太平洋戦争の失敗・10のポイント

太平洋戦争の失敗・10のポイント

650円 (税込)

3pt

4.3

真珠湾攻撃に始まり、終戦の玉音放送に終わった太平洋戦争。国力のすべてを傾注して戦い抜いた三年九ヵ月、しかしその結末はあまりに悲惨であった。大勢はすでに決しながら、多くの人的・物的損害を被ってなお遂行され続けた戦争。当時の戦争指導の諸相をつぶさに検証するとき、そこには近代日本の矛盾がすべて凝縮され、日本人のありのままの姿が見事にさらけ出されていると筆者はいう。大局の見失い、希望的観測に終始し、精神主義に陥り、現場の実情を観ずに繰り返されたミスリードの数々。その萌芽は、すでに大戦果をもたらした真珠湾攻撃の段階からあった。とくに連合艦隊指令長官・山本五十六が戦死すると、問題点・矛盾は急速に先鋭化していく。本書は、ミッドウェー敗戦、ガダルカナル撤退、アッシ島玉砕、インパールの惨劇といった代表的事例を中心に、10のテーマをもとに失敗の本質を鋭く分析、日本と日本人に痛切な教訓を投げかける力作評論である。

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太平洋戦争の失敗・10のポイント のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年01月08日

    「負けを認めたくない」と安いプライドを惜しみ、いつの間にか「負けるわけがない」という妄想に取りつかれた。そしてその根拠無き妄想が、取り返しのつかない破滅を招いてしまった……なんだか今の日本とダブるなぁ。

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    Posted by ブクログ 2021年02月10日

    太平洋戦争に関する10の論点を大きな視点でとらえて、簡潔に穏やかに解説してくれます。
    ミクロな知識を得るというよりも全体的、マクロ的にみた位置付けを理解するのに適しているように思います。
    戦争指導者に対する一面的な批判をするのでなく、政府、軍、国民、いろいろな角度から公正に検証を重ねている印象です。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月10日

    太平洋戦史について書かれていますが、現代の日本国が持つ根本的な問題点、欠陥が未だに変わらず継続しているような気がしました。

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    Posted by ブクログ 2014年07月19日

    太平洋戦争における詳細な戦闘記録を求める読者には向かないが、主要な作戦の結果(失敗)の背景がストーリー仕立てで紹介されており、理解を深めるのに役立った。記載されている事実も類書と相違するものはほとんどない。

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