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Posted by ブクログ 2023年05月02日
「世界史の構造」から深い感銘を受けていたので、深く考えずに本書を購入しました。結論は大変満足しています。毎回思うのですが、柄谷氏の論考は正しい/正しくない、という軸よりも面白さ、あるいは技量で評価すべきではないかと思います。私が思う柄谷氏の面白さとは、思いもよらぬ点を結びつける力です。本書の冒頭では...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月11日
神さま、ご先祖さま、ありがとう!
私たちは
これまでの無窮の時間を紡いできた見えなくなった先人達と、
有機的なつながりを持って、親しく関わって今を生きているのです。
●
本居宣長が見出した「古の道」は、
「作る」「作為」ではなく、「なる」ということ、「自然(じねん)」。
日本神話に...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月03日
世界史というわけではなく、著者がこれから行いたいこと、始めたいことについて依拠する考え方について述べられています。歴史を実験することができるのかから始まりますが、ここで実験というものについての定義付けを行われています。柳田国男と島崎藤村の比較を例に、その実験を示されています。第一部で柳田邦男を論ずる...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月20日
本書は、著者の創造性溢れる柳田邦男論とでもいおうか。第一部では彼の著作「実験の史学」を引き合いに考察を進める。歴史は実験できるのか?という問いに対し、自然実験も自然が実験をするのではなく、実際は人間による比較分析であることを挙げ、柳田の郷土研究はまさにこの視点に立脚していると説く。新渡戸稲造や藤村藤...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月13日
歴史は実験可能。自然選択という意味で。再現性を持つという意味ではない。ロシア革命や国際連盟の創設は社会変革の実験の典型。マルクスやカントの構想した理念。エスペラントの運動も実験例として挙げられる。フランスの反対で挫折したらしいが、自然発生では無い、人工言語の公用語化だ。
しかし、人間の営為が理念を...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月11日
2010年に『世界史の構造』を書き終えた柄谷行人が、柳田国男について考察した一冊。
第一部は「実験の史学をめぐって」と題され、主に柳田国男が戦前に発表した「実験の史学」の評価がテーマとなっている。柳田国男は日本各地での方言の共通性を調査することで、空間が離れつつも共通した歴史・文化が存在していると...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月28日
(01)
著者が長年あたためてきた柳田国男論であり、世界というスケールをもった文明論(*02)でもある。
マルクス、進化論、デモクラシー、植民政策、ナショナリズム、国家神道、大東亜共栄圏、近代の世界や国家日本の動きのなかで、柳田は、どのような「実験」を企てようとしていたのだろうか。近年の柳田研究でま...続きを読む
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