【感想・ネタバレ】太平洋戦争、七つの謎 ──官僚と軍隊と日本人のレビュー

あらすじ

太平洋戦争の開戦を決めたのは誰か? 山本五十六はなぜ戦死したのか? 近年発掘された新資料で七つの謎を解明する。

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Posted by ブクログ

★★★2019年3月レビュー★★★


太平洋戦争七つの謎と称して、第一章から第七章までの構成だが、特に重要だと思われるのは
「第一章 誰が開戦を決めたのか」
「第六章 誰が終戦を決めたのか」
この2点だと思う。


まず、「誰が開戦を決めたのか」という問いに対しては「官僚が決めた」と筆者は述べている。憲法上は天皇の直属である軍事官僚が中心になって決めたと。また、五・一五事件で示されたような世間の残酷さも見逃せないという。


次に「誰が終戦を決めたのか」という問いに対しては、「最終的な判断は昭和天皇が下した」と述べている。ポツダム宣言を熟読し、自らの判断で「これなら受諾してもよい」と考え、たった一人で連合国に戦いを挑んだというのが筆者の見方だ。


特攻部隊に関する疑問、国民の意識(戦争を知らない庶民)、様々な角度から太平洋戦争を見つめなおす。
人々からは戦争の知識がどんどん減っている。
今こそ戦争を学びなおす時だろう。

0
2019年03月26日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
開戦、特攻作戦、敗戦そして本土決戦…あの戦争に官僚たちがはたした役割とは何か。

[ 目次 ]
第1章 誰が開戦を決めたのか?
第2章 戦時下の国民は戦争をどう捉えていたのか?
第3章 山本五十六はなぜ前線に行って死んだのか?
第4章 なぜ人を武器にする戦略が生まれたのか?
第5章 日本の軍事指導者たちの敗戦の理由
第6章 誰が終戦を決めたのか?
第7章 もし本土決戦が行われていたらどうなっていたのか?

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年05月24日

Posted by ブクログ

うーん、帝国軍人が、こんなにいい加減だったとは。
開戦を決めたのが、たかが、官僚だったとは。
落とし所も決めずに戦いに入ったとは。
精神力だけでなにができると思っていたのか。
計算もできずに、独走していたとは。
陛下の御聖断が、本当の御聖断だったとは。
もう少し終戦が長引けば、恐ろしいことになっていたとは。

一部が優秀でも、現場が強くても、これではどうにもならん。


本当に、バカだったんだな。

なんで日本の教育は、近代史をやらねえんだ。
亡国への謀略としか思えんのだが。

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2019年07月13日

Posted by ブクログ

章立てが明快で、内容も平易でわかりやすい。気になったのが戦争を始めたのは官僚組織の負の面、報道の機能マヒ、調子悪いときの大本営発表のだまる・嘘をつくという行動…あれ、今なんか似たようなことなってないですか? と思ったり。ともかく、歴史の教訓を生かさねば。

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2011年04月09日

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