限界便益が、社会的限界費用と個人の限界費用を足したところまでゴミを減らすことが最適。
不法投棄がなくならないのは、逆選択がおきるため。事業者は廃棄物の行き先に興味がなく、処理の費用だけが興味の対象。処理業者は、できるだけ費用を抑えるため不法投棄の誘惑がある。適正な処理をする業者が生き残れない市場にな
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プラスチック製品は1から生産した方がリサイクルよりも安い。
最適なリサイクル率は100%にはならない。リサイクルによる便益が上回る率は自ずと100%ではない。一般廃棄物の最適リサイクル率は、10%程度。リサイクルの費用が高いため。実際のリサイクル率は、20%程度あって、社会的いは過剰なリサイクルが行われている。
リサイクル費用を考えると水平リサイクルが望ましい。
NIMBY(not in my backyard)核廃棄物処理施設などが典型。
PIMBY(prease in my bakyard)にするには、温水プールなどで利便性を高める必要がある。
経済的インセンティブで行動を変える=有料ゴミ袋など。有料化しても実際の費用は4~5倍かかる。ゴミ袋が安い場合、指定袋制で、有料制ではない。
有料化は、料金が上がるとゴミの量が減るが、リバウンドや、市外流出など問題点もある。
産業廃棄物税=27道府県と1政令市で実施。税率が低いと排出事業者にとって負担にならない。
デポジット制=海外ではガラス瓶だけでなくPETボトルも課している。あまり広がっていないのは、事業者の協力が必要で負担が大きいこと、製品価格がデポジット分上昇することを嫌う、すでにリサイクルができている品目もある、などの理由。
拡大生産者主義=EPR=生産者が処理やリサイクルに関係する。PETボトルは85%程度のリサイクル率がある。
家電のリサイクルなど。後払い式。エアコンとテレビの回収率が50%程度、冷蔵庫などは90%以上。
課題は不法投棄、海外に輸出された場合に追い切れないこと。
食品リサイクル法で、発生抑制、再生利用特に飼料、熱回収、減量の順に優先順位が決められている。
食品小売りと外食産業が再生利用が低い。焼却処理のほうが安いので再生利用が進まない、再生利用を偽装した不適正処理などが問題。
食品ロスのために、1/3ルールの見直し。フードバンク活動、フードシェアリングなどの方法がある。
マイクロプラスチックは、微粒子化することと、もともと歯磨きや研磨剤にはいっているマイクロビーズがある。特に後者は、排水の中に混じって流出する。
レジ袋の有料化は、ナッジの役割がある。デフォルトが変わったことで買い物袋を持参するようになった。
欧米ではレジ袋を禁止しているところもある。
プラスチック税が課されているが現在は新型コロナからの復興予算の財源になっている。
レジ袋はプラスチックごみの問題の一部分にすぎない。
モノのサービス化によってゴミが減らせる。product as a service PAAS 。ミシュランはタイヤを売るのではなく、タイヤの機能をサービスとして売り出した。摩耗したゴムを取り替えて次に貸し出す。
シェアリングでモノを減らすと結果的に廃棄物も減らせる。車は動いていない時間がほとんど。
製品の長寿化。
消費者や企業が過度な手間や負担をかけるようでは循環経済は成り立たない。自然な行動が持続可能な社会になる必要がある。