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「ひとりで行きなよ」「いやなの、ねぇ条介お願い、ついてきて」
高校生の僕は幼馴染のアンから、恋人と別れるところを見ていてほしいと頼まれる。
バイトを休んで渋々ながら彼女についていった僕が目にしたのは--。(『ポケット』加藤シゲアキ)
朝起きてぼうっと生きていたらいつの間にか時間が過ぎ去っている。仕事から帰宅すると、毎日違う知らない友達が家にいる。
そんなある日、一人の友達だけが何度も家に来ることに気がついて――。(『コンピレーション』住野よる)
誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。
Posted by ブクログ 2020年09月28日
読んでみたかった加藤シゲアキ先生初読み
『ポケット』は不可思議な女子に振り回される男子
勝手に恋愛してくれよ と叫びたくなるわ
お気に入りの阿川せんり先生
『あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ』
は まさに面倒くさい女子がぐいぐいくる嫌さが
伝わってきて 誰が読んでも
「行きたくない~」と思えるも...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月06日
会社に行きたくない、学校に行きたくない、断れない誘いに本当は行きたくない…そんな「行きたくない」をテーマにしたアンソロジー。行きたくないという感情はしかし、本人ですら自覚できていなかったり、理由がわからなかったりするものなのですね。それゆえなかなかに奥が深いストーリーばかりでした。渡辺優さんと住野よ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月03日
「行きたくない」
この言葉だけで、色々なストーリーがあるのだなと感じた一冊でした。面白かったです。
個人的には、「ピンポンツリースポンジ」と「シャイセ」か良かったです。
お二人の他の小説も読んでみたくなりました。
きっと色々な人が、色々な「行きたくない」を抱えて生きているんだろうなあ。
一話...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月10日
6人の作家が「行きたくない」をテーマに綴る短編集。
初めて読む作家さんもあったけど、行きたくないを通しての行き交う感情描写にそれぞれ楽しめました。
行きたくないに理由はない、ただ何となく行きたくないと思うときもある。
けど、それだけじゃ前に進めないよね。
特にロボットが行きたくないを取り上げた「ピ...続きを読む
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