作品一覧

  • 人事と権力 日銀総裁ポストと中央銀行の独立
    -
    1巻2,750円 (税込)
    新日銀法で「独立性」を保障された日銀の「民主的統制」とは何なのか.人事の政治任用化はどう作用してきたのか.法改正の議論を再検証し,歴代トップ人事の舞台裏に肉薄.「「事を通じて金融政策をコントロールする」危険性を問題提起する.徹底取材を基にキーマンたちの思惑や行動を活写.権力中枢の力学を明らかにする

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  • アフター・アベノミクス 異形の経済政策はいかに変質したのか
    3.8
    1巻968円 (税込)
    水面下で大きく構造転換していたアベノミクス.金融政策から財政政策へのシフトは,いつ,どのように起きたのか.日銀は何を考えていたのか.財政当局はどう動いたのか.財政再建特命委員会や財政政策検討本部の全議事録を独自に入手,さらに内部資料,各種証言などを材料に立案過程を詳らかにし,毀誉褒貶激しい政策を徹底検証する.

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  • ドキュメント 強権の経済政策 官僚たちのアベノミクス2
    3.9
    国家主導の賃上げや復興法人税の前倒し廃止、内閣人事局の発足、消費税引上げと見送りなどアベノミクスの展開では誰がどう動いていたのか。その際「官邸一強」という権力構造はどう影響したのか。政策誕生の舞台裏に迫った前作に続き、多数のキーマンへのインタビューや非公開資料をもとに、その内部の力学と変質の過程に迫る。

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  • 政策をみる眼をやしなう
    -
    1巻1,650円 (税込)
    政策の評価は、市民一人ひとりに問いかけられている問題であり、「政策をみる眼をやしなう」ということもまた、避けて通れない課題であるだろう。 政策をみるための着眼点とは何か。政策をみるための拠りどころとなる座標軸とはどのようなものか。その座標軸からみたとき現代の政策はどのようにとらえられるか。そして、政策をみる眼をやしなうにはどうしたらいいのだろうか。 こうした問題意識を出発点に開催されたのが、京都大学経済研究所シンポジウム「政策をみる眼をやしなう」である。 本シンポジウムでは、学界の第一人者である研究者や政策報道の第一線で活躍するジャーナリストによる講演とともに、熱気のあるパネル討論が行われた。 第一講演者の軽部謙介氏は、経済ジャーナリズムとして政策を報道していくとはどのようなことなのか、また現代における課題に関して、アベノミクスをはじめとする経済政策を取り上げながら考察する。 第二講演者の諸富徹氏は、アベノミクス、とりわけその第一の柱である日銀の量的緩和政策が本当に成功していると言えるのか、それが実は目に見えない形で問題を発生させている可能性について検証する。 第三講演者の佐和隆光氏は、第一次産業革命から第四次産業革命に至るまでの四度の産業革命について一覧し、第四次産業革命がもたらす雇用問題、ベーシックインカム制度導入の争点と是非、第四次産業革命における日本の立ち位置と今後の展開予想についても言及する。 パネル・ディスカッションにおいては、小嶋大造氏の司会のもと、コメンテーターに末光大毅氏を迎え、議論を深める。
  • 官僚たちのアベノミクス 異形の経済政策はいかに作られたか
    3.9
    1巻946円 (税込)
    「国家意思」は、はたしてどのように実際の政策に形作られ、実現されていくのか。政府・日銀の歴史的な「共同声明」作成のプロセス、「2」並びの目標数値の出処など。 官邸、経産省、財務省、金融庁、日銀、財界、有識者……誰が、どう動いたのか。圧倒的な取材力を誇る著者が、政権交代以降、異例の政策の生成過程をつぶさに再現する。

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  • 日米コメ交渉 市場開放の真相と再交渉への展望
    3.0
    1巻770円 (税込)
    一九九二年十二月にウルグアイ・ラウンド(多角的貿易交渉)がまとまったが、この交渉は、コメの市場開放という問題を抱えていたため、それまでのどの国際交渉よりも日本で注目を集めていた。部分開放という形で一応の決着をみたコメ交渉だが、そのプロセスは、当時もその後も殆ど明かされていない。アメリカは何を求め、日本はどう応じたのか。この経緯を、直接取材とアメリカ政府の内部文書から探り、再交渉への視座を提供する。

ユーザーレビュー

  • アフター・アベノミクス 異形の経済政策はいかに変質したのか

    Posted by ブクログ

    軽部さんのアベノミクス三部作完結編。
    長らく所期の目的を達することができなかった金融緩和だが、安倍元首相の退陣と前後して、円安や原油高によって物価上昇率が2%を超えるようになってきた。
    普通に考えると、金融緩和というよりは、主として国外の事情が物価上昇の原因であるように思われ、アベノミクスそのものについてもいまだ評価を確定できない状況ではあるが、安倍元首相が亡くなるまでの間に、政治の世界や官僚の世界(また、その相互関係)の中で、誰がどのようなことをしてきたかを丁寧に記録してきたことに、本シリーズの意義があるように思う。

    0
    2024年05月26日
  • ドキュメント 強権の経済政策 官僚たちのアベノミクス2

    Posted by ブクログ

    「2%の物価上昇」を掲げてスタートしたアベノミクスが、日銀を皮切りに財務省、経団連、そして時には米国政府などとも軋轢を生みながら展開していった様子が描かれています。
    終盤に活写される為替介入の場面では、やはり金融緩和は(お題目はともかくとして)通貨安誘導に軸足が移っていったことが分かります。
    当初は岩田先生がいうように「まずデフレを止めよ」ということで始まったのでしょうが、結局、政府がほしがったのは株高と雇用の改善だったというわけです。

    0
    2024年05月07日
  • 官僚たちのアベノミクス 異形の経済政策はいかに作られたか

    Posted by ブクログ

    いわゆる内幕物であり、結果は知ってはいるものの、先が気になってサクサクと読めた。
    安倍自民党が圧勝してから、余勢を駆って厚労省に押し付けられた政策(GPIFのリスク資産比率の増加)もあったと知る。

    個人としては、当時、金融緩和については是非ともやるべきという意見だったが、いわばカンフル剤であり、長く続けるようなものではないと思っていた。
    その意味では、最後の方に出てくる木内審議委員の意見に近い。
    黒田総裁末期、10年やって成果が出ない政策を続けることに合理性は見当たらなかった。
    ただ、それはまた後の話である。

    0
    2024年04月16日
  • 官僚たちのアベノミクス 異形の経済政策はいかに作られたか

    Posted by ブクログ

    本書の続編とも言える『ドキュメント 強権の経済政策 ー官僚たちのアベノミクス2』と併せて読みたい。
    第二次安倍晋三政権が成立してから始まった目玉政策『アベノミクス』がどのようにして作られていったかを、
    詳細に書いた本。

    情報量が妙に多いので、読み通すとかなり疲れる。

    つくづく思うのは、日本は官僚主導で動く国家であり、官僚をうまく使いこなせないと政権の維持が難しいのだな、ということであった、
    官僚達がが完全に国民への分配政策よりも成長重視な人間ばかりで、そこに成長戦略を強力に打ち出した安倍政権は、実に相性が良かったという事か。

    0
    2021年11月15日
  • 官僚たちのアベノミクス 異形の経済政策はいかに作られたか

    Posted by ブクログ

    【混沌からの落穂】2012年の総理就任と同時に,安倍政権の目玉政策となったアベノミクス。その政策の成立過程を追いながら,現代日本の政治システムの内側を垣間見た作品です。著者は。時事通信社で解説委員等を歴任した軽部謙介。

    これは名著。政策決定プロセスを考える上でももちろん有益ですが,特に後半に描かれる,政権と日銀の距離感に関する記述と考察が白眉です。新書というとコンパクトかつ軽めの媒体という印象も与えられてしまいがちですが,本書は日本政府の内側にぐりぐりと迫った力作だと感じました。

    〜政権がつくられるとき,その政党は特定の政策を実施しようとする。そして,その政策をつくるという意思は,首相→各

    0
    2018年06月04日

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