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私たちが日ごろ何気なく目にする景観には,幾層にも歴史が積み重なっている.「景観史」を提唱してきた歴史地理学者が,写真や古地図を手がかりに,景観のなかに人びとの営みの軌跡を探る.古都京都の変遷,古代の地域開発,中世の荘園支配,近世の城下町形成など各地の事例をよみとくその手法は,町歩きや旅の散策にも最適.
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Posted by ブクログ
景観とは風景とは少し違う。 風景は個人の心象が中心で、景観は客観的なもの。 筆者が撮影した日本各地の景観の写真が数多く掲載されていて、いろんなところに旅行した感じになった。 写真がもっと大きくて、カラーだったら良かった。 QRコードでそれらの写真にスマホでアクセスできるようになっていたらいいと思った...続きを読む。
「景観からよむ日本の歴史」というタイトルですが、「景観から歴史を見る」「歴史による景観の形成」といった感じの内容でした。取り上げている地点が多いので、一つ一つの記述が薄く感じます。あと、ブラタモリなどで目の前の景色や古地図から過去を想像する能力を磨いた人が増えた今となっては、その内容知ってますという...続きを読む人が多いのではないかと思えます。2020年発売の新刊なんですけど。
景観の変遷から歴史をたどる、というアプローチは実に興味深い。本書中では住所の成り立ちなどにも言及されており、歴史のうねりの中で土地や景観がどう移り変わっていったのかに思いを馳せることができる。 が、いかんせん収録されている古地図などが小さく、何を書いてあるか判然としない。であるにもかかわらず本文では...続きを読むその内容を前提として解説される。新書サイズを意識したつくりになっていない点が残念。
<目次> 第1章 景観史へのいざない 第2章 古地図からよみとく景観史 第3章 景観史の画期を演じた人々とその舞台 第4章 景観からよみとく地域のなりたち 第5章 景観史の資料と考え方 <内容> 第5章にあった、条里制遺構は奈良時代ではなく、少なくとも院政期以降のもの(①律令の条里プラン...続きを読む②国図の条里プラン③荘園の条里プランとあって、現在残っているものはほとんど③)という話には驚いた。また地名の由来についてもこの章には書かれており、多くの小字名は、10世紀、つまり③に近い時期に生まれている、の話も驚いた。 景観史のイメージは捕らえられたが、従来の郷土史のイメージとは違うだけに、そのギャップをどうするのか、ちょっと考えないと…。
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景観からよむ日本の歴史
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金田章裕
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