保阪正康の作品一覧
「保阪正康」の「「檄文」の日本近現代史 二・二六から天皇退位のおことばまで」「そして官僚は生き残った 内務省、陸軍省、海軍省解体―昭和史の大河を往く〈第10集〉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「保阪正康」の「「檄文」の日本近現代史 二・二六から天皇退位のおことばまで」「そして官僚は生き残った 内務省、陸軍省、海軍省解体―昭和史の大河を往く〈第10集〉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
昭和初期の多くの首相答弁は建前として国民生活の為の経済活性化を狙っての発言が目立つが、本質は軍事費への負担増を如何に対処するかが伺え、軍拡への抑止のたびにテロによって首相が暗殺、抑制された。また、金本位制、金輸出解禁などの政策の陰で操る政治家の一部が大儲けしている姿も垣間見える。当時、景気回復のためには戦争は必須であるという軍需関係の政治家vs軍拡を止め軍需・軍事費削減を図ろうとする政治家の対立構造となったが、国民生活よりも国家主体の軍事的発想が国民を幸せになると解き、陸軍などの圧力から無責任な軍拡への勢いが目立った。
現代のこの「平和論」vs「戦争論」では、ロシアが言う「核の使用もありえる」
Posted by ブクログ
本書は「日刊現代」に連載された記事を抜粋して構成されており、昭和100年を前に昭和前期の激動期であったアジア・太平洋戦争、戦時下の様相、そして敗戦の流れを短編でまとめた。第1章では、「日米開戦への道」として戦争に至る外交政策や近衛文麿、東条英機、松岡洋右などの人物評価の検証を行う。第2章では、「戦争の真の姿」として、東条英機の弾圧政治、学徒出陣の運命などを検証する。第3章では、「いかにして戦争は終結に至ったのか?」として、鈴木貫太郎の登場から、ポツダム宣言受諾の経過を検証し、敗戦か、終戦かを問う。第4章では、「平民新聞は時代をどう伝えたか」として、大逆事件の幸德秋水や堺利彦らの言論活動を検証
Posted by ブクログ
昭和だろうと平成だろうと令和だろうと天皇皇后両陛下が大いに語るなんてあるだろうか――。この本も大いに語っているわけではないけど、ちょっと知らなかった明仁さま、美智子さまの姿が感じられる貴重な内容だと思う。
保阪さんと半藤一利さんが2013~2016年に断続的に数回、天皇皇后両陛下に招かれて歓談したときのことが書いてある。えっ、こんなことまで書いていいのかななんて思うような、明仁さまの邪気がないゆえか我を張ってなのかと思わせる発言のことが書かれていたり、保阪さんも平成天皇と明仁天皇の間に二面性がなく過ごしているのではないかと書いているけど、これって言い換えれば公と私というか象徴と私人の間を自由に
Posted by ブクログ
本書は、2022年1月から12月まで「保阪正康が語る昭和史の謎」の講座を再編集し、大幅に加筆修正した作品である。よって、ロシアのウクライナ侵略の視点は含まれるが、ガザの問題は、含まれていない点を留意した上で、読み進める必要がある。とはいえ、世界がウクライナ戦争で大きく揺らぎ、長期化していく中で、「核抑止力下の平和論」の危機を指摘する。
明治からアジア太平洋戦争を「近代史」とし、日本の敗戦以降を「現代史」とした上で、明治以降、戊辰戦争や西南戦争などの内戦を経て、欧米列強に負けまいとした侵略戦争と植民地支配に加わった日中戦争、日露戦争、第1次世界大戦、アジア太平洋戦争・第2次世界大戦の74年間