海老坂武のレビュー一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    サルトル“実存主義”を知る入り口になる本で、わかりやすく書かれていて、役に立った。
    最近読む本には、普通に“実在”“実存”という言葉が説明もなく頻繁に出てきて、小説の内容を深く理解する上で、どうしても無視できなくなってきていた。1960年代に流行だった思想なのかな。
    自分が世界に向けて積極的に“アンガジェ”できているかというと、実際してないと思う。
    また、自分の本質は自分の意思で自由に決められる(他人の自由も含めた上で)とは言っても、いい方に自分を作っていくのは、やっぱり努力が必要。
    なので、自分はどうしても偶然性の生き物でしかいられないなと思う。
    個人の視点から始まり、他人が存在する社会に参

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    2025年09月05日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    ネタバレ

    サルトル、という名前をよく聞くが、何を考えた人なのか、はあまり理解できていなかった人。
    彼の思想や考え方を知りたいと思い、本書を手に取った。
    この本は、実存主義とは何か、を入り口にして、サルトルの実存主義の原点とも言える小説嘔吐を中心に、哲学書存在と無など他の作品も紹介。加えてサルトル自身の人生や、その思想と行動の変遷についても触れながら、実存主義がいかにして希望の哲学を語るようになっていったかを多角的に探っていく。

    冒頭、原子爆弾が、人類全体を破滅させうる技術であることを示唆し、「もしも人類が存続し続けていくとするなら、それは単に生まれてきたからというのではなく、その生命を存続させようとい

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    2025年07月17日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    サルトルの思想である実存主義の二つの定式「実存は本質に先立つ」と「人間は自由の刑に処されている」をサルトル自身の小説から引用したり、彼の生き方に触れて解説してもらった。

    また、後半にはアンガジュマン(自分自身を参加させる(拘束する)の概念や戦争時代のサルトルが感じていたこと、政治などへの参加していた歴史について語られていた。

    ボーヴァワールとの自由契約も興味深かったが、サルトル自身のド派手な生き方にも驚きが走った。

    実存に先立ち、自由の刑に処されているからこそ、
    人間はどうあるべきか?現代に置き換えて思考し、その上で来る未来に向けて準備すること(時代がどう移ろいでどのように捉えていくべき

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    2025年02月19日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    ネタバレ

    未来-目的-希望。
    これまで実存主義のヒューマニズムを誤解していた。
    20世紀にこんな力強く希望を持った哲学者がいるとは知らなかった。
    21世紀、がんばろう、と思える一冊。

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    2022年05月12日
  • 加藤周一 二十世紀を問う

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    生涯に沢山の言葉を残した加藤周一の著作を初期からたどりながら、その言葉と考えを探る小論。新書であるが、それを超えた範囲で、重厚な小論であった。文学、美術、社会評論に関して、その意味、意義を時代や周りの人達との関係を含めて論じられていた。加藤周一の社会的活動についてグラムシの言葉を通じて述べられていた「知性のペシミズム、意志のオプチミズム」という発想は、今の時代だからこそより希望の灯となる。

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    2015年11月23日
  • 加藤周一 二十世紀を問う

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    海老坂氏のサルトルについての本(題名は忘れた)を大学生のとき読んだ。本棚の一番良いところに置いて、時々読んでいた。懐かしい。
    この本の中では、海老坂氏が自身と境遇が似ている(戦争の体験がある、東大出身、分筆業)加藤氏に親しみを感じているような記述が所々ある。
    独りよがりに見えずに微笑ましく映るのは、真剣に思考して、書いてきた年月の重みを私が二人に感じるからだろう。
    現実をただ受け入れるのではなく、理想をもって世界を観察する。ある意味、加藤氏も海老坂氏も少年のようだ。

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    2014年03月02日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    この本は、サルトルの「実存主義とは何か?」について書かれた本です。
    「本質は実存に先立つ」とは、サルトルの有名な言葉ですが、サルトルの考えがとてもよくわかる言葉だと思いましたー!
    過激な思想等にも使われた哲学という感じも、ありますが内容的にはとても理解できるものでした!
    サルトルの考えの概要がわかりやすく掴めて参考になりましたー❗️

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    2025年09月14日
  • いまこそ、希望を

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    晩年のサルトルと秘書のベニィ・レビィとの対談記録である。対談編ということで、読みやすくはなっている一方で、哲学的な基本概念を理解していないとなかなか追いつけないだろう。特に「8.政治よりももっと根本的な」以降は、「友愛」と倫理や暴力の関係性の話がメインとなっており、「友愛」の概念をある程度知識がないと理解が難しいだろう。やはり「希望」を語るには、過去の革命や、当時起きていた植民地解放運動の話を抜きには進めることはできない。現代は場所が変わっただけで、世界情勢はサルトルがいた時代と近くなってきているような気がする。仮にサルトルが今も生きていたら、技術や経済だけが発展したような、今日の世界に対して

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    2022年12月17日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    無知過ぎるんだけど、実存主義は結構古くからの思想かなと思ったら、戦後からだったのか。
    読むと解放と不安の時代だからこそ生まれたのだと納得。

    「実存が本質に先立つ」というのは何となく分かっていたけど、
    「人間は自由の刑に処されている」というの実存主義からなのね。
    改めて諸々を神様のせいに出来ないから、自分で決定し、理由を見い出さなければならない…「人間って面倒くせえ」って事を噛みしめてしまった。

    あと、私と物の関係だけでなく、他者からのまなざしによって自分の存在が規定されるとあったけど、
    そういう意味では神はいないけど世間という神の逆鱗に触れないように生きているなと思った。
    ただ、他者のしが

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    2021年06月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    シンエヴァを見た後に、実存主義を知ろうと思い呼んでみた。

    サルトルについて1冊でよくわかるようになっており、全体的には良かったが、途中説明不足に感じるところがあったので星4。

    「実存主義」が元々フランスにおいてはみ出しものの「若者」(第二次対戦前後)を表していたということは、世の中への不審を抱く現代人にも通ずる。

    「アンガジュマン」と「自由の受難」の概念は、逃げたってどうしようもなく、それならば主体的に生きようという立ち直りであり、なるほどと感じられた。

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    2021年03月17日
  • いまこそ、希望を

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    サルトル最晩年の対談『いまこそ、希望を』
    1980年に掲載されたこの対談本では、サルトルの思想に触れることができる。

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    2019年03月18日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    意外と魂には響かなかった。
    実存主義といえば、サルトルといえば、本質などなく自分で選択し、それを引き受けて生きていくんだという熱いメッセージを期待していたが、期待してしまったがゆえにあまり響かなかった。
    眼差しや嘔吐、そして実存についてはサルトルの半生とともによくまとまってはいると思う。

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    2025年11月03日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    サルトルの実存主義とは何かの解説本。他の書籍も引用しながら、サルトルの思想を述べている。

    以下、自分用のメモ。

    サルトルは実存主義を以下のように定式している。
    第一の定式が、「実存は本質に先立つ」。
    第二の定式は、「人間は自由の刑に処せられている」。

    実存とはこの世界に存在することであり、本質とはどのように作られたかや、その存在理由といった総体。

    仮に全知全能な神が存在すれば、本質が実存に先立つ。しかし、神がいないのであれば、人間は存在が先にあり、その後に本質がわかる。つまり、人間は、後天的に作られていく。

    ここに主体性や投企、自由が絡んでくる。サルトルが希望にこだわっているのも、

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    2025年06月05日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    サルトルの解説自体は素晴らしいのに特別編コラムで全部台無しだよ。「現代はサルトルを履き違えた活動家が跳梁跋扈してるよな」と思いながら読んでたら著者が見事にその落とし穴にハマっていたというどうしようもないオチが付いた。SEALDs礼賛とかアホかと。「3つの籠に5個の卵を詰め込むやつには、早めに風穴を開けるべし」サルトル自身が遺したこの言葉を著者には送りたい。
    それはさておき、サルトルの哲学を理解するための入門書としては悪くないと思う。自らを社会に投げ込むことで知られる実存主義者がなぜできあがったのか、そのプロセスを丁寧に説明している。それだけに最後の蛇足が非常に残念。

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    2024年08月11日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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    最後の加筆した部分が上滑りしていて、残念。
    サルトルそのものの人生と思想の紹介はよくまとまっていた。

    「実存は本質に先立つ」
    「対他的」

    読んでいたら、既視感が。やはり、すでに読んでいた。2024/8/4

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    2024年04月02日
  • NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か 希望と自由の哲学

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     実存主義については本書よりも岩波新書のものを勧める。実存主義を理解するのに、サルトルの三角関係は知らなくてもいいのではないか。
    しかし、この人は知識人だ。
    参考文献は隅の隅まですっかり載せた方がいいと思われる。

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    2023年09月05日
  • いまこそ、希望を

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    本書は、かのサルトルが秘書のレヴィの問いに答えるかたちでまとめられた対談である。終盤、自分は長くてあと5年で死ぬだろうと語るサルトルだが、このわずか数カ月後に74歳で亡くなってしまう。身体の至るところにガタが来ていたという。日本ではサルトルの死とほぼ同時期に発表され、大きな反響を呼んだ。

    ボーヴォワールはじめ、サルトルに近しい人たちは、この対談を読んだとき驚愕したという。そして強い怒りとともに、発表を控えるようにサルトルに進言した。その内容が、彼のこれまでの哲学からかけ離れたものだったからだ。彼らには、老いて思考力が衰えたサルトルを、40も年若のレヴィがうまく誘導して、自分に都合のいいように

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    2022年04月09日
  • 加藤周一 二十世紀を問う

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    戦後を代表する知識人の一人である加藤周一の生涯と思想について、著者自身の観点から比較的自由に語っている本です。

    加藤周一については、鷲巣力や成田龍一といった論者たちがその思想的経歴について立ち入った考察をおこなっていますが、本書はフランス文学を専攻し、加藤に近い立場から文学や思想、政治についての評論をおこなっている著者が、加藤の著作を読み解きながら、ときに疑問を提出しつつ、彼の思想にせまっていく試みだといえるように思います。

    著者は、戦後の加藤が「エゴイズムを拡充した高次のヒューマニズム」を掲げ、「作家は自己の戦争体験から出発せよ」と主張した荒正人を批判していたことに着目して、「観念によっ

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    2018年12月22日
  • 加藤周一 二十世紀を問う

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    ネタバレ

    海老坂武『加藤周一 二十世紀を問う』岩波新書。西のオム・ド・レットルがベンヤミンと仰げば、東のそれは紛れもなく加藤周一だろう。本書は、加藤への敬愛を込め、出生から膨大な作品群に至るまで丁寧に見ていく秀逸な加藤論であり加藤伝。創作から批評まで幅広い全望を見事にスケッチする。

    加藤は政治的であり政治的でなかったのが最大の謎だ。しかし著者は加藤のengagementを政治的それと矮小化せず、知のそれと捉えることでその疑問に答えようとする。即ち全体人間としてのそれである。本書で知る挿話も多くおすすめ。

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    2013年05月29日
  • 加藤周一 二十世紀を問う

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    60年安保のときのノンポリとその後の留学の原因は、もしかすると中学時代、まったく友人が居なかったことに起因するのではないでしょうか。
    若い頃、「たむろ」することが嫌いだった人は、自然と「さわぎ」は嫌うものです。
    人が群れたりする喧騒というのは、生理的にいやなんですね。
    そういう生理的なものが加藤の思想にも影響していたのではないかと思うのです。

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    2013年05月29日