海老坂武のレビュー一覧

  • 加藤周一 二十世紀を問う

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    ネタバレ

    海老坂武『加藤周一 二十世紀を問う』岩波新書。西のオム・ド・レットルがベンヤミンと仰げば、東のそれは紛れもなく加藤周一だろう。本書は、加藤への敬愛を込め、出生から膨大な作品群に至るまで丁寧に見ていく秀逸な加藤論であり加藤伝。創作から批評まで幅広い全望を見事にスケッチする。

    加藤は政治的であり政治的でなかったのが最大の謎だ。しかし著者は加藤のengagementを政治的それと矮小化せず、知のそれと捉えることでその疑問に答えようとする。即ち全体人間としてのそれである。本書で知る挿話も多くおすすめ。

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    2013年05月29日
  • 加藤周一 二十世紀を問う

    Posted by ブクログ

    60年安保のときのノンポリとその後の留学の原因は、もしかすると中学時代、まったく友人が居なかったことに起因するのではないでしょうか。
    若い頃、「たむろ」することが嫌いだった人は、自然と「さわぎ」は嫌うものです。
    人が群れたりする喧騒というのは、生理的にいやなんですね。
    そういう生理的なものが加藤の思想にも影響していたのではないかと思うのです。

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    2013年05月29日