いちにち,古典 〈とき〉をめぐる日本文学誌

いちにち,古典 〈とき〉をめぐる日本文学誌

990円 (税込)

4pt

3.5

誰にも等しく訪れる一日という時間を,見ぬ世の人々はいかに過ごしていたのだろう.暁の別れを描いた『源氏物語』.白昼堂々と跋扈する不気味な強盗.夕暮れに感じる人の命のはかなさ.月や夜景を愛でるこころ.──古典文学のなかの「とき」に眼を凝らし,そこに息づく人々の生きざまや感性を活写する.時を駆ける古典入門!

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いちにち,古典 〈とき〉をめぐる日本文学誌 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月26日

    日本古典文学の〈とき〉とそれをめぐる人々、習俗を読み解く。短い古文の後に現代文の訳が付けられ、わかりやすく、興味がわくように書かれている。一日の時間帯を「あさ」「ひる」「ゆう」「よる」「まよなか」の5つに区切り、それぞれにまつわるトピックを綴っている。
    それぞれに印象に残ったトピックを拾い上げておく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月12日

    一日の区入り目ごとにそれに関連した話題を古典文学から取り出した。あさ、ひる、ゆう、よる、まよなか。面白かった。

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    Posted by ブクログ 2023年03月15日

    古典に現れる人も、時の移ろう合い間合い間に、情趣を覚え、生の喜びと不安に慄いていた。現代の我々と変わるところはない。

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    Posted by ブクログ 2024年03月24日

    年齢も国籍も性別も年収も超えるのが時間ではあるけれども、時間は時間を決して超えない。だからこそ、千年以上前の時間と今の時間は必ずどこかでつながっていて、生活の中で今もなお、あの頃の時間が途切れず続いているように思う。

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    Posted by ブクログ 2023年06月08日

    古典文学を通して、当時の時間感覚をうかがう。
    当たり前だけど、古代の照明装備は現代とは大きく違う。
    夕方から夜にかけて、人間の感じ方も大きく違っていたでしょうね。夜を怖れ、自然に畏怖を感じていただろう。感性も鋭くなるよね。

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    Posted by ブクログ 2023年03月12日

     古典に苦手意識があり、意識的、無意識にも遠ざけている。
     しかしこの本を読み、思いの外時間がかかったが、昔の日本に暮らす人々を考えると、古典を読んでみたくなった。現代語訳は必須だけれど、以前よりは心が近く感じられると思う。

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    Posted by ブクログ 2023年02月06日

    <目次>
    第1章  あさ
    第2章  ひる
    第3章  ゆう
    第4章  よる
    第5章  まよなか

    <内容>
    古典の中から一日の流れに関係する部分を抜き出しつつ、当時の考えやその書物の視点を解説するもの。平安期までは朝早いのが当たり前(灯りがほとんどないから)。したがって「よる」は江戸期やラフカディオ=...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年04月22日

    もうベテランの研究者による「古典探究」の入門書のわうだ。
     最初の庶民の家では、鶏が鳴かないのでは無いかという問題設定からハッとさせられる。
     その他の章でも、きちんと先行研究に目配りしながら、古典世界の昼食は、いつの時代から一般化したのかというような興味深い問題を論じている。
     愉しい新書である。

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