保阪正康の作品一覧
「保阪正康」の「なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)」「石橋湛山の65日」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「保阪正康」の「なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)」「石橋湛山の65日」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
昭和史で有名な著者が、昭和を語る上で、三人の首相を挙げていて、その一人にフォーカスをあてた著作です
とりとめもないですが、印象に残った部分を書きます
・握手を選挙に持ち込んだのは、日本では角栄が最初だったらしい 立礼文化なのに不思議だなぁとは思っていたのですが、なるほど角栄なら有り得そうでした
・権力の頂上を目指すためには、大将に取り入ることと、「人の悪口を言わない」ことが大事とのことです 敵を作らず、自分を好いてくれている広大な中間地帯を作っておくのが重要らしいです
・大平正芳さんは、外務大臣より良いポストを求められたのに、日中の国交正常化への意欲から外務大臣を選んだとのことでした なんとな
Posted by ブクログ
戦後80年日本は平和を享受してきた。私自身もその中で豊かさを享受してきた1人だが、日本の平和は日米安保つまりアメリカ軍に守られた歪んだ平和という事実がある。
日本は2度と戦争はしてはいけないという意見を否定する人は少ないだろう。そのための手段が左派と右派で大きく異なる。
筆者は唯物史観をベースとした左派も皇国史観をベースとした右派も否定し、あくまで実証主義をベースとして歴史を客観的にみるべきと主張する。
日本はペリーの来航以来、戦前も戦後も現在も良くも悪くもアメリカの影響を受け続けている。
無批判に戦前の軍国主義を否定し、戦後民主主義を肯定するのは思考停止であり、自分の頭で平和とは何か、どうや
Posted by ブクログ
戦後80年の節目に本書を読みました。そこに並ぶ言葉は、人々を縛り、命を奪い、社会を沈黙へと追い込んだ「嫌な言葉」でした。
特に「国民は無色」という表現に震えました。権力が人を“無色”とみなし、思考を奪う危うさ。私たちは一人ひとり声を持ち、それを発することで社会は形づくられるのだと痛感しました。
また「諦観」という言葉が示す、恐怖と無力感に支配された時代の重さ。戦争は戦場だけでなく、人々の心をも支配していたのだと深く考えさせられました。
そして「軍人である前に人間である」という言葉は、今の私にとって「会社員である前に人間であれ」と響きました。立場よりもまず人としての倫理を大切にすべきだと。
言葉