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猫の魅力、そして猫とともに生きる喜びをいきいきと描いた数々の古典文学を紹介する。平安時代には舶来の「ブランド品」で、『徒然草』では「ねこまた」、禅問答の公案になり、秀吉の朝鮮出兵にも従軍し、芭蕉にはその恋を詠まれた、猫。学術文庫版ボーナスとして、かの『吾輩は~』の猫についてのエッセイも収録。さらに、物語絵巻、涅槃図、浮世絵……寺院の天井画まで、猫図版も満載。(講談社学術文庫)
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Posted by ブクログ
猫の扱いが時代によって変わっていく様を文学作品の考察を通して論じる。歴史や仏教まで絡んでくるのが面白かった。
猫アレルギーだし特に猫好きでもないけどフルバでは夾くん派の私が読んでかなりおもしろかったので、生粋の猫好きさんはさらにおもしろく読めるのではなかろうか。読みやすいしオススメ!
古典文学や絵画に登場する猫の描かれ方に見る猫文化の歴史。「猫のさうし」はファニー。 2014年発刊の文献も参照されており、元の単行本に比べてかなり加筆されている。 著者の飼い猫の推移に時の流れを感じる。
猫に関する古典を紐解きながら、猫の取り扱われ方の遷移を辿った本。 文献量が多く、よくぞここまで調べられるものだと感心する。 内容的に盛り上がる展開ではないが、猫の鳴き声が初めて表現されたのが源氏物語であるなど、新たな知見も得られた。
20200921-0928 最初から最後まで猫と古典文学や絵画との関わりについて満載、滲み出る猫愛。古文は原文も掲載して欲しかったな。
飼い猫を愛でながらふと、猫と人との関係って昔はどうだったんだろう?と思った時にタイミングよく出会ったこの一冊。 とても読みやすく、古典に出てくる猫たちの様子でやっぱり大昔から猫は可愛い存在だったのねとしみじみ思いました。猫又でも、化け猫でもやっぱり可愛い愛らしい猫さん。古典にちらほら猫の話が出てい...続きを読むたなんて。 また古文の勉強をやり直して、大昔の猫の話を原文のまま色々読んでみたい気にもなりました。猫好きさんにはもちろんオススメ。
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猫の古典文学誌 鈴の音が聞こえる
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田中貴子
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