無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
いや、やっぱり栗原康は最高です
自分の中にあるあらゆる支配をぶち壊してくれる
「岩波新書」は格式高い?そんな知ったこっちゃないと言わんばかりの暴れっぷり
栗原康の思想の真髄を知る上で、最も適切な一冊目になると思います
無政府は事実だ!
あらゆる相互扶助は犯罪だ!
やられてなくてもやりかえせ!
できっこないをやらなくちゃ!
ちなみにここにあるレビューの大概は的外れなので参考にしないほうがいい
文体?んなこた知ったこっちゃねぇんだよ
栗原康さんは栗原康さんの書きたいように書くんだよ
そんなこともわかんねえなら初めから読み直せ
自分のなにかを捨てる覚悟で読まないならそれは永遠の奴隷です
Posted by ブクログ
岸見一郎さんの書いたアドラー心理学の本を読んで深く感銘を受け、この教えに従って生きようと思ったとき、「こういうときこう考えてこう行動するのは、どうですか、アドラー先生、合ってますか? わたしよくできてますか?」という思考に陥っている自分に気づいて苦笑した。アドラーを従うべき師と見る上下の関係性も、褒められる良い生徒であろうとする承認欲求も、どちらもアドラー心理学で否定されるものだからだ。
アナキズムも、支配から逃れようとする思想なのだけれども、たとえば資本家の支配から逃れるために労働組合を組織したりそれを支援してくれる政党に頼ったりしていくと、往々にして、組合幹部や政党による支配を正当化していく精神が生まれてきて、従順な奴隷が、他の反抗的な奴隷を批判する構造になっていきがちである。支配者が変わるだけになる。だから、アナキストは、自分が掲げた「支配からの脱却」という大目標も、それが新たな支配につながると感じたらそれすらもぶちこわし、自分もぶちこわし、すべてから自由でいようぜヒャッハー、みたいな感じで生きるんだ、というような話だった。何事にもこだわらない、こだわらないことにもこだわらない、という自由さは好きだ。
また「ただ黙ってトイレを詰まらせろ」という話も好きだった。正規の職員用のトイレと日雇い労働者用のトイレがわけられていて、前者にしかトイレットペーパーがないときに、組織運動を起こしてトイレットペーパーを設置してくださいと陳情するのでもなく、力で圧倒してトイレットペーパーを設置させるのでもない。そのどちらも、支配者と奴隷という関係を前提としている。そうではなくて、新聞紙で尻を拭いてそれをトイレに流して詰まらせろ。そうなればトイレットペーパーを設置せざるを得なくなる。それは弱さを受け入れながらも相手を上に置かない戦い方だと。そんな話だった。
所詮自分は何も持っていないというところから出発して、役に立つとかカネになるとかそういうことは考えず、無償の生を生きるしかない、そういうところに相互扶助は生まれるし、とかなんとかそんな話もあった。
ちゃんといろんな先人の言葉を引きながらも、終始、それはまあ恐ろしいテンションで語られる。岩波っぽくない!うるさいけどおもしろかった。
Posted by ブクログ
岩波新書にしては思い切った装丁に惹かれて手に取る。政治思想は元来不勉強分野だが、「アナキズム」についてまとまった形で読むのは本書が初めて。登場する思想家・活動家中、辛うじて名を知っていたのは大杉栄くらい、あとは和洋問わずほとんど聞いたことのない名前の連続でやや戸惑ったが、内容は新書らしくシンプルでわかりやすく、著者の思いがストレートに伝わってくる良書だと思った。
本書を一読して我が身を振り返れば、自分の信条を体現しているわけでもない国家や組織の価値観をいつの間にやら内面化し、当初は確かにあった衝動を忘れてしまったことに無自覚な自分に思い至り、冷や汗が出る。この「他人の自我」に従属する奴隷状態から「棄脱」するには、衝動に基づく行動や共鳴に基づく無償の「相互扶助」を通じて、自分にも制御できない自分の力を取り戻すしかないというのが著者の主張。
研究者として書きたいことを書く地位を得るため、その自分の書きたいことの代わりに周りから評価されることを書かねばならないことの矛盾を良しとせず、伝統的な研究者としての地位に甘んじることなく非常勤講師の道を選ぶという実践を、著者自身が踏んでいるだけに一定の説得力がある。しかも、ここには「アナキズム」という言葉から連想されるようなストイックな堅苦しさや偏狭さは感じられない。それは賛否あろうが「個人に開かれたアナキズム」ともいうべき著者の信条をわかりやすく体現する文体に依るところが大きいのだと思う(やや紋切り型な一人称「おいら」や意外にバリエーションに乏しい間投詞は少々気になったが)。
本書の内容を実践に移すのは簡単ではあるまいが、「ユートピアを志向し続ける意志の力だけはどのような立場に置かれている人間であっても忘れてはならない」という著者のメッセージはクリアーに伝わってきた。今年から高校に行く息子に読んで欲しい。ま、無理に読ませて本当に読むような人間であれば、そもそも本書でいう奴隷根性へ一直線、ということになるのだろうが。
Posted by ブクログ
同じ本を読んでも受け止め方はそれぞれなんだなぁと思った。この文体がまぁまぁ苦手で、笑。
なかなか内容が頭に入ってこなくて苦戦したけど、酔っ払ってる時はなんか、わかるわかるーって思ったんだけど、素面で読むと、なかなか。しかも文体とは別に作者はすごくちゃんと本読んで勉強してるってのが伝わってきて。ハチャメチャしろ!って言うてるけど、ちゃんとしてますやん。ても思った。
なんでも学問になるんだなぁ。研究したら。
わたしはこの本読んで、やりたいことやるのは誰でもいつでもどこでもできる!今しかないから。明日から、来年から、そんなこと言うてたらいつまでもなんも変わらない。正しいか間違ってるか、そんなことはどうでもよろしい。自分の衝動に従うまでだ!
みたいなこと感じたんだけど、わたしの相方は、自分の、世間の当たり前を疑えってことがこの本の主題だろ。って言うてた。
ま、それぞれが受け取ったものをそれぞれが大事にするのがいいよね。みんな違ってみんないい。読書はアナーキズムじゃないですか。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。