作品一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学
    3.9
    1巻935円 (税込)
    第二次大戦終戦直後のパリで行われた講演をまとめた本書は、私たちが自由でなければならいことの意味と、思索し続けることの意義を、未来への希望とともに語りかける。本書に込められたサルトル哲学の本質を、代表作『嘔吐』や盟友ボーヴォワールとの仕事や関係にも触れながら、混迷を深める21世紀世界にこそ必要な視座として、わかりやすく提示する。
  • いまこそ、希望を
    3.7
    1980年、サルトルの死と時を同じくして「朝日ジャーナル」に掲載され大反響を呼んだ対談の新訳。対談相手のレヴィは、鋭い批判でサルトル最晩年の思想に立ち向かう。生涯にわたる文学、哲学、政治行動などをふりかえりつつ、サルトルは率直に、あたたかく、誠実に、自らの全軌跡を語る。人生を歩んでいくなかで、社会や世界を見つめるなかで、立ち止まって考えるとき、確実な対談相手となりうるのがサルトルだ。
  • 自由に老いる
    -
    1巻1,320円 (税込)
    シングルライフの「知の達人」がユーモラスに綴る老いの苦笑い シングルライフを貫き、著者はいつのまにか「80歳のおひとりさま」となった。大学で教鞭をとり、サルトル研究者として、実存主義の徒としてきてきた「知の人」が、ある日突然直面した老い。『60代の私は老いという言葉に無縁だった。定年退職して以後の生活は〈希望〉にみちていた。次の人生のステップを夢見る〈中高年〉の気分でいた。こうした私のオプチミズム(楽天主義)に鉄槌を下したのが、70歳を越した頃に突如やってきた難聴である。』既婚でも独身でも、最後はみな「おひとりさま」になる。身体との付き合い方は?異性関係は?これから先の未来は?サルトル研究の碩学が、知性とユーモアを織り交ぜながら綴る「自由に老いるおひとりさまのあした」!
  • 人生を正しく享受するために
    -
    1巻850円 (税込)
    私たちの人生は細々とした無数の選択と排除からなっている──。文学や哲学に精通するサルトル研究の第一人者が、幅広い分野の名作から「いい言葉」を取り上げ、人生について考える。テーマは、選択、孤独、好奇心、恋愛、嫉妬、演技、快楽、裏切りなど約20題。
  • 加藤周一 二十世紀を問う
    3.8
    1巻880円 (税込)
    言葉を愛した人・加藤周一は、生涯に膨大な書物を読み、書き、そして語り続けた。それはまた、動乱の二十世紀を生きぬきながら、日々の体験を深く考え、問い直し、表現する生でもあった。同時代を生きてきた著者が、我々の未来への歩みを支える力強い杖として、今ひとたび彼の言葉を読み直しつつ、その全体像にせまる。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

    Posted by ブクログ

    サルトル“実存主義”を知る入り口になる本で、わかりやすく書かれていて、役に立った。
    最近読む本には、普通に“実在”“実存”という言葉が説明もなく頻繁に出てきて、小説の内容を深く理解する上で、どうしても無視できなくなってきていた。1960年代に流行だった思想なのかな。
    自分が世界に向けて積極的に“アンガジェ”できているかというと、実際してないと思う。
    また、自分の本質は自分の意思で自由に決められる(他人の自由も含めた上で)とは言っても、いい方に自分を作っていくのは、やっぱり努力が必要。
    なので、自分はどうしても偶然性の生き物でしかいられないなと思う。
    個人の視点から始まり、他人が存在する社会に参

    0
    2025年09月05日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    サルトル、という名前をよく聞くが、何を考えた人なのか、はあまり理解できていなかった人。
    彼の思想や考え方を知りたいと思い、本書を手に取った。
    この本は、実存主義とは何か、を入り口にして、サルトルの実存主義の原点とも言える小説嘔吐を中心に、哲学書存在と無など他の作品も紹介。加えてサルトル自身の人生や、その思想と行動の変遷についても触れながら、実存主義がいかにして希望の哲学を語るようになっていったかを多角的に探っていく。

    冒頭、原子爆弾が、人類全体を破滅させうる技術であることを示唆し、「もしも人類が存続し続けていくとするなら、それは単に生まれてきたからというのではなく、その生命を存続させようとい

    0
    2025年07月17日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

    Posted by ブクログ

    サルトルの思想である実存主義の二つの定式「実存は本質に先立つ」と「人間は自由の刑に処されている」をサルトル自身の小説から引用したり、彼の生き方に触れて解説してもらった。

    また、後半にはアンガジュマン(自分自身を参加させる(拘束する)の概念や戦争時代のサルトルが感じていたこと、政治などへの参加していた歴史について語られていた。

    ボーヴァワールとの自由契約も興味深かったが、サルトル自身のド派手な生き方にも驚きが走った。

    実存に先立ち、自由の刑に処されているからこそ、
    人間はどうあるべきか?現代に置き換えて思考し、その上で来る未来に向けて準備すること(時代がどう移ろいでどのように捉えていくべき

    0
    2025年02月19日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    未来-目的-希望。
    これまで実存主義のヒューマニズムを誤解していた。
    20世紀にこんな力強く希望を持った哲学者がいるとは知らなかった。
    21世紀、がんばろう、と思える一冊。

    0
    2022年05月12日
  • 加藤周一 二十世紀を問う

    Posted by ブクログ

    生涯に沢山の言葉を残した加藤周一の著作を初期からたどりながら、その言葉と考えを探る小論。新書であるが、それを超えた範囲で、重厚な小論であった。文学、美術、社会評論に関して、その意味、意義を時代や周りの人達との関係を含めて論じられていた。加藤周一の社会的活動についてグラムシの言葉を通じて述べられていた「知性のペシミズム、意志のオプチミズム」という発想は、今の時代だからこそより希望の灯となる。

    0
    2015年11月23日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!