作品一覧

  • 古地図とゆく京都歴史散歩
    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    歴史地理学者にして京都に長く暮らす京大名誉教授が、 多数の古地図とともに「京都散歩」を案内する。 古地図と写真をカラーで多数収録したハンディな新書版。 京都を逍遥するのにも、部屋で歴史地理を学ぶのにも、好適の1冊。 現存する京都の古地図としては、 平安京をあらわした九条家本『延喜式』が最も古い。 本書では時系列で代表的な古地図とその味わいを紹介していく。 平安の時代から近現代まで。京都各地の名所名跡を巡る旅。 ※カバー画像が異なる場合があります。
  • 道と日本史
    -
    1巻1,100円 (税込)
    日本の道はかくも変転した! 律令国家が作った古代の直線道。藤原仲麻呂の逃亡ルートとは。耕やされ、家が建ち、削られていく京都の大路。34回にわたった後白河法皇の熊野詣。京鎌倉往還の旅人が見た尾張の農村風景――。面白エピソード満載の、「道」から読む日本史。                                                                                                          日本で道が舗装されたのは、一部の例外を除き近代以後であった。日本の道は歴史的に見て際立った特徴を有していた。 とりわけ注意したいのは、近世以前の日本では、人々は基本的に草鞋を履いて道を歩いたこと。しかも馬さえその例外ではなかった。大雑把に表現すれば、常に馬車が行き来した旧大陸世界の道や、その延長にあった新大陸世界の道と大きく異なり、草鞋による歩行が中心であったことが、道のあり方に強く関わってきた。
  • なぜ、日本には碁盤目の土地が多いのか
    3.0
    1巻990円 (税込)
    私たちが目にする日本の農地には、とりわけ方形(正方形や長方形などの四角形)のものが多い。市街地でも、多くの街路が碁盤目のように直角に交差しているのが普通だ。一つひとつの宅地や施設の敷地もまた、方形の土地区画である。狭小な国土をくまなく区画するのであれば、蜂の巣状や三角形など、ほかの形状もあり得るし、世界を見渡せば、さまざまな形状の土地区画が見られる。本書の目的は、日本はなぜ、このような碁盤目の区画を志向するのかを探ることである
  • 琵琶湖
    -
    1巻2,464円 (税込)
    琵琶湖は日本の歴史において常に重要な役割を担い、地勢的にも特徴が際立つ。その特殊性を人文・歴史地理学の第一人者が解説する。
  • 地形で読む日本 都・城・町は、なぜそこにできたのか
    3.6
    立地を見れば歴史がわかる! 地形と古地図で知る日本のなりたち ベストセラー『地形と日本人』著者による歴史地理学入門第2弾!                                           中世から近世の日本地図には何が描かれていたのか。都が北へ、内陸へと移動したのはなぜか。城郭が時には山の上に、時には平地に築かれた理由。 どのようにして城下町が成立し、どのように都市が水陸交通と結びついていったのか。地形図や古地図、今も残る地形を読みながら、私たちがたどってきた歴史の底流を追う。
  • 和食の地理学
    3.0
    日本の食文化は豊富な食材に支えられている。水田と農村、海と畑から食材がどのように生み出されるか、漬物・日本茶からワインまで、日本の地勢を読み解きつつ楽しく紹介する。
  • 景観からよむ日本の歴史
    3.8
    1巻880円 (税込)
    私たちが日ごろ何気なく目にする景観には,幾層にも歴史が積み重なっている.「景観史」を提唱してきた歴史地理学者が,写真や古地図を手がかりに,景観のなかに人びとの営みの軌跡を探る.古都京都の変遷,古代の地域開発,中世の荘園支配,近世の城下町形成など各地の事例をよみとくその手法は,町歩きや旅の散策にも最適.

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  • 地形と日本人 私たちはどこに暮らしてきたか
    3.2
    1巻990円 (税込)
    ○本書は、私たちが暮らす場所の地形にはどのような特性があって、どう変化してきたのかについての見方を紹介する歴史地理学入門。近年各地で発生している水害や地形災害は、単に地球温暖化や異常気象だけで説明できない。どこで、どのように災害が発生しているのかについて理解を進めるために、地歴、地形環境やその歴史的改変の知識が欠かせない。 〇日本人の大半は平野に居住している。そもそも平野は川によってつくられた。平野は、扇状地・自然堤防・後背湿地・氾濫平野・三角州などに分類でき、後背湿地や氾濫平野は、主に水田に利用され、集落は自然堤防沿いにつくられてきた。 〇近年相次ぐ大型台風による洪水や山崩れは、地形的に災害の発生しやすい低地や地盤の弱いエリアに集中して発生している。本書は過去の日本人の土地との付き合い方、地形環境の改変の歴史を豊富な事例とともに紹介、大災害時代の必携教養として伝えたい。
  • 古地図からみた古代日本 土地制度と景観
    4.0
    1巻880円 (税込)
    古地図は過去の世界への扉である。日本では、世界にほとんど例のない古代の大縮尺の荘園図が現在まで伝わっている。そこに描かれた事象や記入事項を検討することは、開拓や農業経営、荘園管理の在り方を探ることであり、土地制度や村落の景観もがそこからみえてくる。また古代の日本では、荘園図のほかに多くの地図を国家が作製し、使用していた。当時の行政・経済システムと古地図とを照らし合わせ、古代社会の在り方を考える。

ユーザーレビュー

  • 景観からよむ日本の歴史

    Posted by ブクログ

    景観とは風景とは少し違う。
    風景は個人の心象が中心で、景観は客観的なもの。
    筆者が撮影した日本各地の景観の写真が数多く掲載されていて、いろんなところに旅行した感じになった。
    写真がもっと大きくて、カラーだったら良かった。
    QRコードでそれらの写真にスマホでアクセスできるようになっていたらいいと思った。

    0
    2023年03月29日
  • 古地図とゆく京都歴史散歩

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第1章  平安京と嵯峨
    第2章  中世・近世初期の洛中洛外
    第3章  近世の京
    第4章  近代の京都

    <内容>
    各時代の古地図をベースに、京都の町を語っていく。京都大学を出て、京都大学で教鞭を取られていただけあって、テーマも視点もしっかりしている。その辺の観光本とは違う、地に足の付いた京都ガイドとなっている。おそらく取り上げられたところの多くには観光客が来ることはないだろうが(天竜寺や金閣、三十三間堂や平安も神宮もあるが)、京都の成り立ちや発展を考えるときに重要なところが取り上げられている。

    0
    2024年12月07日
  • 地形と日本人 私たちはどこに暮らしてきたか

    Posted by ブクログ

    大学卒業以来、久々に読んだ歴史地理学の本。

    日本の地形は主に侵食力のある河川によって作られたもの。
    「堤防を作ると洪水が起きる」説明の箇所は必読だと思う。
    堤防で完全に河川を囲ってしまうと、土砂が堆積して川床が高くなるため
    さらに堤防を高くする必要がある。また、水の逃げ場が無いので、
    一旦堤防が決壊すると、被害は昔よりも大きくなる。
    また、堤防の後背地に開発されたエリアの地盤沈下が進めば、
    相対的に河川水位より低くなり、洪水時の被害は大きくなる。
    結局はイタチごっこを数十年・数百年単位で繰り返しているわけである。

    どこに住むか検討するにあたり、地形の変遷に関する知識は必須。
    今でこそ、日本

    0
    2023年01月18日
  • 地形と日本人 私たちはどこに暮らしてきたか

    Posted by ブクログ

    先日読んだ「地形で読む日本」の前の作品があったということで、順番を違えて手に取った一冊。
    著者が提唱する歴史地理学の入門第一弾という位置付けです。
    歴史地理学は「空間と時間の学問」。歴史学と地理学における空間と時間のギャップへの、架け橋の役割をも果たすもの、としています。現在、歴史と地理は別々に学習すべきものという印象がありますが、もともとは一緒に学ぶべきものでした。確かに、歴史と地理はお互いに影響し合うものです。個人的に興味がある分野でもあります。
    そして著者は、「私たち日本人はどこで暮らしてくたのか」を知るためには、空間と時間を同時に視野にいれた、歴史地理学の視角こそ有用として、この視点で

    0
    2022年01月16日
  • 地形で読む日本 都・城・町は、なぜそこにできたのか

    Posted by ブクログ

    歴史地理学の入門書第2弾。
    地理や地形から歴史を見ようとする内容の書としてはかなり本格的な一冊でした。前著より先にこちらを読んでしまったことを少し後悔しています。
    日本の古地図の歴史を見ながら、日本人や外国人が日本をどのようにとらえようとしていたか、という所から始まり、過去の遷都の歴史とそれにまつわる背景、特に交通の発展や外交関係などを振り返り、解き明かしていったり、武士の拠点である城の立地の変遷を見ながらその意義がどのように変わっていくか、というかなり詳細の内容でした。
    これまでの歴史とは違った視点で見ることができ、かなり考えさせられる内容でした。

    ▼大阪平野南部や奈良盆地に緒宮を構えた天

    0
    2021年12月31日

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