慎改康之の作品一覧
「慎改康之」の「言説の領界」「性の歴史IV 肉の告白」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「慎改康之」の「言説の領界」「性の歴史IV 肉の告白」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
序盤が少し難しいものの、最新研究に基づいたバランスの良い入門書。
フーコーについて書かれた新書の入門書は数あれど(いま買えるものだけでも5冊?)、とりあえず一冊だけ選ぶとすれば「これだろう」という感じ(2025年時点)。
フーコーの代表作を順に追っていく構成なので、一冊一冊の掘り下げはないものの、代わりに思想の変遷が明確で小気味よいです。
フーコーは、強面な風体、グロテスクな描写(監獄の誕生)、人間の終焉(言葉と物)といった強烈な印象の思想家ですが、実際は超然とした哲学者のイメージからはかけ離れていて、最後には切実で繊細なテーマに向かっていった…という印象を受けました(読みながら泣きそうになっ
Posted by ブクログ
フーコーの最後の主著の最終巻が死後30年以上たって、ついに出版され、日本語で読める。これだけで、⭐️は5つは決まったようなもの。
「性の歴史」の1巻の「知への意志」で提示されたいわゆる「生政治」「マイクロポリティクス」などなどの概念と「性の解放」に関する言説の分析の鮮やかさは、圧倒的であった。
この話しが、どう展開するのか、期待していたところにでてきた2〜3巻は、なぜかギリシア、ローマ時代の話になって、一般的な性の歴史の記述としては興味深くあるものの、フーコーに期待していたものとは、ちょっと違う感じ。語り口も、なんだか平易で、淡々としていて、死を目の前にしたフーコーの最後の枯淡の境地かな?
Posted by ブクログ
総合書?全て?そういう印象。理解が追いつかない。追いつかないなりに読み進めていた。
科学とか歴史とか医学とか文学とかイデオロギーとか、絶対化とか相対化とかそういう既存の区別や方法を一旦無化するというか、俯瞰するようなスタンス……なのかな。構造主義的な。
意味が無い、などと言って私たちは悩んだり笑ったりします。しかしながらそれらのすべての事象には意味が無いわけではありません。意味があるけれども、意味があることには意味が無いのです。(←ちょっとよくわかりません)
松岡正剛氏が言っていたことそのものだな。テクストが作られるということは、ある個人としての著者が書くというよりもずっと総合的な営為なんだ
Posted by ブクログ
「哲学100の基本」を読んだ後なので、少しは哲学に対する理解が進むかと思い読んでみたが、やはり難しかった。そもそもフーコーの当初よって立っていた「人間学」というものが何なのかが全く理解できなかったので、その後のフーコーの過去の自分の思想からの脱却という流れが理解できないまま読み終わってしまった。ただし、フーコーの考え方が歴史を残されてい文献からありのままに受け止め、そこから人間の言葉と考え方の変遷を客観的に捉えるという「考古学」という考え方と、それにより「狂気」「死」「性」などが人間にとってどのように変わっていきそれが現代にどのような影響を与えているのかということを「権力」の観点から考えるとい