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Posted by ブクログ
NHKBSで「英雄達の決断」という番組をやっていて、あるとき取り上げられていたのが一遍上人。そしてそのときコメンテーターとしてこの本の著者が出演しており、かれの“アナーキズム研究家“という珍しい肩書きと解説のわかりやすさに惹かれ、彼が一遍について描いた著書を読んでみることにした。
一般的な伝記とは異なり、独特の文体で描かれているので最初はやや面食らう。なんだろう、町田康みたいな感じ。
さすがアナーキストというか。ロックな感じというか。
一遍がいかにして浄土宗に帰依し、そして踊り念仏に目覚めて時宗の開祖となり、諸国を漫遊していくのかをきちんと史実に沿って描きながらも、おそらく著者が一番強調したい、一遍のメンタリティ「すべてが無常であるならば、いっそすべて捨ててしまえ。すべてを捨てて踊ってしまえ」という部分をロックな解釈を踏まえてダイナミックに記述している。
仏教のおしえについても、わかりやすく解説してくれていて、教養書としても読み物としても楽しめた。
すべてが無常だとしたら、いっそ捨ててしまうことが果たしていいことなのかどうかはわたしにゃわからん。
ただ、困ったら「南無阿弥陀仏」と唱えてみようとは思った。時宗は、信心があってもなくても、念仏を唱えれば救われるというのが教えで、そういう楽ちんな心のよりどころはとてもいいと思う。
Posted by ブクログ
いくぜ極楽、なんどでもっていう話。
少し冗長に感じる部分はあったけど、文体に勢いがあって独特で読んでいて楽しかった。
p. 153はかなしなしばしかばねのくちぬほど
野原のつちはよそにみえけり
ひとはかならず死ぬんだ、その屍は杉ちはてて、野原の土にかえっていく、はかないことだ。でも、みんな自分と土とは無関係だとおもいこんでいる、おろかなことだ。
むしろ、こうおもわなくちゃいけない。どうせひとは土になるのである。それなのに現世に執着して、財産をためこんだって意味がないじゃないか、そんなのぜんぶ捨てちまえ、土になれ、なんにもなくなったまっさらな大地からもういちどやりなおすんだと、そういっているのである。
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