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「デス・バイ・ハンギング」――。東京裁判(極東国際軍事裁判)でA級戦犯7名に絞首刑判決が下ってから60年。「日本の軍閥」は正しく裁かれたのか?! 「歴史の暗部」は明らかになったのか?! 裁かれた側と裁いた側が負う責務とは?! ――そして戦後ニッポンは、果たして変わったのか?! 壮大なる歴史ドラマに隠された数多くの教訓を、どう受け止め、どう伝えるか。昭和史研究の第一人者が新史料を得て、その歴史的意義と次世代の責務を問いなおす。好評『昭和史の教訓』に続く注目作。
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Posted by ブクログ
「あとがき」で著者が書いているが、「東京裁判」と聞いただけで「高い山」と思っていたうちの一人である。本書を読んでみて感じたことは、「東京裁判」を読み解くことで、なぜ日本が無謀な戦争に突入していったかをある程度体系的に理解できるということである。 別件ではあるが、この20年来、著者の史観に共感を...続きを読む覚えてその著書を読み続けているのだが、ここに来て、本当にその史観に共感することが正しいのかをあえて疑ってみたいと思っている。しかし、あの右翼的史観(昨今におけるAPA論文の選者や小林よしのりの考え)は生理的に受け付けず真剣に読む気がしないのもまた事実である。誰か両方の史観を客観的に論じてくれないものか?
東京裁判から60年。本来なら歴史の領域に入っていかなければならないのだが、法務省の地下に眠っているとされてきた裁判の検察側、弁護側の証拠文書が平成11年に国立公文書館に実は移されていた。 そして、国立公文書館が平成18年12月からその一部の整理を終えたことを明らかにし、それが徐々に公開されてきてい...続きを読むる。 著者は、激動を生きた世代の責務として、昭和前期からの軍人、政治家などの行動を分析し、どのようなプロセスで無謀な戦争へと突き進んでしまったのか。 東京裁判の記録、当事者などの証言を元に、詳細に分析したものである。 この裁判が問うていることの真の意味を日本社会は今後に生かしていかなければならない。
[ 内容 ] 東京裁判(極東国際軍事裁判)とは何だったのか!? 勝者による「復讐裁判」と片づけてよいのか? 史実から目を背けるのは「逃避」である。 壮大なる歴史ドラマに隠された数多くの教訓を、どう受け止め、どう伝えるか!? 新史料を得て世に問う、保阪正康流理性史観。 [ 目次 ] 序章 昭和史清算...続きを読むのひとつの形 第1章 裁判の全体図―可視と不可視の部分 第2章 裁いた側の論理と歴史的責任 第3章 裁かれた側の弁明とその義務 第4章 判決のもつ意味と戦後社会 終章 六十年目の東京裁判、歴史への道 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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