岩波新書作品一覧

  • 最澄と徳一 仏教史上最大の対決
    3.8
    これは問答か,謗法(ほうぼう)か.平安時代初期,天台宗の最澄と法相宗の徳一が交わした批判の応酬は,仏教史上まれにみる規模におよぶ.相容れない立場の二人が,五年間にわたる濃密な対話を続けたのはなぜだったのか.彼らは何をどのように語り合ったのか.「真理」を求める論争を解きほぐして描く,仏教史の新たな見取り図.

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  • スペイン史10講
    3.8
    キリスト教勢力とイスラーム勢力とが対峙・共存した中世,「太陽の沈まぬ帝国」を築きあげた近世──ヨーロッパとアフリカ,地中海と大西洋という四つの世界が出会う場として,独特な歩みを刻してきたスペイン.芸術・文化・宗教や,多様な地域性に由来する複合的国家形成にも着目して,個性あふれるその通史を描く.

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  • 尊厳 その歴史と意味
    3.8
    「尊厳」は人権言説の中心にある哲学的な難問だ.概念分析の導入として西洋古典の歴史に分け入り,カント哲学やカトリック思想などの規範的な考察の中に,実際に尊厳が問われた独仏や米国の判決などの事実を招き入れる.なぜ捕虜を辱めてはいけないのか.なぜ死者を敬うのか.尊厳と義務をめぐる現代の啓蒙書が示す道とは.

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  • 火山噴火 予知と減災を考える
    3.8
    日本列島には108の活火山があり,思いがけない時に噴火しては人間社会を騒がせる.「減災」とは,噴火による災害を科学の力(噴火予知)でやり過ごす知恵である.一方,噴火の後には,長い期間に亘って火山の恵みを享受することができる.火山の恩恵と魅力を伝えつつ,自然に対する畏敬の念を悠揚とした視点で書き綴る.(カラー口絵2頁)

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  • 桜が創った「日本」 ソメイヨシノ 起源への旅
    3.8
    一面を同じ色で彩り,一斉に散っていくソメイヨシノ.明治初めに見出されたこの桜は,凄まじい勢いで全国に拡がって行った.さまざまな語りが生み出される中で,どんな意味をあたえられてきたのか.語られた桜と現実の桜の往還関係を追いながら,そこから浮かび上がってくる「日本」の姿を,近代という時代とともに考える.

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  • 地方の論理
    3.8
    霞が関の官僚から北海道に身を投じ,地方の課題解決に取り組んできた著者が,自らの活動から得られたさまざまな気づきや,地方を活性化させるためのヒントを惜しみなく披露.「中央の発想」にとらわれない,地方独自の物差しで洞察することから生まれてくる新たな発想やユニークな実践活動の数々を紹介する.

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  • SDGs 危機の時代の羅針盤
    3.8
    地球1個分のキャパシティを超えない「続く世界」を目指す17のゴール.2030年の期限まで10年を切り,パンデミック下の今こそ,危機の時代の羅針盤としてその真価が問われている.日本政府の交渉官と開発・環境関係のNGO代表とが,SDGsのイロハ,交渉秘話,SDGsの現状,プロが見たその強みと展望などを漏れなく紹介する.

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  • 実践 自分で調べる技術
    3.8
    本の見つけ方。ネット検索の極意。現場で調査。値を測定。そして人の声を聴く。専門家でないからこそできる「調査のデザイン」により、これらを縦横無尽に組み立てながら、統計や分析で調べていく方法を具体的に解説。ロングセラー『自分で調べる技術』に科学的な視点を加えて新たに書き下ろす。「知的生産の技術」への一歩。

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  • 三島由紀夫 悲劇への欲動
    3.8
    「悲劇的なもの」への憧憬と渇仰。それは三島由紀夫にとって存在の深部から湧出する抑えがたい欲動であった。自己を衝き動かす「前意味論的欲動」は、彼の文学を研ぎ澄ませ昇華させると同時に、彼自身を血と死へ接近させてゆく。衝撃的な自決から半世紀。身を挺して生涯を完結させた作家の精神と作品の深奥に分け入る評伝。

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  • 南北戦争の時代 19世紀
    3.8
    国際秩序の中で「帝国」化しつつあったアメリカを,未曾有の内戦が引き裂いた.連邦を二分した内戦の実態を,奴隷制,政治秩序などをめぐるさまざまな対立軸とともに描く.再建のなかの国民の創造と,「奴隷国家」から「移民国家」への変貌,そして金ぴか時代へ.一国史を越える視座から長い一九世紀を捉え,光と影が交錯する道程をたどる.

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  • カエサル 内戦の時代を駆けぬけた政治家
    3.8
    内戦を終結させ,ローマ帝国への道をひらいた英雄──多くの人がカエサルをそう描くが,実のところ,彼はどんな時代を生き,何をなそうとしたのか.共和政末期の政治社会状況やキケローら同時代人の動向を丹念に読み解き,また『ガリア戦記』をはじめとする彼自身の著作活動にも着目,その苛烈な生涯を資料に基づいて活写する.

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  • 中華の成立 唐代まで
    3.8
    「中国」はどこから来てどこへ行くのか.群雄割拠を繰り返してきた雄大な歴史を,世界史的な視座から全五巻で描きだす画期的な試み.第1巻では黄河文明が展開した華北を中心に,先史時代から秦漢の統一や三国時代などを経て,中華帝国が形成される八世紀半ばの唐代中期までを扱い,伝統中国の原型を明らかにする.

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  • 景観からよむ日本の歴史
    3.8
    私たちが日ごろ何気なく目にする景観には,幾層にも歴史が積み重なっている.「景観史」を提唱してきた歴史地理学者が,写真や古地図を手がかりに,景観のなかに人びとの営みの軌跡を探る.古都京都の変遷,古代の地域開発,中世の荘園支配,近世の城下町形成など各地の事例をよみとくその手法は,町歩きや旅の散策にも最適.

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  • 5G 次世代移動通信規格の可能性
    3.8
    いよいよサービスが開始される第五世代移動通信規格・5G。その技術的特徴・潜在力はどこにあるのか。あらゆる「モノ」が5Gに取り込まれることで、私たちの生活はどのように変わるか。また、ファーウェイをめぐって米中が繰り広げる、激しい覇権争いの深層に何があるのか。5Gを最もよく知る第一人者がさまざまな疑問に答える。

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  • 戦艦大和 生還者たちの証言から
    3.8
    真珠湾攻撃の直後に竣工し「世界最大・最強」を誇った大和。だが、この巨艦はレイテ沖海戦などを経て沖縄へ向かう途中、わずか2時間で撃沈された。約3000人の乗組員の内、生還者は300人足らず。著者は現存する23人からその凄惨きわまる体験を取材、大和の航跡と戦争の実相、生存者や遺族の願いを伝える。

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  • 日本思想史
    3.8
    古代から現代にいたるまで、日本人はそれぞれの課題に真剣に取り組み、生き方を模索してきた。その軌跡と厖大な集積が日本の思想史をかたちづくっているのだ。〈王権〉と〈神仏〉を二極とする構造と大きな流れとをつかみ、日本思想史の見取り図を大胆に描き出す。混迷の今を見据え、未来のために紡がれる、唯一無二の通史。

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  • パンデミックとたたかう
    3.8
    燎原の火のごとく広がる新型インフルエンザ。その世界的大流行は我々に何を問いかけているのか。小説家の想像力と専門家の洞察力とが切り結ぶ対話篇。過度に恐れず適切に恐れ、想像力をはたらかせ、この危機を乗り切る。根源を見すえた議論が、パンデミックに立ち向かう勇気と、冷静に対処する視座を与えてくれる。

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  • 哲学入門
    3.8
    哲学の以前に、我々は常識において、また科学において、現実を知っている。しかし、哲学は常識の単なる延長でもなければ、科学の単なる拡張でもない。では、哲学とは何か。現実の生活から出発して、人間生活の中における常識と科学と哲学の機能を明らかにし、つねに現実から問題を汲み上げつつ哲学的諸概念を展開した画期的な入門書。

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  • 歴史とは何か
    3.8
    歴史とは現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的にとらえることなしに未来への展望をたてることはできない。複雑な諸要素がからみ合って動いていく現代では、過去を見る新しい眼が切実に求められている。歴史的事実とは、法則とは、個人の役割は、など、歴史における主要な問題について明快に論じる。

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  • 記号論への招待
    3.8
    いま広範な学問・芸術領域から熱い視線を浴びている「記号論」。それは言語や文化の理解にどのような変革を迫っているのか――。ことわざや広告、ナンセンス詩など身近な日本語の表現を引きながらコミュニケーションのしくみに新しい光をあて、記号論の基本的な考え方を述べる。分かりやすくしかも知的興奮に満ちた、万人のための入門書。

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  • 平成経済 衰退の本質
    3.8
    バブルとバブルの崩壊から始まった平成時代。マクロ経済政策も、規制緩和中心の構造改革も、「失われた20年」を克服できないどころか、症状を悪化させてきた。セーフティネット概念の革新、反グローバリズム、長期停滞、脱原発成長論などをキー概念に、一貫して未来を先取りした政策提案を行ってきた著者による30年の痛烈な総括。

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  • アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ
    3.8
    火のついた猿、火のついた猿になれ! どんな支配もいらない。はじめから、やっちゃいけないことなんてない。書いちゃいけないこともない。何ものにも縛られるな。目的にも、自由にも、アナキズムにも縛られるな。歌い、叫ぶ、アナキストの精神。根源的な問いと最新の知見が、アナーキーな文体で炸裂する。合理性の錯乱へようこそ。

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  • サイバーセキュリティ
    3.8
    深刻さを増すサイバー攻撃から重要な情報をどう守るか。政府のサイバーセキュリティの責任者をつとめた著者がわかりやすく解説。

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  • K-POP 新感覚のメディア
    3.8
    BTS、TWICE、EXO……日韓関係の悪化とともに韓流ブームは去ったと思っていたら、いつのまにか若者たちはK-POPに夢中になっていた。その魅力と秘密はどこにあるのか。グローバルなトレンドとポップな欲望が交錯するソーシャル・メディア時代の音楽空間をメディア論の視点から考える。

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  • 新しい労働社会 雇用システムの再構築へ
    3.8
    正規労働者であることが要件の、現在の日本型雇用システム。その不合理と綻びはもはや覆うべくもない。正規、非正規の別をこえ、合意形成の礎をいかに築き直すか。問われているのは民主主義の本分だ。独自の労働政策論で注目される著者が、混迷する雇用論議に一石を投じる。

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  • データサイエンス入門
    3.8
    ビッグデータの時代だ。さまざまな分野の研究がデータ駆動型に変わってきている。ビジネスでのビッグデータ利用も人工知能の開発とあいまって盛んだ。データの処理・分析に必要な情報学(コンピュータ科学)と統計学の基本知識をおさえ、またデータから新たな価値を引き出すスキルの学び方を紹介する。待望の入門書。

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  • 数に強くなる
    3.8
    「数字なんて見るのもイヤッ!」…とはいっても、仕事でも何でも付いて回るのが、数字の困ったところ。これは、日々、数字に思い悩まされている人のための本である。『直観でわかる数学』のハタムラ先生が、とっておきの「数の極意」を伝授する。読めばたちまち効果テキメン。数字に負けない地力とシブトさが身につく。

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  • 〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓
    3.8
    「ひとり死」の時代になりつつある今、火葬のみのお葬式や、共同墓、無縁墓などがさらに広まっている。個人個人は死後を誰に託したらいいのかを悩み、自治体は身寄りがいても遺骨の引き取り手がいない人の増加など難題に直面している。海外ではどうしているのか? 日本各地の具体的な事例とともに、これからを展望する。

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  • 日本の近代とは何であったか 問題史的考察
    3.8
    政党政治を生み出し、資本主義を構築し、植民地帝国を出現させ、天皇制を精神的枠組みとした日本の近代。バジョットが提示したヨーロッパの「近代」概念に照らしながら、これら四つの成り立ちについて論理的に解き明かしていく。学界をリードしてきた政治史家が、日本近代とはいかなる経験であったのかを総括する堂々たる一冊。

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  • 岡潔 数学の詩人
    3.8
    岡潔(1901-78)は日本が生んだ世界的な数学者であり、心洗われるエッセイ集『春宵十話』の著者としても広く知られる。独創的な構想を生み、相次ぐ大発見に結実した人生と学問を、遺された研究ノートに追う。20世紀の数学に屹立する雄大なスケールの数学者の、秋霜烈日、孤高の思索の生涯を描く。

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  • 悩みいろいろ 人生に効く物語50
    3.8
    大人気の連載がいよいよ一冊に。いつもは歯に衣着せぬ「闘う経済学者」が、皆様からの人生相談に、やさしく、あたたかくお答えします。本書は実は、ブックガイドにもなっています。古今東西の小説や童話や古典落語を通して、どんな悩みも、実は「みんなの悩み」だったことが見えてくる。読めば必ず元気になる、心のビタミンです。

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  • 科学者と戦争
    3.8
    軍事研究との訣別を誓ったはずの日本で、軍学共同が急速に進んでいる。悲惨な結果をもたらした歴史への反省を忘れ、科学者はいったい何を考えているのか。「科学は両義的」「戦争は発明の母」「国への協力は世界標準」などの「論理」を批判。科学者は戦争への応用に毅然として反対し、真の社会的責任を果たすべきである。

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  • 風土記の世界
    3.8
    風土記は古代を知る、何でもありの宝箱。土地のいわれや肥沃状態、古老の言い伝え、天皇の巡行など、バラエティーに富む内容から見える、中央国家と地方との関係とは? ヤマトタケルを天皇として描く常陸国、編纂命令から20年も経て提出された出雲国、滑稽譚満載の播磨国など、いくつかの謎を解き明かし、生き生きとした古代世界像に新たな読みで迫る。

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  • 原発プロパガンダ
    3.8
    世界有数の地震大国日本になぜ54基もの原発が建設され、多くの国民が原子力推進を肯定してきたのか。電力料金を原資とする巨大なマネーと日本独自の広告代理店システムが実現した「安全神話」と「豊かな生活」の刷り込み。40年余にわたる国民的洗脳の実態を追う、もう一つの日本メディア史。

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  • ボブ・ディラン ロックの精霊
    3.8
    ディランの歌は深読みを誘う。聴けば聴くほど憶測をよぶ。意味を問えば問うほど意味が逃げていく。謎多き現代の吟遊詩人。「風に吹かれて」「ライク・ア・ローリングストーン」など、数々の名曲で人びとを魅了しながらも、つねに人びとの理解を超えていく。その人生の足跡と作品の軌跡をたどりながら、幻惑するトリックスターの核心に迫る。

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  • 昭和史のかたち
    3.8
    「昭和」とは、いかなる時代だったのか? なぜ、どのように、泥沼の戦争へと突き進んだのか? 天皇、政治家・軍人、知識人、庶民らは、どう戦前・戦後を生き、時代を形づくったのか? 遠くなりゆく「昭和」を、局面ごとの図形モデルを用い、大胆に解説。豊富な資料・実例を織り込み、現代に適用可能な歴史の教訓を考える。

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  • 物理学はいかに創られたか 上
    3.8
    二十世紀を代表する物理学者であるアインシュタインとインフェルトが、専門的予備知識を持たない読者のために、現代物理学の全貌を平易に解説した万人のための入門書。数式を用いず、巧みな比喩と明快な叙述によって、ガリレイやニュートン以来の物理思想から相対性理論および量子論に説き及ぶ。

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  • ぼんやりの時間
    3.8
    常に時間に追われ、効率を追い求める生き方が、現代人の心を破壊しつつある。今こそ、ぼんやりと過ごす時間の価値が見直されてよいのではないか。では、そうした時間を充実させるために何が必要であり、そこにどんな豊かさが生まれるか。さまざまな書物にヒントを求め、自らの体験もまじえながらつづる思索的エッセイ。

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  • ルポ 保育崩壊
    3.8
    時間内に食べ終えるのが至上命題の食事風景。燃え尽き症候群に襲われる保育士たちや親との会話も禁じられた“ヘルプ”(アルバイトや派遣)のスタッフたち。ひたすら利益追求に汲々とする企業立保育所の経営陣……。空前の保育士不足の中、知られざる厳しい現状を余すところなく描き出し、「保育の質」の低下に警鐘を鳴らす。

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  • 子どもと本
    3.8
    財団法人東京子ども図書館を設立、以後理事長として活躍する一方で、児童文学の翻訳、創作、研究をつづける第一人者が、本のたのしみを分かち合うための神髄を惜しみなく披露します。長年の実践に力強く裏付けられた心構えの数々からは、子どもと本への限りない信頼と愛が満ちあふれてきて、読者をあたたかく励ましてくれます。

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  • コーポレート・ガバナンス
    3.8
    低迷する業績、頻発するスキャンダル。悲鳴をあげる日本企業にとって、ガバナンス(企業統治)の見直しは必須である。1990年代以降、会社法施行・改正によって企業はどう変わったのか。そもそも銀行をはじめとする日本企業のガバナンスにはどのような特徴があったのか。実証分析によって通説がくつがえる。

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  • 保育とは何か
    3.8
    財政難のあおりを受け、また、国の度重なる政策変更によって翻弄される保育政策。待機児童問題は依然、深刻であり、幼児をめぐる環境は厳しさを増すばかり。しかし、その間も子どもは成長する。この「待ったなし」の問題において、私たちは何を優先すべきなのか。乳幼児期保育・教育の現状を歴史の中から見直し、ありうべき保育像を模索する。

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  • 疑似科学入門
    3.8
    占い、超能力、怪しい健康食品など、社会にまかり通る疑似科学。そのワナにはまらないためにどうしたらよいか。また地球温暖化問題など、「科学が苦手とする問題」で疑似科学に陥らないためにはどうしたらよいか。さまざまな手口と社会的背景を解き明かし、一人ひとりが自ら考えることの大切さを説く。

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  • 在日外国人 第三版 法の壁、心の溝
    3.8
    半世紀前にアジアからの留学生に出会い、その後、著者は、在日韓国・朝鮮人や留学生、労働者、難民などを取り囲む「壁」を打ち破るために尽力してきた。入管法の大幅「改正」、最新データを盛り込みながら、戦後補償、外国人学校など今も考えるべき問題についても語る。累計20万部のロングセラーの最新版。

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  • もっと面白い本
    3.8
    「本がどんどん増えて困る」「給料がみるみる本に変わる」。大反響(悲鳴?)を呼んだ前作『面白い本』。火のついた読書欲に“もっと”が止まらない。「もっと面白い本はないのか」「もっと面白い本が読みたい」。人間、宇宙、歴史、芸術、科学。まだまだあります、面白い本。熱い要望にこたえて贈る、家計圧迫必至の第2弾。

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  • イギリス史10講
    3.8
    ストーンヘンジの先史時代から、ローマやヴァイキングの到来、ヘンリ八世の離婚とイギリス国教会、名誉革命や産業革命、ヴィクトリア時代、二つの大戦を経た現在まで――。さまざまな要素を取り入れ複合社会を形成するイギリスを、繊細かつダイナミックに描く。最新の研究成果を反映、読み物としての面白さも追求した、意趣に富む全10講。

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  • 知的財産法入門
    3.8
    テクノロジーからブランド、デザイン、エンタテイメントまで、私たちの身近にあふれ、生活を豊かにしてくれる知的財産。これを保護し、また、活用するため、関係する法律の仕組みを平易な言葉でわかりやすく解説する。特許法、商標法、意匠法、そして著作権法まで。誰がどのような権利を持ち、権利侵害になるのはどのような場合か。

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  • 沖縄生活誌
    3.8
    11人兄弟の末っ子で兄弟唯一の戦後生まれ。公務員であるかたわら詩人でもある著者が、沖縄の日常の生活を歳時記風に紹介したエッセイ集。旧正月・お盆などの年中行事、唄・踊り・食など民俗文化、基地や沖縄戦の影など、日々の暮らしのなかに、沖縄の森羅万象が顔を出す。一味深い沖縄案内。写真=中平卓馬・恵原弘太郎。

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  • おとなが育つ条件 発達心理学から考える
    3.8
    激しい社会変動に追いつけず、立ち往生している――そんな、日本の「おとな」の特徴は、社会が変わっているのに旧態依然たる「あるべき」姿に縛られたところにある。いかにそこから脱するか。高齢化時代を自分らしく生き抜くために、何を考えればいいのか。好評を博した『子どもが育つ条件』のおとな版。

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  • 科学者が人間であること
    3.8
    「人間は生きものであり、自然の中にある」。大震災以後の社会は、この「当たり前」の原点からしか再生できない。まず誰よりも、科学者が一個の人間であることによって、出来ることがあるのではないか。人間も含んだ生きもの全体の歴史として「生命誌」を提示し続けてきた著者が、私たちの未来への熱い思いをこめて語る。

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  • 加藤周一 二十世紀を問う
    3.8
    言葉を愛した人・加藤周一は、生涯に膨大な書物を読み、書き、そして語り続けた。それはまた、動乱の二十世紀を生きぬきながら、日々の体験を深く考え、問い直し、表現する生でもあった。同時代を生きてきた著者が、我々の未来への歩みを支える力強い杖として、今ひとたび彼の言葉を読み直しつつ、その全体像にせまる。

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  • 先生!
    3.8
    「先生!」――〈この言葉から喚起されるエピソードを自由に書いてください〉。池上彰さんの呼びかけに、学校現場で教えている人、作家、医師、職人、タレントなど、各界で活躍の28名が応えた。いじめや暴力問題にゆれ、“上からの”教育制度改革が繰り返されているけれど、子どもと先生との関係は、かくも多様で、おもしろい!

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  • 季語集
    3.8
    生活習慣や環境の変化に伴う季節感のずれや希薄化がすすんでいます。季語の世界にもそれが反映され、新しい季語が続々と生れてきました。伝統的な季語に、バレンタインデー、球春、あんパン、俳句の日などを加えて、300の季語を選び、解説したネンテンさんの今様歳時記。日々の俳句づくりに役立つよう例句・索引を付載。

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  • 小さな建築
    3.8
    強く合理的で大きなシステムは、大災害の前にもろくも崩れ去る。大きなものに依存する受動的存在ではなく、小さく自立した能動的な存在として、「小さな建築」は人間を世界とつなげる。小さな単位を「積む」、大地に「もたれかかる」、ゆるやかに「織る」、空間を「ふくらます」。斬新な発想から建築の根源を問う。

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  • 続 日本人の英語
    3.8
    アメリカ人は日本人をthe Japaneseというのに自分たちをthe Americansとはいわず、Americansというのはなぜだろう。「読めるけれど書けない」とよく言われる日本人の英語だが、どこまで的確に読み取っているのだろう。楽しい文例と徹底比較を通じて英語の新しい世界を広げてくれる、ベストセラー『日本人の英語』の待望の続編。

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  • 自閉症スペクトラム障害 療育と対応を考える
    3.8
    高機能自閉症(アスペルガー症候群)および言葉の出ないカナー型自閉症は、連続的な一つの障害、自閉症スペクトラム障害と考えられている。発達障害の一つであり、他の発達障害との合併もある。症状の改善をめざす療育法と、社会的スキルを上げる訓練方法を解説。就園・就学、思春期から社会人まで、社会適応の道を探る。

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  • 適正技術と代替社会 インドネシアでの実践から
    3.8
    地球の未来は、現在の技術文明の延長上には描けない。必要とされるのは、途上国の状況に適した適正技術である。それは、近代科学技術の問題を乗り越える使命をも帯びている。インドネシアにおける排水処理やバイオマスエネルギー開発の実践をふまえて、今後の望ましい技術のあり方と、それを含む代替社会の方向性を探る。

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  • マヤ文明 ――密林に栄えた石器文化
    3.8
    ジャングルにそびえ立つ神殿ピラミッド、広場に林立する石碑、交易に用いられた黒曜石……。マヤ文明は中央アメリカに花ひらいた究極の石器文明だった。もはや謎と神秘のベールにくるみ論じる時代ではない。文字は王の事績を語り、考古学は貴族や農民の生活を明らかにする。マヤ文明の実像を、気鋭の考古学者が熱く語る。(カラー口絵一丁)

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  • 北朝鮮現代史
    3.8
    1948年9月9日に建国して60年余、朝鮮民主主義人民共和国は独自の道を歩んできた。その原点となる満州での抗日闘争の時代から、金正日総書記の死までを記す通史。冷戦による分断の悲劇がもたらした朝鮮戦争、戦後の社会主義化と金日成の遊撃隊国家、さらに金正日による先軍政治(正規軍国家)までの激動の歴史を描く。

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  • ことばの由来
    3.8
    「どっこいしょ」とは何か、「べそをかく」とは何をすることか。日常生活でなにげなく使っていることばや言い回しを取り上げて、その由来を丁寧に説き明かす。ことばというものの思いがけない生い立ちに目を見張り、日本文化と深くかかわりながら変遷してきた日本語の面白さ、豊かさ、隠されている先人の知恵などを感じ取っていただきたい。

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  • 震災と情報 あのとき何が伝わったか
    3.8
    届かない警報、つながらない電話、公式発表を繰り返す大手メディア……。危険は迫っているのか、いないのか? 震災発生後、私たちはいくつかの情報空白に遭遇してきた。危機を生きるために必要な情報と知識は何か。有効な情報手段はどのようなものであったか。3月11日東日本大震災発生からの6ヶ月を検証する。

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  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件
    3.8
    「就職新氷河期」と言われる状況下、入学早々「就活」に振り回される学生たち。長く厳しい競争をくぐり抜けて晴れて正社員になっても働き過ぎ、過労が待っている。一方で非正規雇用の身には漏れなく貧困がついてくる……。理不尽極まりない近年の就職をめぐる若者の地獄絵を克明に描き出し、その緊急改善を訴える。怒りと励ましの書。

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  • 植民地朝鮮と日本
    3.7
    1910年,日本の植民地となった朝鮮は,武断政治といわれる強大な憲兵警察体制下におかれた.1919年の三・一運動をはじめとする民族運動・民衆運動,文化政治への転換,植民地下の近代,独立運動の苦闘の中で生みだされたさまざまな思想,戦時下の「内鮮一体」の実態等を述べ,植民地支配の本質を明らかにする通史.

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  • 新自由主義と教育改革 大阪から問う
    3.7
    欧米を中心に一九八〇年代以降,台頭した新自由主義の教育改革.競争原理や成果主義を主軸とする改革は,公教育の衰退など様々な弊害を生んだ.国内外で見直しも進むなか,大阪の改革は勢いを増す.学力による子ども・学校の選別,教員への管理強化などの政策がもたらした問題を丹念に検証し,いま改めて教育の意味を問う.

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  • 古墳と埴輪
    3.7
    三世紀から六世紀の日本列島で造られた,おびただしい数の古墳.人びとはなぜ,憑かれたようにそれらを造ったのだろうか.考古学研究の第一人者が,中国,朝鮮半島の葬制からの影響も視野に入れつつ,古墳の宗教的,社会的役割を考察.ヤマト王権成立との関わりにとどまらず,古墳と埴輪の本質と古代人の他界観に迫る.

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  • 罪を犯した人々を支える 刑事司法と福祉のはざまで
    3.7
    一度罪を犯した人々のなかには同じ過ちを繰り返してしまうケースが多い.しかし裁判傍聴から見えてきたのは,「凶悪な犯罪者」からはほど遠い,社会復帰のために支援を必要とする姿だった.にもかかわらず司法と福祉の溝は深い.この課題と社会はどう向き合うのか.家裁調査官として少年犯罪と向き合ってきた著者が考察する.

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  • 親密な手紙
    3.7
    「窮境を自分に乗り超えさせてくれる「親密な手紙」を,確かに書物にこそ見出して来たのだった」.渡辺一夫,サイード,武満徹,オーデン,井上ひさしなどを思い出とともに語る魅力的な読書案内.自身の作品とともに日常の様々なできごとを描き,初めて大江作品に出会う人への誘いにもなっている.『図書』好評連載.

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  • 軍と兵士のローマ帝国
    3.7
    古代世界において繁栄を極めたローマは,一方では,対外戦争や内乱を繰り返す戦闘姿勢の国家であり,兵士が皇帝位をも左右する軍事体制の国家であった.建国から西ローマ帝国滅亡まで,軍隊と政治・社会との関わりを多角的に追跡,兵士たちの生涯にも光をあてて新たなローマ史を描き,その盛衰をユーラシア史のなかに位置づける.

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  • いちにち,古典 〈とき〉をめぐる日本文学誌
    3.7
    誰にも等しく訪れる一日という時間を,見ぬ世の人々はいかに過ごしていたのだろう.暁の別れを描いた『源氏物語』.白昼堂々と跋扈する不気味な強盗.夕暮れに感じる人の命のはかなさ.月や夜景を愛でるこころ.──古典文学のなかの「とき」に眼を凝らし,そこに息づく人々の生きざまや感性を活写する.時を駆ける古典入門!

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  • ルポ アメリカの核戦力 「核なき世界」はなぜ実現しないのか
    3.7
    冷戦終結後も核抑止の論理にこだわり続けるのはなぜか.核兵器はどのように「運用」され,どんな課題を抱えているのかーー.長く秘密のベールに包まれてきた核戦力の最前線を訪ね,歴代政府高官や軍関係者など多数のキーマンへの単独インタビューを交えて,「核兵器の近代化」を進める世界最強の核超大国の今を報告する.

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  • 学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か
    3.7
    二〇二〇年一〇月一日,時の首相・菅義偉は,日本学術会議から新会員として推薦を受けた一〇五名のうち六名の任命を拒否した.この民主主義や法から学問のあり方にまで禍根を残した事件から一年半.しかし,いまだ問題は終わっていない.日本社会の矛盾に直面した当事者六名が,その背景と本質を問う.

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  • 人の心に働きかける経済政策
    3.7
    感染抑止のために行動変容を促す国民の心への働きかけと,デフレ脱却を目的とした人々の期待への働きかけ.この二つの「働きかけ」は,背景とする人間観(と経済学)が違う.行動経済学の成果を主流派のマクロ経済学に取り入れた公共政策を,銀行取付,バブル,貿易摩擦,日銀の異次元緩和などを題材に考える.

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  • 知的文章術入門
    3.7
    3カ国でがんの基礎研究に携わって40年,英語論文数300を超える著者は,論文執筆の指導・審査に携わって50年.大学での講義をもとに,論文,報告書,レポートなど,事実と考えを正確に伝える文章術,プレゼン術を指南.デジタル社会ならではの視点が光る.日本語の事例は痛快,英語文例は実践で役に立つ.チェックリスト付き

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  • 源義経
    3.7
    全国各地に残る数多くの伝説,そして彼の名前に由来する「判官びいき」という言葉--このように今なお高い人気をもち,日本史上最も有名な英雄となっている源義経とはいったいどういう人物だったのか? 義経に関わる文書・記録や物語類などを広く探索して,単なる「悲劇のヒーロー」ではないその実像と魅力の秘密に迫る.

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  • 東南アジア史10講
    3.7
    ASEANによる統合の深化,民主化の進展と葛藤.日本とも関わりの深いこの地域は,歴史的にさまざまな試練を経ながらも,近年ますます存在感を高めている.最新の研究成果にもとづき,世界史との連関もふまえつつ,多様な民族・文化が往来し東西世界の要となってきた東南アジアの通史を学ぶ.「歴史10講」シリーズ第五弾.

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  • 時代を撃つノンフィクション100
    3.7
    ノンフィクションは,ひろく市民リテラシーを生み出すジャンルとして,戦後日本社会に貢献した.社会を見つめる眼を養い,いま自分たちはどのような時代にいるのか,状況への問いかけを発する精神を鍛えてきた.古典的名著から,二〇一〇年代の作品まで,時代を撃ち続ける一〇〇冊を選び抜いたブックガイド.

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  • 花粉症と人類
    3.7
    目はかゆく,鼻水は止まらない.この世に花粉症さえなければ――.毎年憂鬱な春を迎える人も,「謎の風邪」に苦しみつつ原因究明に挑んだ一九世紀の医師たちの涙ぐましい努力や,ネアンデルタール人以来の花粉症との長い歴史を知れば,きっとその見方は変わるだろう.古今東西の記録を博捜し,花粉症を愛をもって描く初めての本.

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  • デモクラシーの整理法
    3.7
    政治の主役である私たちは,デモクラシーについて十分に納得できているか.政治とは何かから始め,デモクラシーとはいかなる政治の仕組みか,「古典風」と「現代風」という二つのタイプをいかに使い分けるかを,筋道を立てて解き明かしていく.多義的になりがちなデモクラシーをスッキリと整理して理解するコツを伝授する骨太な一冊.

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  • 英語独習法
    3.7
    英語の達人をめざすなら、類義語との違い、構文や文脈、共起語などの知識に支えられた高い語彙力が不可欠だ。記憶や学習のしくみを考えれば、多読や多聴は語彙力向上には向かない。語彙全体をシステムとして考え、日本語と英語の違いを自分で探究するのが合理的な勉強法なのだ。オンラインのコーパスや辞書を利用する実践的方法を紹介。

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  • 20世紀アメリカの夢 世紀転換期から1970年代
    3.7
    工業化と大衆社会化を迎えるなかで、格差や貧困といった新しい問題に直面した20世紀のアメリカは、ニューディールに象徴される社会的な福祉国家へと変貌していく。しかしそれは同時に、二つの世界大戦を経て帝国化していく道でもあった。そしてベトナム戦争とニクソンショックにより冷戦が変化を迎える70年代までを描く。

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  • 植民地から建国へ 19世紀初頭まで
    3.7
    近代世界においてつねに強い光を放ち,深い影を落としてもきたアメリカという国.最新の研究成果にもとづき,一国史を超える豊かな視座からその歩みを叙述する.第一巻は,先住民の世界から植民地期,独立革命と憲法制定,そして新共和国としての試練まで,初期アメリカの歴史像を,大西洋史や記憶史の知見もふまえ提示.(全四冊)

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  • 客室乗務員の誕生  「おもてなし」化する日本社会
    3.7
    日本独自の発展を遂げ、就職先として盤石の人気を誇る「C A」(ルビ:キャビン・アテンダント)。我々はそこにどんな期待を投影してきたのか。エアガール、エアホステス、スチュワーデス……呼称/役割ともに変遷してきた日本の客室乗務員の歴史を通観し、「接客マナー」と「自分磨き」の技法と思考が独特な「おもてなし」の源流となっていく過程を考察する。

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  • 日本経済30年史 バブルからアベノミクスまで
    3.7
    「失われた30年」とも呼ばれ、90年以降、低迷を続ける日本経済。この間、企業業績や私たちの暮らしはどう変化してきたか。豊富なデータにもとづき、30年間の景気の動きを追跡。その時々の政権によって実施された無用の諸「改革」が景気の腰を折り、日本経済の構造をどのように変質させていったのかを浮き彫りにする。

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  • 行動経済学の使い方
    3.7
    学ぶだけではもう足りない。研究と応用が進み、行動経済学は「使う」段階に来ているのだ。本書では「ナッジ」の作り方を解説する。人間の行動の特性をふまえ、自由な選択を確保しつつ、より良い意思決定、より良い行動を引き出す。その知恵と工夫が「ナッジ」だ。この本を通して、行動経済学の応用力を身につけよう。

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  • 世界遺産 理想と現実のはざまで
    3.7
    「国際社会で人類の至宝を守り、後世に手渡す」の理想を掲げ、観光資源としても注目される世界遺産。だが、登録物件が増え続けるなか、いくつもの遺産が危機に瀕し、また各国の政治的介入が常態化するなど課題や矛盾が噴出し始めている。数々の世界遺産の現場を訪ね歩いたジャーナリストがその「光と影」に目を向けながら、文化遺産保護の未来について考える。

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  • 2100年の世界地図  アフラシアの時代
    3.7
    1巻1,056円 (税込)
    世界人口の重心が変化していく。二一〇〇年には、世界の人口は約一一一億人に増え、アジアとアフリカ、地理的に括って「アフラシア」の人々で世界人口の八割以上を占める。本書は地理情報システム(GIS)の手法を駆使し、人口分布をはじめとする地球規模の情報を多彩なカラー地図で示しながら探る二一〇〇年の未来予測である。

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  • 日本列島の誕生
    3.7
    日本列島誕生のシナリオは、まったく新しいものに書き換えられた。それは、深海での化石の研究とプレートテクトニクスに基づくダイナミックな地球観から生み出された。日本列島形成の謎に挑戦し、それを解きあかしてきた著者らの研究の歩みをたどりながら、劇的で知的興奮をさそう日本列島誕生の物語に読者を案内する。

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  • プラトン
    3.7
    西洋哲学の祖の一人とみなされているプラトンの思想は、二千数百年を経た今日でもいまだに強烈な魅力と迫力をもっている。プラトンが生きた古代ギリシアの精神風土を描き、その上で“死・恋(エロス)・政治・イデア”に焦点を合わせて、プラトン思想の特質とそのダイナミックな展開の過程を明らかにする。巻末に対話篇の解説を付す。

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  • 昭和史 新版
    3.7
    再びあの戦争体験を繰り返してはならない――その強烈な願望が本書を貫いている。なぜ私たち国民は戦争にまきこまれ、押し流されたのか。なぜ自らの力で防ぐことができなかったのか。第一次大戦から筆を起し、戦争とファシズム、そして敗戦後の占領時代とつづく昭和の激動の歴史を、豊富な資料を駆使して描き出す。

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  • 新哲学入門
    3.7
    哲学とはなにを解明しようとする学問なのか。近代哲学の行きづまり状況はいかにして打破さるべきか。従来の物的世界像から事的世界観への転回をはかって独自の哲学体系を構想し各方面に波紋を投じている著者が、認識、存在、実践の三つの側面から、私たちを捉えている近代的世界観の根底的批判を展開し、新しい知の枠組への案内を試みる。

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  • イタリア史10講
    3.7
    ヨーロッパ・地中海世界の要たるこの地には、古来じつに多様な人びとが行きかい、ゆたかな歴史を織り上げてきた。リソルジメント(統一運動)以降の近現代史はもちろん、古代・中世における諸勢力の複雑な興亡も明快に叙述。北と南、都市と農村といった地域性や、文化史にも着目し、その歩みをとらえる。好評「歴史10講」シリーズ第四弾。

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  • 世界史の実験
    3.7
    大勢の死者が出た東北大震災の後,著者は柳田国男が戦争末期に書いた『先祖の話』を読み返す.外地で戦死した若者たちの霊を思う柳田にとって「神国日本」とは,世界人類史の痕跡を留める「歴史の実験」場だった.柳田の思考の「方法」を見極め,ジャレド・ダイアモンド,エマニュエル・トッドらを援用した卓抜な世界史次元での「文学」と「日本」批評.

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  • ユダヤ人とユダヤ教
    3.7
    啓典の民、離散の民、交易の民、さまざまな呼び名をもつユダヤの人びと。苦難の歩みのなか、深遠な精神文化を育む一方、世を渡る現実的な悟性を磨いてきた。歴史をたどりながら、その信仰、学問、社会、文化を知る。

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  • ルポ 保育格差
    3.7
    依然として解消されない待機児童問題。しかし、どこでも入れればいいというはずはない。果たして中でどのような保育が行われているのか。園によって大きな違いがあるのはなぜなのか。さらに、卒園後の学童保育での実態はどうなっているのか? 事実上、保育所は選べないなか、運次第で受けられる保育の質に格差があっていいのか。

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  • ライシテから読む現代フランス 政治と宗教のいま
    3.7
    数々のテロ事件を受け、フランスはいま政治と宗教、共生と分断のはざまで揺れている。国内第二の宗教であるイスラームとの関係をめぐり大統領選挙の主要争点ともなったライシテとは何か。憲法1条が謳う「ライックな(教育などが宗教から独立した、非宗教的な、世俗の)共和国」は何を擁護しうるのか。現代の難題を考える。

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  • 近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻
    3.7
    黒船がもたらしたエネルギー革命で始まる日本の近代化は、以後、国主導の科学技術振興・信仰による「殖産興業・富国強兵」「高度国防国家建設」「経済成長・国際競争」と、国民一丸となった総力戦体制として150年間続いた。明治100年の全共闘運動、「科学の体制化」による大国化の破綻としての福島の事故を経たいま、日本近代化の再考を迫る。

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  • 聖書の読み方
    3.7
    「聖書は信仰をもつ人が読むものだ」。世界一のベストセラーとは聞いても、どこか近寄りがたさを感じてしまう書物『聖書』。本書はその聖書を、広く人びとに開かれた一冊の本として読む案内書である。特定の教派によらず、自主独立で読む。聖書学者である著者が、自身の経験と思索をもとに提案する「わかる読み方」。

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  • 矢内原忠雄 戦争と知識人の使命
    3.7
    非戦のキリスト教知識人の最大のミッションとは何だったか? 内村鑑三門下の無教会キリスト教知識人、植民政策学者、東大総長、戦後啓蒙・戦後民主主義の象徴といった多面的な相貌と生涯を、預言者意識、「キリスト教ナショナリズム」、「キリスト教全体主義」、天皇観など、従来の矢内原像を刷新する新しい視点から描く。

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  • 科学の目 科学のこころ
    3.7
    膨大な量の科学的知識よりも、むしろ科学の基本にある考え方や意味についての確かな理解こそ、現代社会の私たちにとっては大切なことだろう。根っからの理科系でも文化系でもないと自称する生物学者が、クローン羊の誕生、ムシの子育て、イギリスでの見聞など、多彩な話題をおりまぜながら、科学と人間と社会について考えるエッセイ集。

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  • 新しい学力
    3.7
    2020年に予定されている文科省学習指導要領の大改訂。〈新しい学力観〉に沿った教育現場の改革はすでに始まっている。教科の再編、アクティブ・ラーニングの導入、評価基準の変化など──。大きな変化の中で、本当に求められる〈真の学力〉とは何だろうか? 教師も親も学生も必読、〈人〉を育てる教育への、熱意あふれる提言の書!

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