作品一覧 2022/04/22更新 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者 試し読み フォロー 実践 医療現場の行動経済学―すれ違いの解消法 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 平井啓の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者 大竹文雄 / 平井啓 医療に関する意思決定をする際に陥りやすい『思考のクセ』をわかりやすくまとめてくれた一冊。 行動経済学の枠組みを一通り説明したのちに、具体的によく見られる事例を紹介してくれていることで、すごく納得感があり、学びの多い内容となっていました。 患者目線では、陥りやすいバイアスを知っておくことで、より適...続きを読む切な意思決定に近づくことができると思われる。 また、医療従事者の目線では、患者及び医療者が陥りやすいバイアスのことを理解した上で、ターゲットになる行動と対象者に合わせた情報提供や行動について塾講する必要がある。 今回の気づきをまとめると以下の通り。 ①インフォームドコンセントの時代からリバタリアンパターナリズムやシェアードディシジョンメーキングの時代へ。 ②特に無関心層に行動変容を促すことが喫緊の課題である。ターゲットの特徴を理解した上で、ナッジ活用を検討する。 ③アドバンスディレクションやアドバンスケアプランニングについて考えておく。 Posted by ブクログ 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者 大竹文雄 / 平井啓 「行動経済学」とのタイトルではあるが、患者やその家族との医師の関わり方について、指針を示すことに紙面の多くを割いている。 患者とのコミュニケーション技術に関するノウハウを書き並べるのではなく、過去の論文や研究に基づいた書き方には非常に説得力があった。 盲目的・マニュアル的に患者及びその家族の診療に...続きを読むあたってはいけない、と再認識させられる内容であった。 特に終末期は、しばしば合理的とは思えない判断をしてしまうことは普通であり、むしろ当たり前かもしれない。 患者は合理的な判断をいつでも出来るわけではない、ということは全ての医療従事者が知っておくべきことであり、その点において行動経済学は医療(治療方針決定や予防行動など)との親和性は高いと言える。 そして、患者の判断は常に合理的ではないという事実は、ともすれば医師のパターナリズムに逆戻りする危険性を示しており、活用も悪用もできると感じた。 コミュニケーションがうまくいかなかった場合に、どこに原因があったのかをチェックする意味でも、この本に取り上げられている行動経済学的特性は、頭に入れておいて損はない。 大事なのは、そういった特性を誰しも持っているのだと、知ることなのだろう。 ヒューリスティックスをうまく使えるのはソーシャルワーカーや看護師の方かもしれない、と言う説は、本当にそうだよなと思ったし、尚更コメディカルとの連携が必要だと感じた。 公衆衛生を整備するためには、内容云々よりも、啓発をいかにうまくやるかにかかっていると感じた。 やるのは、政府か?インフルエンサーか?企業か? 栄養士や看護師、医療職は対個人のアプローチはできるが、全体的な促進には、大規模な取り組み方が必要で、真に健康を目指すのであれば、所持しているコンテンツだけでなく、「伝える力」も必要であろう。 その点において、メディアはいい意味でも悪い意味でも強大で、協力していきたい存在だ。 人間の「あるある」を分析し、定義しているのが行動経済学なのだろうか。「ライフハック」を「ナッジ」と呼び、学問的に捉えている。 GRID(やりぬく力)というのは、行動経済学的に大多数の人が持っている現在バイアスを克服してコミットメントするためのテクニックだ。であれば、裏技的な本は売れるに決まっている。 参照点を変えることで、見方が変わる、と知っていれば、今の自分の判断を、参照点を変えて捉え直す過程を追加し、合理性を上げられるかもしれない。 全体的に、再読したい書籍だった。 Posted by ブクログ 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者 大竹文雄 / 平井啓 医療における患者の意思決定については、日々の仕事の中でなぜこうなってしまうのか?と悩まない日はない。経験則にすがって自己解決してしまうことが殆どだった。行動経済学のアプローチからこのことに挑んだ本書は一読の価値があると思う。 Posted by ブクログ 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者 大竹文雄 / 平井啓 医療者と患者の認識のギャップについて行動経済学的に解釈できる一冊。 心不全患者への行動変容を促すためにこの一冊を買いました。 読んでみると、如何に私には現状維持バイアスが多いことか。 悪いことではないけれど、それだけでは挑戦できないこと聞く気づかされました。 また、改めて医療者の言葉の重みを感...続きを読むじる一冊でした! また読みたいです。 Posted by ブクログ 医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者 大竹文雄 / 平井啓 NHKEテレの番組、ヘウレーカに何度か出演されていた、経済学者の大竹文雄先生が、行動経済学の観点から医療をとらえた本です。 自分が病気になって長期で入院することになり、医療従事者と患者がうまくコミュニケーションをできない場を何度か見かけ、どういうときにディスコミュニケーションが起こるか興味が沸いて手...続きを読むに取りました。 医療従事者側の問題点、患者側の問題点、双方の視点で事例を用いてわかりやすく解説されていました。 自分が病院でのコミュニケーションで苦労されている方、ご家族の付き添いで悩んでいる方にお勧めです。 Posted by ブクログ 平井啓のレビューをもっと見る