医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者

医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者

2,640円 (税込)

13pt

医者「なぜ患者さんは治療方針を決められないのか」
患者「なぜお医者さんは不安な気持ちをわかってくれないのか」
人間心理のクセがわかれば、溝は埋められる!

「ここまでやって来たのだから続けたい」
「まだ大丈夫だからこのままでいい」
「『がんが消えた』という広告があった」
「本人は延命治療を拒否しているが、家族としては延命治療をしてほしい」
「一度始めた人工呼吸管理はやめられない」
といった診療現場での会話例から、行動経済学的に患者とその家族、医療者の意思決定を分析。
医者と患者双方がよりよい意思決定をするうえで役立つ一冊!
シェアード・ディシジョン・メーキングに欠かせない必読の書。

「行動経済学では、人間の意思決定には、合理的な意思決定から系統的に逸脱する傾向、すなわちバイアスが存在すると想定している。そのため、同じ情報であっても、その表現の仕方次第で私たちの意思決定が違ってくることが知られている。医療者がそうした患者の意思決定のバイアスを知っていたならば、患者により合理的な意思決定をうまくさせることができるようになる。また、医療者自身にも様々な意思決定におけるバイアスがある。そうしたバイアスから逃れて、できるだけ合理的な意思決定ができるようにしたい。患者も行動経済学を知ることで、自分自身でよりよい意思決定ができるようになるだろう。」――「はじめに」より

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医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    医療に関する意思決定をする際に陥りやすい『思考のクセ』をわかりやすくまとめてくれた一冊。

    行動経済学の枠組みを一通り説明したのちに、具体的によく見られる事例を紹介してくれていることで、すごく納得感があり、学びの多い内容となっていました。

    患者目線では、陥りやすいバイアスを知っておくことで、より適

    0
    2020年10月24日

    Posted by ブクログ

    医療における患者の意思決定については、日々の仕事の中でなぜこうなってしまうのか?と悩まない日はない。経験則にすがって自己解決してしまうことが殆どだった。行動経済学のアプローチからこのことに挑んだ本書は一読の価値があると思う。

    0
    2020年07月08日

    Posted by ブクログ

    医療者と患者の認識のギャップについて行動経済学的に解釈できる一冊。

    心不全患者への行動変容を促すためにこの一冊を買いました。

    読んでみると、如何に私には現状維持バイアスが多いことか。
    悪いことではないけれど、それだけでは挑戦できないこと聞く気づかされました。

    また、改めて医療者の言葉の重みを感

    0
    2020年01月25日

    Posted by ブクログ

    NHKEテレの番組、ヘウレーカに何度か出演されていた、経済学者の大竹文雄先生が、行動経済学の観点から医療をとらえた本です。
    自分が病気になって長期で入院することになり、医療従事者と患者がうまくコミュニケーションをできない場を何度か見かけ、どういうときにディスコミュニケーションが起こるか興味が沸いて手

    0
    2020年01月18日

    Posted by ブクログ

    この本はドライかもしれませんが今の医療のあり方と社会保障のあり方の中で1つの処方箋を示すものになると思います。
    もちろん治すための医療は必要ですが身体に負担をかけてまで高度医療を続けるのか。
    社会保障の観点からも議論が必要です。

    サンクコストバイアス(返ってこないコストにこだわる)
    現状維持バイア

    0
    2019年12月15日

    Posted by ブクログ

    「なぜ人は思い通りに行動してくれないのだろうか?」と思うことはないだろうか。

     全ての人が合理的に行動できるとは限らない。というよりもむしろ合理的に行動できる人の方が少ない。
     わかってはいるけれど、なかなかできない。それは行動経済学的に説明可能な人間の性である。

     行動しないその個人が悪いので

    0
    2019年08月03日

    Posted by ブクログ

    最近よく聞く行動経済学の、医療での話。医師と患者の間の意思疎通・意思決定の際に生じる心理について分かりやすく説明されている。命に関わる選択を迫られた時、冷静に合理的な選択を行うため、医師側と患者(あるいは家族)側の双方理解・バイアス理解が重要。また、医療において男女でリスク回避能力に統計的有意差があ

    0
    2023年07月29日

    Posted by ブクログ

    医療現場においてのバイアスやナッジについて書かれている本。具体的な内容で読んでいて面白いし、タメになりました。他業界でも十分に応用できる内容です。

    0
    2023年05月26日

    Posted by ブクログ

    思ってたよりずっと骨太な内容だった。
    なぜ人が合理的な決断ができないのかを考える上で、患者のみならず医師側のバイアス、ヒューリスティックによる影響を受けることについては多く言われることですが、多くの臨床における例を挙げながらそれらについて考察を進めていく。
    ケースはいずれも医療者であれば体験したこと

    0
    2023年05月11日

    Posted by ブクログ

    行動経済学はキャッチーなのでお手軽本が出過ぎていてちょっと辟易していましたが流石大竹先生の本は違いますね
    医療現場の具体に関してわかりやすい解説を得られました

    0
    2021年12月29日

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