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学ぶだけではもう足りない。研究と応用が進み、行動経済学は「使う」段階に来ているのだ。本書では「ナッジ」の作り方を解説する。人間の行動の特性をふまえ、自由な選択を確保しつつ、より良い意思決定、より良い行動を引き出す。その知恵と工夫が「ナッジ」だ。この本を通して、行動経済学の応用力を身につけよう。
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Posted by ブクログ
行動経済学の基礎から学べる本だった。心理学と経済学が掛け合わさっていてマーケティングに応用したいと思いこの本を読んだ。基礎から学べるとはいえ基本的な用語は知らないと読みづらい。
経済学の知見を実社会に応用しようとしたら、かなりの場面で生活者の慣習と衝突したり、利害に影響を与えるので政治的決着を求められ玉虫色的になることが多い。 行動経済学は政府や生産者側が消費者側(必ずしも一方的では無いだろうが政府、生産者側からのアプローチが多いだろうと思う)にこちらの意図に沿った行動を...続きを読む促すための知恵を与え、上記の問題の有効な解決方法を与えてくれる。 それは厚生の向上へのコストを削減して社会全体の効用をあげることが出来るのだろうが、パレート改善に至るまでの調整過程に、人間行動の面白さを感じることができるとしたら、そこも法則が発見され理論化されていくと何か味気ないような気がする。 また権力にとっては非常に有効な武器になり得るので、表面上は自由民主主義を標榜している国家が、実は巧妙な世論誘導により市民を恣意的に特定の層に有利になるように操作している、いわば操作された民主主義へと移行するのではという一抹の不安を感じる。 ただネガティブなことを言っても仕方がない。行動経済学は制約がある資源を有効に利用、配分方法を思考すると言う経済学の理念に沿っていると思う。 消費者側からもこの理論を熟知する必要があるだろう。社会が我々にどう行動させようと動機付しているのかを理解することは政府や生産者側にとって必ずしも都合が悪い訳では無い。誠実なコミュニケーションを発生するきっかけを与え、市民社会の熟成が期待できるからだ。
話題になって久しい行動経済学。何冊かこのジャンルの本は読ませていただいていますが、今回は新書にて。 新書ならではの分かりやすさが、私にとってはとてもありがたかったです。 第2章のナッジに関する記述と、第7章の医療・健康活動への応用が私にとっては特に有用な内容でした。 一連のコロナ騒動においても、おそ...続きを読むらく随所で行動経済学の知見が取り入れられているのでしょうね。 巻末の「文献解題」が充実しており、さすが学者の方だなぁと。 付箋は24枚付きました。
誰しも自分が思っているより合理的でない行動することがわかる。それにもかかわらず、適切な対応をしないことが多い。それは我々の行動が合理的に行われていると心のどこかで信じているのではないかと思った。 はじめにの部分で つまり、人間の意思決定は合理的なものから予測可能な形でずれる。逆に言えば、行動経済学...続きを読む的な特性を使って、私たちの意思決定をより合理的なものに近づけることができるかもしれない。ⅳ とある。 確実なものと不確実なものでは、確実なものを強く好む傾向がある特性。利得よりも損失を大きく嫌う特性。これら二つの特性から同じ内容でも表現方法が異なるだけで、意思決定が異なってくる。このような特性を知ることは社会において恣意的な情報に踊らされないと共に、ビジネスなどの人の意思決定を操作したい場面でも有効である。 計画はできるのに、それを実行する時になると、現在の楽しみを優先し、計画を先延ばしにしてしまう「現在バイアス」というものがある。これは生活の中で誰しも経験があることだと思う。ダイエットが成功しない、三日坊主になってしまう。 このような意思決定の歪みを、行動経済学特性を用いることで、より良いものに変えていこうという考え方があり、それを「ナッジ」と呼ぶ。利得と損失はデフォルトからの差であると認識している。デフォルトの設定が習慣化や夢の実現のためには重要であるのだ。実際の例が本書ではずらずらとあり、非常にわかりやすい。 このようなバイアスがあるからこそ他人とは違うのが当たり前である。私たちは他人とよく比べたがる。比べたその差もバイアスであるかもしれない。
行動経済学のキーワードを一通り学べるような良書。プロスペクト理論や確実性効果と損失回避、ナッジとスラッジなどなど。人間は常に合理的に動いている訳ではないが、その非合理性にもある程度法則があり、その法則をハックすれば逆に行動を促すこともできる。悪用厳禁。 最近気になっているのはモチベーションについて...続きを読む。組織に評価された人間はモチベーションを上げるが、逆もまた然り。モチベーションを上げた人間は更に活動量を上げる傾向にあるが、これまた逆も然り。という事は、評価されてより頑張るというブーストがかかった人間と、本当は能力があるかも知れない人間が意欲を落とす状態、というのが組織には混雑する。やる気のある人がやる気のない人をマネジメントする構図が生じやすい。評価制度に付随する問題だ。 ならば、評価などしない方が良いのではとも思うが、評価がない仕組みは点数のつかないテストみたいなもので意欲が上がらないし、その組織のモデルが分からない。組織論的には、納得感のある評価制度を目指すのが今の所の答えで、モチベーションは、この納得感に左右される。 ー アメリカでハリケーンが上陸した時、逃げないという人に対して避難を促す上で効果的なのは、「残留する人は身体にマジックで社会保障番号を書いてください」というメッセージだったという。このメッセージを聞いた人は、災害で死亡した際に身元確認をするために、そうすることを求められていると理解する。その段階で、人々は自分が災害で死亡していることを想像するので、死亡している状態が参照点になる。そうすると、避難して生存していることは損失ではなく利得だと感じられる。つまり、参照点が最悪の状況になったため、安全策を取ることができるのだ。 テクニック論だが、こうした「人の動かし方」は重要だ。本当は実力のある人が組織や社会の中で眠っているのは勿体ない。行動経済学で何とかならないものか。
行動経済学で自身の習慣をよい方向へ変えられないかと思い、この本を見つけて読んでみた。 行動経済学とは、人間の性質を知る学問だなと読んで思った。 取りあえず、ナッジと現在バイアスの先延ばし行動が役に立ちそうだ。
行動経済学の簡単な説明と、仕事や健康や日々の生活でナッジをどのように作るかを教えてくれている本。様々な実験や研究の例を示しながら説明してくれている。言い回しが少し難しく感じる箇所もあったが全体的に面白く、実際に生活の中で使ってみようと思った。
大学の講義のために購入。 最初は課題として読んでいたが、読んでいくうちに行動経済学の面白さに気づくことができて楽しく読むことができた。 何気ない行動も意思と密接に関わっていることがわかった
自主ゼミで勧められたので購入。行動経済学って何ぞやを知るにはいい本の一つだと思います。他にも何冊かあるのでもう少し勉強して比較できたらなあと思います。
人間は自分達が思うほど合理的に判断を下せるわけではない。文脈や、基準点や、状況をナッジ(軽く肘でつつくという意味らしい)すれば、喫煙、がん検診、災害避難、スポーツetc...数%人々の行動をずらし、変えることが可能である。 相撲の勝ち越しとか、最近の政府広報の言い回しとか、なんとなくそんな気はしてい...続きを読むたけど、改めて調査され、データで示されると面白いし、ほんの少し怖さもある。これを知っていると違和感に気づいて立ち止まって考えるし、自分で「参照点」を作らず最善を尽くして行こうと思える気がするので、読んで良かったです。
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