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Posted by ブクログ
企業統治(コーポレートガバナンス)を知るには良い本である。
本著では、アメリカ型ガバナンスと日本型ガバナンスの特徴とメリットデメリットを挙げており、合わせて次世代のガバナンスの在り方として、ステークホルダー(従業員、取引先、社会を含む)型ガバナンスを提示主張。
日本型の場合は、経営陣に絶大な権力が集まり、経営陣の質によっては独裁経営による業績悪化や変革の鈍重さを指摘。アメリカ型は株主至上主義であり、経営陣は外部から招聘き、従業員との関係が希薄である。
さて、会社法や会社の仕組みといった外的な要因から多分に影響を受ける。だが、企業統治は一つの国作りのようなもので、実際に組織作りから運営までの道のりは厳しい。こればかりは、実験してみないことにはどうなるかはわからない。株主(出資者)も従業員(人材資源)も取引先(信用顧客)大事にし、不祥事が起きた際には謝罪・修正し、常に学習と時代や社会に適応していかなければならない。
言うは易く行なうは難しだが、企業統治改革は常に必須であり、海外型であろうが、日本型であろうが、時代に適応し続け、半期または年毎で修正し、株主も従業員も注視し大切にしていくことが必要であろう。
Posted by ブクログ
昨年の売れ行きランキングからチョイス。
著者の花崎正晴氏は、ブルキングス研究所や政投銀を経て、現在は一橋大院教授。
感想。
面白かった。価格740円は安い。仮説→実証研究の流れとか参考になる。
備忘録。
・2012年、日本の法人数は195万社あって、うち3万が中堅・大企業。ここがコーポレートガバナンスの議論の対象か。
・米国では従来から独立色の強い社外取締役が、取締役総数の過半数を占めることがSECから求められている。
・エンロン→アーサーアンダーセン消滅へ。
・ストックオプションや業績連動型報酬といった、エージェンシー問題解決策(インセンティブスキーム)は、次の2点に限界有。①業績や株価の好不調は必ずしも経営者の努力だけによるものではない、②経営者が短期的利益に目が行きやすい。
・FCF問題→FCFが大きい会社は、低利回りのPJに投資する傾向があること。
・日本では、株主は米国型ガバナンスの担い手としては機能せず、単に配当やキャピタルゲインだけを要求しており、代わりにメインバンクがコーポレートガバナンスの役割を果たしてきたのでは、という主張。
・一般的にコモンロー(米英法)よりもシビルロー(大陸法)の方が、投資家に対して与えている法的権利がぜい弱。
・実証研究「ストックオプション導入で企業の収益性は改善したか」→有意にプラスの効果はなし。
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