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万国の労働者よ、駄々をこねろ!
コロナ禍でさらに屈折する現代の労働倫理や規範意識。「はたらかざるもの、食うべからず」。私たちはなぜ心身を消耗させながら、やりたくない仕事、意味のない仕事に従事し、生きるためのカネを稼ぐのか。
社会からはいつでも正しい生き方や身の処し方が求められ、もっと頑張れ、努力しろと急き立てられる。そこから逸脱すれば落伍者。そんな世界は正常か?
気鋭のアナキスト文人が、フーコーからグレーバー、『古事記』から『鬼滅の刃』、果ては近所の野良猫までをも俎上にあげながら、資本主義の絶対的な権力性を背景にした労働倫理を相対視し、そこから踊るように抜け出す道を拓く。未来をサボれ!
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Posted by ブクログ
独特の文体に、最初ちょっと面食らう。
が、自分のツボには結構はまった一冊だった。
老後のために貯蓄。
明日ちょっと楽になるために、今日のうちに準備しておく。
こういう考えを美徳として育った。
今日も、明日も、きっとこうしていくのだろう。
ところが、それで長い間やっていくと、ふと気づく。
いつ「楽ができる」未来が来るのか。
このまま終わってしまうのではないか。
自分が何かに囚われている。
金銭に?
あるいはものを所有することに?
それどころか、労働そのものに?
年を重ねていくと、年々この気持ちはリアルに切迫してくる。
こんな心境でいると、この本の記述は刺ささること、刺さること。
筆者のようなアナキストが信じる共同体に、相互扶与の関係で社会がうまく回っていくのかに、にわかには信じられない気持ちが、正直に言えばある。
自分は海賊にもなれないし、ラダイトたちと一緒に運動もできないだろう。
だからこそ、かな。
何かこの本に心が揺さぶられる気がする。
Posted by ブクログ
こんなに熱い本を初めて読んだ。
筆者の栗原さんの言葉を使えば、共鳴して、震えた。
アナキストとか、資本主義の奴隷とか、よくわからない。でも、間違いなく、私は一般常識(と思い込んでいるもの)とか、敷かれたレールとか、古き良きとか、あるかもわからない将来とか、そういうものに縛られて生きていたことがわかった。そのために今我慢しちゃあだめだよねってことも、頭ではわかった。(実行に移せるかはこれから。)
個人的には、ちょっと熱すぎて共感できない部分があった。暴動を、反逆を、破壊を、やれやれ!というような書き方はあまり好きではないな。まあ、言いたいことを我慢して、何もしないのは良くないけど。
労働について根本的に考えてみたことがない人、働くこと自体やだなって思ってる人、よかったら読んでみてください。
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