行きたくない

行きたくない

「ひとりで行きなよ」「いやなの、ねぇ条介お願い、ついてきて」
高校生の僕は幼馴染のアンから、恋人と別れるところを見ていてほしいと頼まれる。
バイトを休んで渋々ながら彼女についていった僕が目にしたのは--。(『ポケット』加藤シゲアキ)
朝起きてぼうっと生きていたらいつの間にか時間が過ぎ去っている。仕事から帰宅すると、毎日違う知らない友達が家にいる。
そんなある日、一人の友達だけが何度も家に来ることに気がついて――。(『コンピレーション』住野よる)

誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    行きたくない
  • タイトルID
    :
    623642
  • 電子版発売日
    :
    2019年06月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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行きたくない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読んでみたかった加藤シゲアキ先生初読み
    『ポケット』は不可思議な女子に振り回される男子
    勝手に恋愛してくれよ と叫びたくなるわ
    お気に入りの阿川せんり先生
    『あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ』
    は まさに面倒くさい女子がぐいぐいくる嫌さが
    伝わってきて 誰が読んでも
    「行きたくない~」と思えるものでした

    0
    2020年09月28日

    Posted by ブクログ

    「いきたくない」
    そう思っちゃダメなのかな。
    自分は不出来なのかな。
    そんな気持ちがなんだか浄化された1冊。

    ピンポンツリースポンジ。ロボットと心。対極にあるものだと思ってたけど、実は違うのかも。ロボットが抱く気持ち。ほんとはあるのかも、と思うと、不思議な感覚となんだか心があったかくなる感じがした。

    シャイセ。日常の少しずつのストレスは、まわりの人が包んでくれる感覚で緩和されてて、その感覚がなくなった瞬間、耐えられなくなる感じ。すごーく沁みる。「いきたくない」って当然だよ、のシャイセの言葉に救われた。

    週末のアクアリウム。普通と普通じゃないの、境目。平常心と狂気の境目。人って、絶妙なバランスで立ってる。足元がグラグラする感じの怖さを感じました。

    0
    2026年06月13日

    Posted by ブクログ

    作品紹介・あらすじ

    誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
    ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
    ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
    僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。

    *****

    6人の著者による、「行きたくない」をテーマにした短篇集。「とりあえず気楽に暇つぶし程度に読めそうだな」と手にとったのだけれど、そんな安易な気持ちはいい意味で裏切られた。

    ●加藤シゲアキ「ポケット」
     アイドル・グループ「NEWS」のメンバー。2020年と2023年に直木賞候補となる作品を発表している。本書「行きたくない」は2019年の出版なので、直木賞候補になる直前の短編。だからかどうか分からないけれど「これから本領を発揮していくのかな」なんてちょっとイジワルな感想を持ってしまったのは、この「ポケット」が今ひとつよくわからなかったから。言いたいことはなんとなくわかるような気もするのだけれど(回りくどい言い方ですが)どうもかゆい所に手が届かない。いや、違う。かゆいという感覚はあるのだけれど、どこをピンポイントでかいていいのかわからないので、とりあえずかゆい感覚がありそうな周辺をボリボリとかきまわっている感じ。決してつまらなくはないので、余計にもどかしい気持ちだけが残ってしまった。それでも矛盾しているようだけれど好感が持てた作品。

    ●阿川せんり「あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ」
     楽しい作品ではないです。読んでいてもちっともハッピーにはなれないのだけれど、目を背けることが出来ないというか、変に共感してしまうような状況。淡々とした文体なのに書かれている内容は登場人物本人にしてみれば、どうしようもないほどに切羽詰まった心境になっていると思う。しかも「わかる!わかる!なんとなくその気持ちわかる!」と思えてしまうのだからたちが悪い。僕にとってはそんな作品。「面白かった」という感想は相応しくなさそうなので「物凄く印象に残った」にしておきます。

    ●渡辺優「ピンポンツリースポンジ」
     これはもしかしたら近未来SFなのかもしれないですね。AIがどんどん進化していった結果、AI自体が「なんとなく行きたくない」という感情を表現するようになるかもしれない。そしてAIを使用している人間を困らせる。この「なんとなく」というのが、白黒はっきりしている感情よりも、より複雑なのかもしれない、という指摘だけでも「おお、そうかも」と思えてしまった。またそんな「なんとなく」という感情を持ったもの同士に仲間意識が生まれるのも、なんとなくわかる気がする。面白かった。

    ●小嶋陽太郎「シャイセ」
     この作品に出てくる「2階の住人が床に物を落として騒音を発したら、その下の1階の住人が天井を突っついて2階の住人にクレームをつけてくる」みたいな状況は、実は僕はリアルで体験している。なので、途中までまるで自分のことのような気持ちで読み進めた。実際にはクレームではなかったのだけれど。恋人との別れ、現実とうまくかみ合えない状況とそれに対する諦念、それでも誰かと結びつきたいという欲求、コンビニや喫煙所での邂逅、DV、そして不器用ながらなんとなく結びついた2人。そんな物語が重くなることもなく、時にはユーモラスで軽快に描かれている。これまた面白かった。

    ●奥田亜希子「終末のアクアリウム」
     これはどうなのだろう。男性である僕が読むのと、女性が読むのとではやはり受け取り方が大きく違ってくるように思う。一組の夫婦が登場するのだけれど、なんとなく不穏な空気を僕は常に感じながら読み進めていた。しかもそんな夫婦にちょっかいを出してくる第三者の存在。そしてバランスが崩れてしまったラスト。「終末のアクアリウム」とはそういうことだったのかと思い知らされる。結末は用意されていない。でも「自分の家に、帰ります」という一言にひとすじの希望が見られたような気もする。物凄く印象に残った。

    ●住野よる「コンピレーション」
     仕事から帰宅すると毎晩知らない友達が待っている。しかも毎晩違う友達で既に400人は超えている。そしてそんな友達と楽しく交流する。主人公の女性はそんな環境に疑問も不安も抱かずに浸っている。次の夜の「初めて出会う友だち」を心待ちにしている。途中でこの環境を「初めてではない、二度目の友達」が打破しようとするのだけれど、結局はうまくいかない。
    決して現実味のある設定ではないのだけれど、「二度目の友だち」が打破できずに主人公の女性が、このある意味自堕落でただ流されて生きているだけの状況を受け入れる、という点がすごくリアルに思えた。仮にここで主人公の女性が、「よし、自分を変えてやろう」なんて一発奮起したらかえって嘘っぽくなってしまったように思える。打破できなかった友達が、それでも主人公の女性とふくれっ面のまま食事をしたり、泊まっていったりするあたりも僕にはすごくリアルに思えた。
    少し違うかもしれないけれど、映画「トゥルーマン・ショー」みたいな世界観なのかもしれない。タイトルの「コンピレーション」とは「編集、編集物」といった意味で、「なるほど」と思わせてくれる。この異様な状況に関する説明は作品内ではほとんどでてこないのだけれど、それに対しては全く気にならなかった。
    作者は「君の膵臓をたべたい」の著者とのこと。僕はこの「君の膵臓を~」を読んでおらず、いままでは食指も動かなかったのだけれど、この「コンピレーション」を読んでみて、機会があったら読んでみようと思った。この「コンピレーション」、本書の中では一番面白かった。

    0
    2026年02月19日

    Posted by ブクログ

    住野よるさんが参加されてたので購入。

    行きたくないをテーマに6人の作家さんがそれぞれのストーリーを載せてて、色んなジャンルで楽しかった。

    住野よるさんの作品はすーっと世界に入っていてあっという間に読んでいた。
    安定から全く知らない場所へ行くっていうのってかなりの勇気いりますよね。
    わたしもきっと安定を取るかもです。

    0
    2025年08月10日

    Posted by ブクログ

    最初の2つは自分の好みではなかった。
    (面白いと感じる人はいると思う。自分の好みじゃないってだけ。)
    その後の4つはどれも面白かった。
    特に渡辺優先生のピンポンツリースポンジが好き。

    0
    2023年05月29日

    Posted by ブクログ

    会社に行きたくない、学校に行きたくない、断れない誘いに本当は行きたくない…そんな「行きたくない」をテーマにしたアンソロジー。行きたくないという感情はしかし、本人ですら自覚できていなかったり、理由がわからなかったりするものなのですね。それゆえなかなかに奥が深いストーリーばかりでした。渡辺優さんと住野よるさんのお話はSFっぽくてユニーク。小島陽太郎さんの『シャイセ』も良かったです。

    0
    2021年03月06日

    Posted by ブクログ

    手軽にサクサク読める。

    ピンポンツリー
    終末のアクアリウム
    コンピレーション

    の3作品が割と良き。
    コンピレーションは世にも〜的な感じしたけど。

    0
    2020年10月13日

    Posted by ブクログ

    同じ「いきたくない」でも、様々な形がある。
    何となくいきたくない人もいれば、確固たる意志を持っていきたくない人もいる。ある人ににとっては「いきたくない」のではなく、「ここでいきたい」なのかもしれない。

    一人一人の作家さんがそれぞれの解釈で世界を描いていて、私はとても豊かな気持ちになった。

    0
    2020年01月19日

    Posted by ブクログ

    後輩におすすめしてもらった。
    チープかな、と思っていたけど、読んでみると、日常で思う・感じる微妙なものを、物語の中で消化できて、なかなかよかった。
    お礼を言おう

    0
    2019年12月08日

    Posted by ブクログ

    「行きたくない」

    この言葉だけで、色々なストーリーがあるのだなと感じた一冊でした。面白かったです。


    個人的には、「ピンポンツリースポンジ」と「シャイセ」か良かったです。
    お二人の他の小説も読んでみたくなりました。

    きっと色々な人が、色々な「行きたくない」を抱えて生きているんだろうなあ。
    一話読むごとに、「自分だけじゃない、今日も頑張ろう」と前向きにさせてくれました。

    0
    2019年11月03日

行きたくない の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    行きたくない
  • タイトルID
    :
    623642
  • 電子版発売日
    :
    2019年06月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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