【感想・ネタバレ】太平洋戦争、七つの謎 ──官僚と軍隊と日本人のレビュー

あらすじ

太平洋戦争の開戦を決めたのは誰か? 山本五十六はなぜ戦死したのか? 近年発掘された新資料で七つの謎を解明する。

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Posted by ブクログ

分析ではなくあくまでジャーナリストの随想、ただし非常に説得力がある。なぜあの戦争を始めてしまったのか、という問いに対しクリアカットなシナリオを次々と提示。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

★★★2019年3月レビュー★★★


太平洋戦争七つの謎と称して、第一章から第七章までの構成だが、特に重要だと思われるのは
「第一章 誰が開戦を決めたのか」
「第六章 誰が終戦を決めたのか」
この2点だと思う。


まず、「誰が開戦を決めたのか」という問いに対しては「官僚が決めた」と筆者は述べている。憲法上は天皇の直属である軍事官僚が中心になって決めたと。また、五・一五事件で示されたような世間の残酷さも見逃せないという。


次に「誰が終戦を決めたのか」という問いに対しては、「最終的な判断は昭和天皇が下した」と述べている。ポツダム宣言を熟読し、自らの判断で「これなら受諾してもよい」と考え、たった一人で連合国に戦いを挑んだというのが筆者の見方だ。


特攻部隊に関する疑問、国民の意識(戦争を知らない庶民)、様々な角度から太平洋戦争を見つめなおす。
人々からは戦争の知識がどんどん減っている。
今こそ戦争を学びなおす時だろう。

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2019年03月26日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
開戦、特攻作戦、敗戦そして本土決戦…あの戦争に官僚たちがはたした役割とは何か。

[ 目次 ]
第1章 誰が開戦を決めたのか?
第2章 戦時下の国民は戦争をどう捉えていたのか?
第3章 山本五十六はなぜ前線に行って死んだのか?
第4章 なぜ人を武器にする戦略が生まれたのか?
第5章 日本の軍事指導者たちの敗戦の理由
第6章 誰が終戦を決めたのか?
第7章 もし本土決戦が行われていたらどうなっていたのか?

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年05月24日

Posted by ブクログ

「戦場を知らない人が戦争を語る言は、どこか観念的であり、道徳的である」。この言葉が示す様に、現代に生き戦争史を語る多くの人々は戦場も戦争も経験していない。一昔前なら、当時の参謀クラスや司令官クラスが戦後に自身の経験や判断の経緯などを雄弁に語る書籍も多かったが、それも戦場を体験した内容のものは、全体の中ではごく僅かだ。自身は戦場から遠い場所に身を置きながら、俯瞰的に捉えたものが多く、弾が飛び交い爆弾が炸裂する様な、最前線の兵士の体験とは異なる。だからと言ってそれらに真実味が無いという訳ではなく、戦場とは違う場所から見た戦争体験は、一兵士と違う場所から当時の戦争をリアルに告白するものとして、その後の戦争の反省と平和の構築に役立つものが大半だ。
一方で自身が飢えや熱さ寒さと対峙し、一瞬の戦闘で命を失いかねない危険な最前線にいた兵士の体験記は多くない。敵兵士と矛を交える前に、飢えや感染症と闘い、常に命の燈を風に晒した様な体験は語られる事が少ない。それらの声に耳を傾けて(執筆当時で)4000人ばかりを取材してきた筆者、保阪正康氏が太平洋戦争について語る講演内容を集めたものが本書の内容となっている。本当の戦場を知る人間は、極限状態の自身の経験を言葉や文字にする事も難しいのかもしれない。それを書籍に起こそうとすれば、記憶に残る当時のシーンやなくなった戦友の顔を思い出さなければならない。記憶の奥に閉じ込め、生涯封印した想いを改めて思い起こす事は、戦場のリアルを知る兵士達にとっては非常に辛い事である、というのは容易に想像がつく。
本書は戦時中に生まれた世代である筆者が、かつての日本の経験した大戦争について、様々な観点から語る内容となっている。戦争がなぜ始まったのか、稀代の天才山本五十六とは、肉体そのものを武器にする特効、そして敗戦に向かう日本の姿と、そこにいた天皇の存在について語っていくものとなっている。技術内容としては良くあるよく知るものが多いが、定期的にこうした内容を振り返り、繰り返し繰り返し記憶に深く刻んでいくことは大切だと感じる。人は忘れる生き物であるが、誰かが後世にこれらの記憶を引き継いでいかなければ、再び過去の過ちを犯しかねない。世界中が自国優先主義で他国の利益を奪うことばかりに目を向ける今、過去の戦争に至った背景と同じ空気を感じたりしないだろうか。静かに目立たずに足元の地面がゆっくり沈み込む様な、沼にいる感覚。混沌とする世界で、再び世界がかつての戦争と同じ方向に進まないためには、過去の戦争の悲惨さや、戦争に至った背景を学ぶ事が有効だ。本書は真新しさではなく、今一度振り返るといった書籍に仕上がっている。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

うーん、帝国軍人が、こんなにいい加減だったとは。
開戦を決めたのが、たかが、官僚だったとは。
落とし所も決めずに戦いに入ったとは。
精神力だけでなにができると思っていたのか。
計算もできずに、独走していたとは。
陛下の御聖断が、本当の御聖断だったとは。
もう少し終戦が長引けば、恐ろしいことになっていたとは。

一部が優秀でも、現場が強くても、これではどうにもならん。


本当に、バカだったんだな。

なんで日本の教育は、近代史をやらねえんだ。
亡国への謀略としか思えんのだが。

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2019年07月13日

Posted by ブクログ

章立てが明快で、内容も平易でわかりやすい。気になったのが戦争を始めたのは官僚組織の負の面、報道の機能マヒ、調子悪いときの大本営発表のだまる・嘘をつくという行動…あれ、今なんか似たようなことなってないですか? と思ったり。ともかく、歴史の教訓を生かさねば。

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2011年04月09日

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