の差婚や死別後まもなく「雑な大人の恋

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    大好きな奥田亜希子さん。
    タイトルと装幀も好み。

    主人公は高校時代に数学教師と恋に落ち20歳で妊娠出産した彩香。

    運命を感じ結婚したものの、20歳以上歳の離れた夫は58歳で病死。
    30代で未亡人となった彩香のその後の物語。

    年齢を重ねるに連れ私たちは運命だとか永遠だとか、その殆どがまやかしに過

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    運命の果てに立ち尽くしていた者同士だったから惹かれた。それ以上でも以下でもなかったということなのかとなんとなく納得したけれどもすっきりしない気持ちも残る。雑になりきれないってことなのかな。あと自分も大地くん気質があるからかもな。でも仮に綾香と大地くんがそのまま続いても大地くんは同じことを繰り返す気が

    0
    2025年06月21日

    Posted by ブクログ

    「結婚も出産も幸せの保証にはならない」
    なるほどそうかも、と思ってしまった。
    大人の恋愛。一定の距離を置いていても、相手の事情に深く立ち入らなくても、付き合っているうちに関係は変わっていく。この変化は何かが新たに生まれたときから、どうしようもなく始まってしまうもの。
    相手のことを知りたくなった時はも

    0
    2025年06月15日

    Posted by ブクログ

    20歳年上の憧れて結婚した夫に先立たれてからの娘との関係や新しい恋愛事情.次々登場する花々が楽しみでした.

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    実花子さんが好きだなぁ。
    「凪の母」としての彩香が強固なの、大地くんには「ハナミと母」とダブったりしないんだろうか…って思っちゃったさ。

    0
    2025年09月06日

運命の終い の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    224ページ
  • 電子版発売日
    2025年05月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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