ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
愛衣は隠しごとの「匂い」を感じる。そのため人間関係が築きにくい。小中高大、そして30歳を過ぎてからの五つの年代を切りとり、その時々の友情の変化と当時の事件を絡めながら、著者の育った年代に即した女性の成長を描く連作短編。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
愛衣が小中高と大人になる過程を一緒に追える作品。他人が嘘をついているのが匂いで分かってしまうせいで、友人と本物の関係を模索しすぎて空回りしていた。私たちは普段、友達や家族の本音を知りたいと思うが、本音や嘘が全て分かってしまったら、他人と関係なんて築けないのだろう。隠しておいた方が良いこと、嘘をつかな...続きを読むければいけないこと、それがあることを大人になる過程で学んでいく愛衣だった。吉乃の自分を自分だと主張できるところに憧れを抱き、少しでも吉乃に近づきたいと思う。憧れの人だからこそ、タバコを吸う吉乃が見られたことは嬉しいが、そうやって理想の人も何かと裏があり、自己を保っているということを知る。憧れとは程遠く、友達を作ることに精一杯になり、関係を拗らせてしまう。なりたい自己との乖離はなかなか埋められないものであり、ときに自分を苦しめるものになる。大人になっても周りの人との関係は続き、誰もが誰かと関わらなければ生きていけないのだと思った。愛衣の子どもの優里が私の幼少期にそっくりで、私の親もこんなこと思っていたのかなと思った。
クレイジー・フォー・ラビット。奥田 亜希子先生の著書。嘘や秘密の匂いがわかる主人公。嘘や秘密の匂いがわかることは便利なところもあるけれどつらいところもあるのかも。自分が信頼している人が嘘まみれ秘密まみれだったらつらいだろうし。嘘まみれ秘密まみれであることを知らないほうが幸せなこともあるし。不思議な展...続きを読む開と意外な結末が楽しめるクレイジー・フォー・ラビット。奥田 亜希子先生の個性を堪能できる一冊。
人が嘘をつくと、匂いで敏感に察知してしまい、距離を置いてしまう。 そんな特質をもつ愛衣の、小学生時代から大人、そして母親になるまでの物語。 仲良くなりたくて嘘をついたこと。 デザインじゃなくてブランドを重視するようになること。 独りが嫌で”友人ごっこ”をすること。 友達になりたいけどなれない、遠い...続きを読む存在で憧れの女の子のこと。 ショッピングモールは「なかなかいけない夢の楽しい場所」から「遊ぶにはダサい場所」になること。 「学校以外の場所で会う友だち」という、宝石のような存在。 それぞれの世代での女の子の友情の「あるある」が描かれていて、それぞれに共感した。 「本物の友だち」を、幼い頃の私もずっと切望していた。 いや、大人になったはずの今もなお、求めている。 流行やニュースから、各時代がわかって、あの曲だとかあの事件のことだとかピンとくるのも楽しかった。 短編の中では、「ブラックシープの手触り」が好きだった。 この作者のほかの著書も読んでみたい。
タイトルと表紙に惹かれて手に取りました。 細かい描写が丁寧に書かれていて、その時の心情、情景がとても伝わってきました 読み終わったあと、何か懐かしい気持ちになりました
時の流れとともに友達との距離が近づいては離れてを繰り返すところが現実的だと感じた。自分は小学生の時に仲が良かった人とは今では疎遠だし、中学生の時の友達とはたまに連絡を取ったり、高校生の時の友達はあまり連絡を取れていなかったり...。人間関係で悩むのって一生なのかもしれない。
隠し事の匂いをかぎとってしまう主人公。 私はそんなの能力は無いけど、友人関係の距離感とかふと湧き立つ緊張感とか、リアルでヒリヒリした。ほぼ主人公とは同年代なので、時事的な内容とか凄くリンクして読めました。
「他人の嘘が匂いで分かってしまう」 自分がそんな能力を持っていたらどうでしょう…! 子ども、ましてや思春期の頃は、人と関係を築くのに苦労すること間違いなしだよね。 愛衣がどんな大人になるのかな…?と少し心配しつつ読みました。 物語が進むごとに、時代が移っていっている様子が描写から感じられ、なん...続きを読むとなく同世代の親近感を感じる(笑) どの章も、深いところまでは掘り下げられることなく柔らかに進み… ちょっぴり物足りない気もするけど、読みやすい1冊でした。
「クレイジー・フォー・ラビット」「テスト用紙のドッグイア」 「ブラックシープの手触り」「クラッシュ・オブ・ライノス」「私のキトゥ」 噓や秘密を敏感に嗅ぎ取ってしまう主人公・愛衣の五つの年代を切り取った連作短編集。 実際に起きた事件や事故、音楽などを絡めながら愛衣の成長が描かれる。 甘酸っぱい香り...続きを読むが立ち込めると人の嘘に気付いてしまう。 こんな特殊能力は悲劇だ。 そのせいで愛衣は小学生の頃から人間関係が上手く築けない。 愛衣の悩みは誰もが経験して来た事で懐かしさと共に苦みが込み上げる。 だが失敗もきっと成長の糧となるはずだ。
同世代だなぁーって。そうそう、消しゴムの交換とか、ウサギのお世話とか、SPEEDとか酒鬼薔薇聖斗とか、三木道三とか全部同じ時代に生きたので思わず唸るほど懐かしい。そして現代のポケモンGO。。わたしもハマったから、ここに飛んだかって。 本当に思ったよりも友達って選べない。いつの間にか友達になってるし...続きを読むなくなってる。失う方が多かったような気もするし、意外なあの人とまだ繋がってるってことも多い。 ウソの香り、さぞかし香ばしいんだろな。しんどいだろうな。 人付き合いの難しさをすごく丁寧に描いていて読んでいて苦しくなりながらもわたしは大好きでした。
するすると読めた。 ひとと繋がるのは難しいよね。 ものの見方も感性も各々違うから。 だから面白いとも言えるけどね。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
クレイジー・フォー・ラビット
新刊情報をお知らせします。
奥田亜希子
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
愛の色いろ
行きたくない
いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)
五つ星をつけてよ(新潮文庫)
今を春べと
運命の終い
彼方のアイドル
白野真澄はしょうがない
「奥田亜希子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲クレイジー・フォー・ラビット ページトップヘ