栗原康の作品一覧
「栗原康」の「アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ」「伊藤野枝セレクション」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「栗原康」の「アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ」「伊藤野枝セレクション」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
いくぜ極楽、なんどでもっていう話。
少し冗長に感じる部分はあったけど、文体に勢いがあって独特で読んでいて楽しかった。
p. 153はかなしなしばしかばねのくちぬほど
野原のつちはよそにみえけり
ひとはかならず死ぬんだ、その屍は杉ちはてて、野原の土にかえっていく、はかないことだ。でも、みんな自分と土とは無関係だとおもいこんでいる、おろかなことだ。
むしろ、こうおもわなくちゃいけない。どうせひとは土になるのである。それなのに現世に執着して、財産をためこんだって意味がないじゃないか、そんなのぜんぶ捨てちまえ、土になれ、なんにもなくなったまっさらな大地からもういちどやりなおすんだと、そういって
Posted by ブクログ
アナーキズムという単語を起点に、現代の様々な権力により構成された自由の効かない社会を皮肉的に、自由な描写で書き上げたエッセイである。バクーニンやホッブスのリヴァイアサン、マルクスやレーニンを上げながら、人間は自由に生きていくというシステムに支配されているという観点に嘆きを入れる。日本では1000万人が参加したとされる米騒動を例に挙げ、革命の躍動感と歩みを自由に書き上げた、詩であるとも言える作品で、評価するのは個人的に非常に難しいが、ルソーの社会契約など、馴染みの深い偉人の考え、フランスの十月革命などを含んだ社会の変遷を非常にわかりやすくコミカルに、ドラマチックに描いているという点で素晴らしいと