ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
北方四島、竹島、尖閣諸島。出口が見えない三つの領土問題は解決可能なのか?昭和史と外交交渉の専門家二人が、具体的かつ実行可能な解決策を大胆に提示する。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
領土問題について体系的に知ることができた 北方領土竹島尖閣それぞれ違った課題がある 北方領土 歴史問題 竹島 政治問題 韓国は異常なまでの熱量 日本が侵略してきたときの状況と同じで、また竹島を奪うことで韓国を侵略してくるのではないかと言う思いを持っている 尖閣 資源問題 石油が出ることが分か...続きを読むってから問題となった 尖閣はエネルギーを共同開発する方が良いのではないか
著者は、元外務省の職員で、ソ連、ロシアと直接北方領土問題の交渉を行っていた人物。そのため、北方領土問題については、実際的な経緯は、この本から詳しく知ることができる。 尖閣問題、竹島問題についても、基本的なことはわかりやすく書かれている。 また、感情的にならず、冷静に交渉することの大切さを述べ、日...続きを読む本の国益となるような「実」を取ることを考えている内容であると思った。
このところの国境問題について、入門書としてあちこちに取り上げられている2冊の新書がある。一つは昨年5月初版の「日本の国境問題」(孫崎享著、ちくま新書)であり、もう一つは今年2月初版の本書だ。私が本書から教えられたことは、①韓国人があれほど竹島支配に心情的にこだわるのには歴史的背景がある、②北方領土問...続きを読む題・尖閣諸島問題では、相手方政府のメンツをつぶす日本政府のナイーブな言動が日本の立場を極めて悪くしてきた、③ロシアと日本は対中国で利害を共有しうるのだから、北方領土問題には解決の糸口はある、という3点。 もちろん、北方四島・竹島・尖閣の三問題についての歴史的経緯も分かり易く記述されていて、読む人それぞれが多々得るところがあると思う。 ご一読をお勧めします。
元外交官の人は、発言が極端に慎重になるんだなあ。私が読んだ2021年現在、領土問題は日本にとってすべて悪化してる
現行の領土問題として知られる、北方領土、竹島、尖閣諸島について、歴史から現状までを幅広く記述した一冊。 日本の見方はとかくこれらをどうやって奪回(尖閣諸島は維持)するかというところだが、実際には世界のパワーゲームの中で様々な見方があることを知った。
日本の領土問題のポイントを知るには手軽な本。外務省官僚らしく、どちらにも片寄らない引用はさすが!放置したらどんどん悪化する領土問題、、、北方領土返還のチャンスがこんなに沢山あったなんて、、、
日本が抱える3つの領土問題の本質について,分析しています。 特に,元外務省官僚だった著者の東郷氏が,当時,当事者として関わった「北方領土問題」について語っているのを読むと,「領土問題は,双方の歩み寄りが,色んな形で必要なんだなあ」ということがよく分かります。「両国間には領土問題は存在しない」「も...続きを読むともとここはうちの土地だ」なんて言っているだけでは,外交は進まない。 日本は「武力による問題解決をしない」と決めた以上,少しずつ前進する如かないのだと思います。 ナショナリスティックな構えだけで突き進むのは大変危険です。 本書を読んで,冷静な対処が一番大切なんだなあって思いました。 そして,あきらめないことも…。
全部で2部構成、第1部は東郷和彦さんの主張が丁寧に、こってりと。 第2部は、お2人での対談という構成となっています。 その東郷さんは元外交官、佐藤優さんの上司として、 主に北方領土問題に携わってこられた方です。 凄く頭の良い方なんだなぁ、、と感じました。 それだけに、部下としてついていく方は大変...続きを読むそうだ、とも。 その東郷さんの主張、読み解くのはなかなかに骨でした。 一点して、保阪さんとの対談となった第2部はわかりやすかったです。 印象に残ったのは、徹底的にリアリズムを貫いているとの点でしょうか。 外交の最前線におられただけに、なんとも説得力のある言葉として響いてきました。 “交渉で決める以上は、双方で「これでよかった」という案を見出さねばならない” 外交の最大の目的は“戦争を避ける”ということ、 そのためには、彼我の国力差を冷徹に見つめる必要がある。 そして、結果としての譲歩もやむを得ないとは、 共感するかどうかは別として、、理解できる筋立てでした。 “(武力で来る相手に対する)唯一の抑止力は、 自ら適切な武力を行使してたたきかえせるかということ” 日本の“今”の抑止力がどの程度あるのか、 そして、周辺諸国との相対的な国力の差をどう把握するのか、、 フラットに相手の立場を俯瞰していき、その上で、 個人のプリンシプルと重ねて、譲れない部分をフォーカスする。 交渉とはこういうものなのかなということを、なんとなく。 そして、“力なき正義は無力”ということもあらためて、なんて。
北方領土 1年ちょい前に本書が発刊されたときには北方領土交渉の糸口は無かったが、東郷氏は2011年10月3日のラジオ「ロシアの声」でプーチンはガスプロム社長に「日本、韓国、中国などとの協力発展についての拡大的な提案を準備するよう支持した」と発言した話を紹介し、この紹介順が日本に対するメッセージになっ...続きを読むていると言っている。 ともかく昨年の森元首相訪問、に続き安倍首相訪問で交渉再開ができることにはなった。ただし東郷氏の見立てでは四島一括返還にこだわる限りは交渉は決裂するし、メドベージェフ訪問以降北方四島のロシア化は進んでいる。少なくともプーチンは平和条約締結後に色丹、歯舞諸島の返還をするというのは過去にも認めている。2島先行返還でも択捉、国後への道はつながると信じると言うがそれは正直な所わからない。四島一括と言う正義の御旗をかかげていれば国内的な批判は受けずに済むかもしれないが過去の交渉は何度かこの国内向けの強気な表現で決裂している。 対談での保坂氏の爆弾:2島返還で決着するのはどう考えるか? 竹島 韓国からみると1905年の島根県の竹島編入はその後の1910年の韓国併合とワンセットで捉えているらしい。歴史的にどちらの領土であったかと言うとどちらの主張にも瑕疵はあり(韓国の主張は位置的に無理があり、日本も編入までは日本領とは見なしていたとは言えない)、結局20世紀の初めは無主の地であり国際法上は編入は有効で日本の領土であったとしても、韓国からすると力関係上文句が言えない際に取られた土地と言う感情があるのだろう、1950年以降は韓国ナショナリズムのシンボルになってしまっている。逆に日本からしても敗戦後どさくさ紛れに武力支配されたと言う思いは残っている。韓国にある独島ナショナリズムあるいは独島憧憬主義には東郷氏もどうしてそこまでと理解しがたい物はあるらしい。 2010年京都産業大学で開かれたセミナーをきっかけに名古屋大学池内教授の「竹島/独島と石島の比定問題・ノート」と言う論文と嶺南大学金秀姫教授の「竹島の日制定後の日本における独島研究動向・石島解釈論」と言う批判論文が鉢合わせした。(大韓帝国勅令41号:1900年に韓国政府は鬱陵島を鬱島と改名し管轄地域を鬱陵全島と竹島石島とした。この竹島石島が何をさすかという話、江戸時代の鳥取藩は鬱陵島を竹島、竹島を松島と呼んでおり1696年幕府に対し松島は鳥取藩に属さないと答えている。名前がかぶるのでややこしい)だがこの二人の意見は真っ向から対立しているにも関わらずお互いの研究の進め方に敬意を払いそれぞれの意見を尊重した議論が出来たそうだ。 対談での保坂氏の爆弾:主権を放棄し経済利権だけ確保するのでどうか? 尖閣諸島 これは日本がチャレンジを受ける立場、東郷氏は領土問題があると言う認識に立つべきではないかと。そして武力衝突につながらないように緊張緩和策を検討すべきだと言っている。(国有化で緊張は高まってしまったのだが・・・)しかし同時に武力衝突やむなしと覚悟して十全たる準備もすべきだと。 その上での東郷氏の爆弾:主権は維持するとして日中台共同で石油開発をしてはどうか? 保坂氏からの逆提案:3つの領土問題をあわせて国際司法裁判所に提訴してはどうか?
領土問題を作って退去するのは、戦勝駐留軍のおやくそく。日本では、北方領土、竹島がその役目。尖閣諸島は資源問題なので、チト違う経緯。これからの外務省は、いかに戦争を引き起こさないかという、明治時代の外交官の立ち回りが求められるとのこと。自衛隊と中国との非公式チャネルが継続されていたことで、なんとか踏み...続きを読むとどまってる状況だが、状況は不安定。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島
新刊情報をお知らせします。
保阪正康
東郷和彦
フォロー機能について
「角川oneテーマ21」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
なぜ日本人は間違えたのか―真説・昭和100年と戦後80年―(新潮新書)
「愛国」のゆくえ─「戦後」の無意識とトラウマ
愛する人を喪ったあなたへ
試し読み
明仁天皇と裕仁天皇
あの戦争から何を学ぶのか
あの戦争になぜ負けたのか
あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
安倍“壊憲”政権と昭和史の教訓
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島 ページトップヘ